「こんにちわ」
「あれっ!お久しぶり、恩田さん」
「ごぶさたしております」
「こちらこそ、お世話になりっぱなしで。ときに、本日は?」
「はい、ロッドのグリップを改造したくて」
「ご相談なわけね。で、どうされたいの?」
「あ、はい、実は・・・・・」
「なるほど。んじゃま、部品の用意できるまで、オレと相談だ」
「え?あ、はい、どんな?」
「恩田さんさぁ、24日もお休みだよね?」
「はい」
「すばらしい!スノーボード行かね?ナイターで」
「えっ!ボードですか?」
「そう、雪山遊び」
「どちらに?」
「ノルン水上。夜10時まで滑れるよ」
「あ、いいですね、行きましょう」
「うれしいねぇ、娘と二人だけじゃ、さみしいと思ってたのよ」
「こんばんわ、娘です。はじめまして」
「あ、ど、どうも、あした、突然参加です」
「はい、大歓迎です」
「チョイと、雪の具合が心配だけど、現地に4時で」
「了解しました」
「相談終了、じゃあねぇ」
「いや、その、グリップが、まだ…」
本日の登場人物
恩田さん 「ご一緒するの、初めてです」 「だよね。オレ、シルバーライダーだから、お手柔らかに」
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娘 「あたしは、今季初なんで」
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私 「オレ、2回目」 「そうだったんですか?」 「自分でも信じらんないよ、あまりの少なさが」
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「どうよ?この有様は」
「後半とはいえ、まだ2月なのにね」
「恩田さん、無理くり来てもらったのに、申し訳ない」
「いえ、新潟も変わらないですから」
「いや〜、ひどいねコリャ」
「デッコボコでガリッガリ。あたしゃ、何回こけたかわかんないよ」
「意外に急ですよね」
「あぁ、雪が少ないから、段差や斜面も埋まらないんじゃね」
「人も多くないですか?」
「まったく。3連休最後の夜だから、ガラガラだと思ってたよ、オレも」
「パークはいいんです?行かなくて」
「行かないよ、こんなガリガリじゃさ。もう1回行くべ、
恩田さんの勇姿を撮るから」
「えっ、えぇ〜!」
「パウダーボードは、伊達じゃなかったじゃん」
「いえ、その」
「よっしゃ、行くべ〜」
「やっちゃいました〜」
「いやいや、最高!おかげで、良いのが撮れました」
「父ぃ、休憩は?」
「するべ、するべ、これじゃあ、足がもたない」
「フゥゥゥ、ヘロヘロだよ、たった2回でよ」
「エネルギー補充、した方が良いよ」
「ですね。僕はregainで」
「父、なんでお茶なの?」
「特に訳もなく。なんとなく」
「アクエリアスにすればぁ」
「もう、飲んだよ、500ml」
「それで、あんなに体が柔らかいんですか?」
「アハハハハ、関係ないです、単に補給です。
じゃないと、父は足がツルので」
「そうなんだよ。前は休憩のたんびに、コーヒー飲んでた。
で、イカンと気づかされた訳よ」
「はぁ、僕、すごく硬いんですよ、体がこんな感じに」
「今からでも遅くない、風呂上りに柔軟体操やって」
「なりますか?」
「なるよ!ある日突然に。それも、『継続する!』の話しだよ」
「はぁ」
「近頃、『準備体操不要論』なんてのがあるけど、
じゃあ、いきなりオレと滑ってみ!と、言ってやりたいね」
「アハハハハ、社長言ってましたもんね、『汗かく位、体操しろ!』って」
「です。オレ、43歳からスノーボード初めてさぁ、
たいしたケガも無く20年。柔軟体操のおかげだよ」
「インスタに上げとくかい?」
「いや、いいよ、インスタなんちゃらってのも、始めるから」
「おお、やっとその気に!柔軟体操並みに続けてね」
「承知、たぶん。どうれ、後半行ってみるべ!」
あとがき
「ボチボチ、お疲れ〜時かなぁ」
「あたしゃ、もう終わりでいいよ」
「実はオレも。恩田さんは、まだまだいけるでしょ?」
「はぁ、でも、危険が一杯なんで、このへんで」
「えっ?いいの?なんか悪いね、無理矢理誘って、もう終わりで」
「いえ、この状況では、当然です」
「スマン。雪降ったら、また行くべ」
「じゃ、来年ですね。とても降りそうにないので」
「がはははは、だよね。我らは今季終了だよ」
「あたしゃ、去年も今年も1回だけ」
「しゃあないね、休み合わないし、肝心の雪がさ」
「はい、新潟もひどいです」
「お気をつけてお帰りください」
「あ、はい、社長も。渋滞してると思うので」
「そうであった、3連休だった!」
さて、今年も昨年同様、はかない雪山シーズンでありました。
来年こそ!しっかり!冬らしくなることを願いつつ、おつかれ〜!