「ご苦労様です」
「ナニが?」
「社長、毎回コレって、ヤってますね」
「ああ、そうね。ぺ君」
「このセリフは、『こんにちわ〜』と、同じ意味合いなんで、ツッコミ無しと」
「だったな、忘れっぽいか?」
「還暦、過ぎたからっスかね?」
「電話じゃなかったら、回し蹴り食らわしてやるよ、ぺ君」
「アヒャヒャヒャ〜、ラッキ〜、電話で」
「戸倉で合ったら、即!蹴る!」
「その戸倉ですよ。実は一人、風邪で脱落しました」
「アリャリャ!流行ってかんねぇ。オレも、ま〜だヘンだよ」
「気のせいですね、社長のは。なので、2人で直行します」
「こっちは3人で。6時着の予定だよ」
「了解いたしました。では、現地で」
「おお、気いつけてナ」
「それこそ、社長ですよ。送迎なんでしょ?朝」
「アタリ。引っ越して、遠くなっちゃってた」
「アヒャヒャヒャ〜、お気の毒〜、ご苦労様〜」
「絶対!蹴る!そして殴ってやる!」
「アヒャヒャヒャ〜、お気をつけて〜」
「さらに!埋めてやる!」
本日の登場人物
ぺ君 「今季、初ですよ!」 「ヨシ!先ずは10mキッカーだな」
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東海林君 「はじめまして、トウカイリンです」 「ヌァンだと〜!ショウジ!‥君じゃないんの?」 |
ナッちゃん 「お久しぶりです」 「2年ぶり。で、滑りは?」 「はい、きょうで4回目です」 |
ムスメ 「アタシャ、2回目」 「アッ、成人の日か?」 「そう。なんで、ヌル〜ク」 |
私 「雪、イイから、すぐ上手くなるよ」 「エッ?社長が?」 「ペ、絶対、埋めてやる!」 |
「おはよう!皆の衆」
「社長、唄は無しですよ。誰一人、解りませんから」
「おお、ぺ君。ならば、なおのこと歌わねば!のう!皆の衆〜♪皆の衆〜♪」
シ〜ン
「ほら〜!言ったとうりじゃないですか」
「あれ?朝イチからヤっちゃった」
「でも、大丈夫です。トウカイリンには、前説してありますから」
「ほう、どのように?釣道具屋の…って、か?」
「はい、それは言わず、『ビンビンなオヤジ』って」
ドスッ
「うぅぅぅ…ボディブローですか」
「前説に、なってねぇだろうよ!」
「アハハハハ、あたしゃ、完璧と思うよ。ぺ〜君の説明」
「でしょ。ほら〜、お嬢も思ってんですよ。実の娘さんが」
「そうなの?」
「そうだよ。あんまり見ないよ、お父みたいな人は」
「ほら〜!ホメられるてるじゃないですか」
「オォ!本日もハリキッテ参ろう〜」
「ごめんねぇ、ナッちゃんにトウカイリン君、あんなんで。でも、教えるのは上手だから、安心してね」
「あはは、大丈夫です。それに、楽しそうな」
「あっ!それは絶対だから」
「社長、トウカイリンは、俺が教えますから」
「えっ、イイの?」
「はい。滑走部員増やすために」
「あしたのために、その1…だな」
「またわかんねぇ〜!けど、たぶん、そんな感じです」
「ナッちゃん、楽しい?」
「はい!とっても!!」
「だよね。連続ターンも、デキちゃってるし」
「社長、彼女の成長ップリ、スゴクないですか?」
「はい。なので、いつものコースに行こうかと。そっちはどうよ?」
「なんとかなりそうッス。行きましょう!」
「そう?では、いざ!参ろう、おのおのがた!」
「また変なこと言いだして」
「アハハハハ、忠臣蔵だよ、ぺ〜君。うちの一家は、歴史物好きだから」
「だってさ、トウカイリン」
「山鹿流ですね、ドンド〜ンと」
「ハテ…?」
「社長、トウカイリンが悔しがってます、『追いつかない』って」
「早いよね、ナッちゃん」
「はい。『彼女に負けてるから、彼女の真似して滑れ』って、トウカイリンに言ったんですけど…」
「上手い人の真似をする。基本だね」
「はい。だけど、どんどん離れちゃって」
「だろうなぁ。彼女、転ばないんだよ、あんまり」
「そうなんですよ。トウカイリンがスッ転んで、ハァハァしてると、あれっ?ってな具合で」
「そのトウカイリン君もスゴイじゃん。きょうが初だろ?スノボード」
「はい。スキーはヤってたんですって」
「だからかぁ、スピード平気なのは」
「そうでもないです。若さだけで、ここまできました」
「ぺ、殴る。オレに皮肉かぁ?」
「全然違いますよ、事実を言ったわけで。体力勝負的ですよ」
「そういうことかい。その体力も、いよいよ限界じゃね?」
「ええ、そう思います」
「じゃ、これで終わりにするべ」
「社長、最後にパーク行きましょ!」
「おお、本日初!パーク」
「全ヤラレですね」
「そんなオチにはならねぇよ!しっかり撮れよ〜」
あとがき
「おつかれ〜」
「社長、予想通りの結果でした」
「ウゥゥゥ、無念なり。全ヤラレの巻きとは‥」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、完璧でした。やはり、ああじゃないと、社長じゃない」
「あ〜情け無い。レールにいたっては、オーリーすらできず」
「社長、いいじゃないですか、きょうの使命は、完璧に果たしましたから」
「おっ!そうだね。『なっちゃん、連続ターンの巻』か」
「はい、いい仕事でした」
「だろ、『教えんのがウマイ!わかりやすい!』って、よく言われんだよ、スノーボードもキャスティングも。
まぁ、自分が苦労したからサァ、『あん時は‥?こうなの…?』てな具合でよ、初心者の頃、思い出し出し」
「ですよ」
「トウカイリン君はどうかね?」
「どうなんだい?トウカイリン」
「はぁはぁ、ゼェゼェ、ク、悔しいッス」
「アヒャヒャヒャ、だそうですよ。社長」
「がっはははは、って事は、次も有る?」
「もちろんッス」
「来たねぇ、ぺ君、若い力が」
「はい、待望のですかね」
「久しいよ、若者は。友達も連れてきて」
「はぁ」
「そこですよ、問題は。休みが合わないという」
「ヤッパリ。なっちゃんはどうなんだい?」
「はい、水曜定休なんですけど、火曜も休みは取りやすいんです」
「キッタ〜!社長、聞きました?俺らと一緒ッスよ」
「オレは、第3火曜のみ。つまり、月イチかい」
「アヒャヒャヒャ〜、いいじゃないですか、毎月会えますから」
「そうだよ、あたしも休みやすいし」
「ほら〜、お嬢も同じこと言ってますよ」
「おぉ、お〜いに結構!!」
「地味〜にキテますよ、若者パワ〜」
「よぉ〜し、滑走部復活だ〜!」
「アヒャヒャヒャ〜!そこまででは‥ないかと」
「みんな〜!待ってるぞ〜!じゃあ、また来週〜!」
「えっ?釣りでしょ?来週は」
「で、あった。そっちもお楽しみに〜」
追伸
「なっちゃんが、社長に見えて、おかしかったですよ」
「ああ、『何年か前のオレ』か?」
「ええ、ウエアーが」
「ピッタリだろ?だから、さしあげたのよ」
「こっちも同じッスよ」
「ああ、トウカイリンが西郷君に見えたよ」
「アヒャヒャヒャ〜、西郷さんにもらったんですよ」
「じゃ、骨折注意!だな?」
「やめて!せっかくの若者が、ビビりますから」
「おっおぅ、スマン、スマン、小さな声でな」
「遅いっす!社長は声デカイっスから」
「心配無用だよ〜!みんな〜!待ってるよ〜!」
「『…よ〜』って、今更な…気も」