「ぺ君、連勝で坦々麺!格別だったろう?」
「はい!うまかったっス。去年とは、全然違いましたよ」
「そりゃそりゃ結構な。オレは、変わっていない…と、感じたけど」
「同感です」
「兄ぃもですか、ですよねぇ」
「はいぃ。ユーリンチは良かったですけど」
「まったく。頭抜けておりました。後ろの席にいた、女性陣が『ユーリンチ!ユーリンチ!』って、連呼していたわけですよねぇ」
「ええ、別の店に行ったのか?と思っちゃいました」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、敗者だからっしょ」
ボフッ!ボフッ!
「ううううぅ、なじぇ?しかも2発」
「喝!!ご意見番の張本さんが言われてるだろう、『敗者には愛を』って」
「エッエ〜!?」
「あれ?言ってなかった、じゃ、オレが。『勝者には賛辞を、そして、敗者には愛を』ねぇ、兄ぃ」
「あはははは、いいッスね」
「さて、勝者ぺ君。ご命令どうり、『かつては釣れた川』に、やってきました」
「はい、いいですねぇ。水の色といい、植物の生育ぶりといい、きのうとは違いますよ」
「流石!勝者ぺ君、冷静なる分析。では、とっとと行ってみますか〜」
「おぉ!きょうも勝者で、3連チャ〜ン!!」
「兄ぃ、あんな事言ってますが」
「あははは、みんなが釣って、楽しく帰りましょう」
「アヒャヒャヒャヒャ、大人ですねぇ、兄ぃは。社長も釣れますよ、たぶん」
「絶対沈める!」
「あ、あ、あぁぁぁぁぁ」
「でました!」
「えっ!?もうですか?」
「はい、5投目だよ、カトちゃん」

「兄ぃ、46cmです、ルアーは?」
「イジリたおした、ダブルスイッシャー・カチカチ仕様だよ、カトちゃん」
「いいなぁ。よ〜し!おれも!!」
「おお、蓮ちゃん!」
「エッエ〜!またですか?」

「ワルイね、カトちゃん」
「いえ。ええと、37cmです、ルアーは?」
「プロップペッパーのチャートだよ」
「ガッハハハハハ!ついにきたぞ!出番が!」

「社長、ガリガリ君の34cmです」
「うぅむ、小さいなぁ…あんなに暴れてたのに。ま、まぁ、これからだからね、始まって1時間もたってないし」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、社長そうですよ。これから、もっと大っきいのが釣れますよ、俺に」
「必ず沈める」
「あぁ、ぺ君。兄ぃが2匹釣って、オレも、さっき2匹目が釣れたよね」
「ええ。更にガリッチョな38cmでしたが」
「完全に沈めるね、オレは、キミを!」
「あっあっあっ、ヤメヤメヤメてぇ〜」
「たわけ!それは後で。それより早く釣れよ、大っきいのをさ」
「はい、その予定なんですが…あっ!」
「またぁ?!ビックリあわせ。すでに3回目だよ、ぺ君。ガッハッハッハ」
「社長、その『ぺ君』てのが、どうもシックリこなくて」
「こないの?バス?」
「いや、だから、その」
ガバッー
「ガッハッハッハ〜、ヤリました。本日4回目のびっくり、ビックリ〜!ぺ君、絶好調!!ガッハッハッハ〜」
「社長〜」
「んじゃよう、オレは寝るから。ぺ君、後はキミ操船して、好きにやりなよ」
あとがき
「うぅ、あぁ、熱っ!」
「こんな炎天下に、ノーガードで寝てられるのって、社長しか知らないですよ、俺は」
「うぅ、水水水〜。ゴキュゴキュゴキュ!!プッハ〜」
「ビールですか?まさか?」
「水だよ、ヴォルビック。うまいね、実に」
「具合悪くないです?どっか?」
「なんで?とくに、ねぇけど」
「兄ぃ、ヤッパ、変ですよ社長は」
「あっはははは、カトちゃん。そこがスゴイのヨ、炎天下もヘッチャラで寝られる、社長」
「あっざぁす。ときにぺ君、釣れたんかい?」
「……」
「えっ?デコチン?同じとこでネバッちゃったの?」
「いえ、河口まで行きましたよ」
「ほう!」
「社長の52cmポイントは、アオコだらけで、あきらめ。河口はゴムボートの人が、張り付いてて…。しかも、エンジン全開のジョンボートも…」
「あぁ、それは残念なぁ、って、あれか?そのボートは?」
「あれです。社長寝てる時にきたんですよ」
「ああ、あいつじゃん、BK・○●シ。きのう、温泉で見かけたよ」
「社長、『ピー』が入りますね。『BK・○●シ』は。あれ?頭さげてましたよ、ペコって。解ったんですかね」
「いやぁ、わかんねぇだろぅなぁ、イェ〜」
「またそれですか、松鶴家さん」
「それ。まぁ、釣り人がいたから、あいさつしてみた。ってことじゃねぇの」
「ですかね。たぶん、河口に行ってたんですよ」
「ああ、何年か前までは、絶対ポイントだったからなぁ」
「ええ、で、行ってみたら。アリャリャって。で、全開で戻ってきて、移動なんですかね」
「だろう。まだ1時半だし。スゲェ、あの船のあげっぷり」
「ホントだ。一人でスゲェ!」
「ぺー、頼んでこいよ、こっちの船もあげて!って」
「アヒャヒャヒャヒャ、イイッスねぇ。あぁ、もう積み終わって行っちゃいましたよ。スゲェ!」
「たいしたもんだ、さっすがBK・○●シ」
「ピー!!」
「さて、じゃあ、こっちも帰るか、お名残は尽きねども」
「ですね。ねぇ、カトちゃん?」
「俺は平気ッスよ、蓮ちゃん王!ですから」
「よし!最後の仕事すっか!」
パキ、ポキ、パキ
「あっ、あっ、社長、ナニするんですかぁ〜」
「ああ?船積んで帰るんだよ」
「あっ、な〜んだ、ビックリした。てっきり、落とされるかと?」
「それは、一番・あ・と・でっ!」
「あぁ〜」
「兄ぃ、あんなタワケは、放っといて。今回もキビシかったですね」
「まったく。でも、釣れたし、楽しかったですよ」
「はい、実に。やっぱり八郎潟、実に良い」
「はい!蓮ちゃん王です!」
「ぺ君、先帰るから、オヌシはヒッチハイクでねぇ〜」
「社長〜」
「さて、恒例行事も無事終了。来週から、また一人ぼっち。よって!渓流フライマンに変身! お楽しみに〜」