うらしま堂渡辺つり具店はカスタムロッドビルディング専門店

Blog

2日目 in 八郎潟 (2016.06.21)

watanabe 2016年07月29日 

「見てみ!きのうとは全然違うよ」

「ええ、ベッタベタです」
「ホントっスね。違う所みたいっス。釣れそうっスね、社長も」
ボフッボフッ
「うぅぅぅ、朝から2発も中段突きがががぁ」
「おっ、『レディガガ』さんかい?ぺーヨン君、余裕だね。なんなら、もう2、3発どう?」
「いりませんよ。だいたい、なにゆえの中段突き?」
「『も』が、余計だろ『も』が」
「あれ?きのう不発…」
「カトちゃん、ヤバいよそれ以上は」
「えっ?なんすか、なんすか」
「兄ぃ、もう、行っちゃいましょ、こいつは置き去りで」

「あっあっあぁぁ、待って待って〜」

 

「川の外から始めましょう」
「いいっスねぇ、そうしましょ。なかなか無い事なんで」
「あそこの木の下、イッちゃってくださいよ、社長」
「良いの?ペーヨン君。ドピュッ!と、出ちゃうで」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、是非とも!ドピュッ!と」
「では、遠慮なく。頼む、川島君、トォ〜」
「おお、キャストは完璧!」
カポ、カポ、スイ〜
ガバァ〜
「でたっ!メガバイト!社長やりましたね、1発目で」
「しか〜し、まったくノッて無いんだな、これが」
「マジで!?なにやってんスか、社長は」
「魚釣りですね。釣れてませんが」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、余裕ですね」
「余裕?ンなわけ無いじゃん、敗者によ〜」
「ヨ〜、よ〜、YO〜!メ〜ンですか」
「ラッパーもどきに、かかわってる場合じゃない!行け川島君!
 第2の矢!エイッヤ〜!!」
シ〜ン
「たいへん残念でした、社長。何事も起きませんで」
「はい、全くでござる」
「このまま、橋までのゴールデンコースを流しですかね」
「そう。丹念に、舐めるように、慈しむよう、ある夜のぺ〜ヨンがごとく」
「テレるなぁ、社長ぉ、エヘヘヘヘェェ」
「兄ぃ、こんな昇天野郎は放っときで、ガンガン!イっちゃいましょ」
「あははは、ラジャーです」

「エヘヘへェェ」

 

「社長、どうなっちゃたんすかね?」
「なにが?昇天クン」
「あれ?またまた新ネタですか?じゃなくて、ノーバイですよ、3周して」
「まいったね、想定外だよこりゃ」
「バッシャバシャだった、きのうの方が良かったですよ」
「ペ〜ヨン並みに、昇天のはずが、下天とは。下天は夢か、だなぁ」
「解んねぇ、きょうも〜」
「いいの、いいの、おぬしは昇天してれば。極楽は上流にあり!と、みた。行くぞ!ぺ〜ヨン」
「エヘヘへェェ」
「あははは、社長またですよ、思い出しちゃったみたい」
「あやかりたいですねぇ、幸せ昇天野郎に」

「あはははは〜」

 

「あの橋の下で、飯にするべ」
「そうしましょ。カトちゃんお昼タイムだよ」
「兄ぃだけでしたね、アタリ有ったのは」
「そうだねぇ、かなり渋い」
「ですね。飯喰ったら、『こんな時もあるよ、だからスペシャルテク』ってのヤッて良い?」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、長いッス。なんスか、それは?」

「まぁまぁ、お楽しみって事で。先ずは、腹ごしらえ」

 

ガサガサ、ゴソゴソ
「社長、何、コソコソやってますか」
「『だからスペテク』の準備中よ、ペ〜ヨン君」
「元に戻りましたね。色々で呼ばれちゃって、わけ解んないッス」
「できた。散々打ちまくった、あのオーバーハング。はたして?!」
ビュ〜ン、チャポン
「あれ?沈んじゃいましたよ、社長」
「いいんだよう、そういう使い方の、ペンシルベイトだから」
「ワーム?的な?物?」
「そう、とも、言う、ね」
「アヒャヒャヒャヒャ、やっぱり」
「きた〜!!」
「マジで〜?あんなに投げたとこなのに!」
DSC_0673
「いるんだよ。上に興味無いだけでサ」

「なんですねぇ」

 

 

「社長が4投して、2匹釣った時は、『ヨッシャ!これからだ』と、思ったんですよ」

「勘違いだった?」
「はい」
「こっちは、濁りがひどいよね、そのせいじゃね」
「じゃ、下ぁ?朝、からっきしでしたよ」
「ベタベタに、ナギっちゃてたからだろ。今から行けば、サワサワサワサワ〜って」
「なってますかねぇ」
「ペ〜ヨン君、信ずる者は救われるんだよ」
「エエェ?!また、そんな、むずかしい」
「『むずかしかったな?花子ちゃん?』かい」
「またまた、解んねぇ」
「無着成恭先生、知らないの?」
「解んねぇ、兄ぃは?」
「はて?」
「とにかく、昇天目指して下流へ、エレキ全開!」
「エヘヘへェェ」
「社長!たいへんです。カトちゃん、竿が曲がってます」
「なんですとお!」
DSC_0126DSC_0127
「ウキウキヤッホ〜!!」
「32cm。こんな中、よくぞ釣った」
「エヘヘへェェ」
「昇天真っ最中ですね」

 

 

あとがき

 

「おつかれ〜に、しますか?」
「はい。またしても、バッシャバシャですし」
「ウキウキ!ヤッホッホ〜!!」
「またかい。きょうこそ沈める!」
「あっあっ、ヤメ、ヤメ、ヤッホッホ〜」
「どっちなんだよ、ヤメてなの?ヤッホッホ〜なの?」
「あっあっ、両方ッス」
「あははは、カトちゃん、連勝!おめでとう」
「良かったじゃねぇの、きょうもラブコールネタできて」
「で、昇天!?」
「がはははは!3日続いたら、ホントに昇天しちゃうで」
「してみてぇ〜」
「あははは。なんか、しちゃいそうですね、社長」
「がはははは。されたら困るので、阻止しましょ、兄ぃ」
「ウキウキ!ヤッホッホ〜!!は、あしたも続きますよ〜」
「成るか?!幸せ野郎!ペ〜ヨン・カトの昇天物語」
つづく

今年は3人 in 八郎潟 (2016.06.20)

watanabe 2016年07月24日 

「社長!着きましたよ!」
「あぁぁぁ、おっ!バーミヤン?飯か?」
「はっい〜!?なに、寝ぼけてんです?八郎ですよ!」
「ハチ公?忠犬の?」
「そうそう、渋谷の…なっ、わけないでしょ!秋田ですよ」
「えっ?秋田?柴犬じゃないの?」
「社長、もうその辺で」
「あ、兄ぃ、すみません。ペーヨン君を、チョイ、イジッてみました」
「あひゃひゃひゃひゃ〜、いきなりの、イジリですか、朝イチから」
「楽しいだろぅ?モテモテじゃん?」
「もういいです。それより、見てください、川を!」
「あっ!と、驚く為五郎〜♫ だね、こりゃ」
「解んねぇ、朝から」
「スマン。ひどいね水面が。バッシャバシャで」
「どうします?」
「無理!危険!チョロリ移動だね、上流へ」

 

 

「ここらはどうスか?」
「良いね好いね、さっきのとこよりは。バーミヤンのお姉さんだよ」
「また解んねぇ。なんすか?」
「シズカちゃん!知ってんだろ?ペーヨンも。しょっちゅう、行ってんだから」
「『シズカちゃん』だから『水面が静か』ですか。そんな、超身内ネタですかぁ」
「いいんジャネェの、親近感湧くだろ?」
「モリモリです!って、言えばイイすか?」
「ゆるす!それでは、とっとと準備して、いざ!参ろう、おのおのがた!」
「兄ぃ、やっと始まりますね」
「あははは、のんびりやろうよ、カトちゃん」
「カトちゃん。つまり、ペーヨン・カト。何人かいな?」
「バリバリの日本人ですよ。気がつけば、そんな風に呼ばれ…社長じゃん、言い出したの」
「ぺ〜!行くぞ!さっさと乗れよ、船に」
「あれぇぇぇ、いつの間に。あっあっ、そんな岸から離したら…」
「あははは、カトちゃん、無事でなにより」
「兄ぃ、まいりましたよ、朝から」
「ヨ〜ソロ〜!出陣じゃあ!ぺ〜、ホラ貝吹けよ、『ボォオォォ〜』って」
「ありません、そんな物は」
本日の登場人物
DSC_0128
兄ぃ

「やっと休みが取れました」
「はい、良かったです」
DSC_0120

ペーヨン君 

「いよいよですね」「なに?びっくりあわせ?」

私「ぺ〜と2人っきり?って、思ってました
「社長、上流はおだやかで、ヤリやすいですね」
「あぁ、シズカちゃんだ。アタリも無く、実に」
「あひゃひゃひゃひゃ〜」
「おっ、いいねぇ、この状況で笑えるキミはぺ〜君。幸せ者」
「兄ぃ、誉められちゃいましたよ、社長に、珍しく」
「あははは、よかったね。さぁ、集中集中」
「れれ、おかしいなぁ。もう少し、なんか、こう、言って欲しいような」
「幸せ野郎!いつもと違うの気がつけよ。上がる程にダメダメだろう」
「はっ!言われてみれば。濁ってるし」
「流石、幸せ者。今頃かい、よって、下るから」
「そうしましょ」
「兄ぃも同感ですって、社長」
「よし!真の幸せを求め下る、全開で打ちながら行く、引っ掛けんなよ、幸せ者」
「あひゃひゃひゃひゃ、社長がですね」
「兄ぃ、その幸せ野郎、突き落としてください!」
パキポキパキポキ

「なに関節鳴らしてるんですか?兄ぃ、あっあっあ〜」

 

「どうよ?朝よりは、シズカ嬢じゃね」
「ええ、風向きも若干変わって、左はイイ感じです」
「あっ、いつもサッパリ釣れない側ですね」
パキポキパキポキ
「あ、あ、兄ぃ、やめてやめて」
「いやいや、何もしないし、これから、ビッシビッシ投げるから」
「そう、準備体操。オレは、もう済ましてあるから」
「そうですよね、ここまでの間、引っ掛けまくっ…」
ドスッ!
「ううう、今回初!中段突きぃぃぃぃ」
「1回だけじゃんよ、オレが引っ掛けたのは、あとは、全部ぺ〜の字だろ」
「兄ぃ、新ネタみたいです。『ぺ〜ノジ』字になっちゃいました」
「『痔』?」
「アニィ!」
ガバ!!
「出た!」
 DSC_0656DSC_0658

「39cmです、兄ぃ。ルアーは?」

「川島さんのグラスホッパ〜です」

 

「おぉ!!」

DSC_0124DSC_0125
「あれ、釣れちゃったの?ぺ〜君も」
「社長、47cmです。松田さんのダーター、初で最大ぃぃ!」

「ヤベ!オレ、ガイドか?」

DSC_0653DSC_0120DSC_0667DSC_0122DSC_0662

あとがき

「おつかれ〜。に、する?お2人」「そうっスね、俺はいつでも。ウキウキウキ、ウキウキ!」

「そうしますかぁ、明日に備えて」

「兄ぃも、よろしいそうですよ、社長。ウキウキ、ヤッホ〜」

「んじゃ、あがるべ。バッシャバシャだから、落ちないでよ」

「ウッキウッキ、バッシャバシャ!ウッキウッキ、ザッブザブ〜!」

「兄ぃ!その、ウカレた幸せ野郎を落としていいですよ」

「あ、あ、やめて〜!ウキウキ、ヤッホッホ〜」

「兄ぃ、オレがやります!そして、沈めます!!」

「あっ!すいません、社長。釣れなかったんですよねぇ」

「兄ぃ、上陸完了ですね。オレは、こいつを沖に沈めてきますから、しばしお待ちを」

「あっ、あっ、社長〜」

「たわけ!サッサと上がれよ!あぶねぇだろ!」

「よかった、ホントにヤリそうなんだもん、社長は」

「がはははは〜、そんだけウカレてれば、沈まネェよ。ガハハハハ」

「社長は、ツキが無かったですね、アタリは、一番多かったですから」

「兄ぃ、お気遣い、ありがとうございます」

「そうでしたっけ?俺は5〜6発、兄ぃも、同じくらい」

「カトちゃん、社長は10発」

「で、ゼロゼロ?へぇ〜」

「やっぱり沈める!」

「あ、あ、やめて〜」

「お〜い、ぺ〜ヨン、どこ行くの?飯いくよ!」

「あれ?そうなんですか?てっきり蹴落とされるかと…」

「きょうは、『ペ〜ヨン・ラッキーデイ』って、事らしいから、ナンでも有り」

「うれっしッス。47cm2匹なんて、初めてですよ」

「なかなか無い事だから、せいぜい余韻に浸ってくれ」

「あしたは、社長も釣れますよ、たぶん」

「やっぱり沈める!」

「あっあっあっあ〜」

「はたして!あしたは!?」

つづく

TOPへ