「ほい、到〜着ッ!したよ、お二人さん。まだ暗いね」
「お疲れです」
「全然変わってませんね、粗雑な運転ぶりは」
「あれ?のっけからそれ?久々なのに」
「ええ、社長には、ハッキリ言わないと」
「なんでェ?」
「いえ、これと言って深い意味も無く」
「なんだそりゃ」
「ハハハハ、いいじゃないですか、久しぶりですから」
「そのつながりの無い、勝手なシャベリは健在だね、恐ろしいよ、オレは」
「ハハハハ」
「その乾いた笑いも、全く変わらずで、心配だよ、オレは」
「まぁ、まぁ、準備して行きましょうよ」
「…だってよ、金井君」
「あはははは、行きましょう」
本日の登場人物
パパ金井君
「きょうは、お二方の邪魔しないように、してます」
「おいおい、邪魔してイイよ、こいつの」 |
王様野郎
「いいですねぇ、僕は平気です」
「動じてない、心配だぁ」
「ええ、釣れそうです」 |
私
「聞かされちゃった、一番、相性の悪いセリフ」
「ええ、祝・開幕。釣れそうですよ」
|
「さてと、ドウ、いたましょう?王様」
「社長に任せますよ、全然わからないので」
「そう、金井君は?」
「はい、おまかせで」
「言ったなぁ、いいのかなぁ?」
「ええ、僕は問題ないです。社長のガイド次第ですから」
「あっれ!オレのせいかい?釣れなかったら」
「ええ、でも大丈夫ですよ。釣れそうですから」
「うわっ!!ヤメて!!そのセリフ!!ホント相性が悪いんだから」
「ハハハハ、金井君も言えば」
「あはははは」
「こんなに流れが、弱かったでしたっけ?社長」
「いい質問ですね、王様」
「・・・・どうなの?金井君」
「てめぇ、なんで無視なのさ!?」
「ええ、からむと長いんで、社長は。金井君さぁ…」
「コラァ!」
「じゃあ、社長どうぞ」
「いい質問ですね。実は、」
「金井君、来てたよね?よく」
「お〜い!」
「社長、前ほど、おにぎりとか、食べなくなりましたね」
「あぁ〜ん、変わってねぇよ。5個食ったし」
「えっ、いつの間に。まだ、8時ですよ」
「こう、ナンにもねぇと、食うしかねぇだろ。今コーヒーもいれっからよ」
「ハハハハ、いいですねぇ」
「はいよ、船上カフェからお届け。砂糖とミルクもどうぞ」
「いりませんよ!そんなものは、ブラックなんで」
「なんですと〜!!前は『なんで、無いんだ!』って、文句言ってたジャン」
「えっ?そうでしたっけ」
「その、スットボケっぷりは、まんまだね、むかしの」
「えっ!『むかし』って、程じゃ無いでしょ」
「調べたんだよ、オレも気になったんで。最後はいつか?って」
「ええ『親睦会』が最後です?じゃあ、3、4年ぶり?」
「だね。からみはソコであったけどよぉ。同船すんのは、9年ぶりだよ」
「ハハハハ、そんなにですか。随分たちましたね」
「ああ、経った。ゴリポンさんの『フィッシングレコーダーVol.1』が、最後」
「ハハハハハ〜!あれは良かったですねぇ。僕がデカイの釣って、絵になって」
「ああ、そうね。たったの2回しか、アタリなかったのによ」
「そうでした。出てすぐ、社長のに出てノラず、その後でしたっけ?」
「だった。『社長〜!』って、呼ぶから見たら、ギュンギュン引いててさ」
「ハハハハ、ゴリポンも喜んでたじゃないですか『完璧』って」
「言ってた。もっとも『オレも釣れば』の話しで、『おおむね』ってのが、ホント」
「結局、釣れなかったんですよね」
「だよ。10発出て、1回もノラず。たんなる『語り部』だったよ、オレは」
「自分も買って見ましたよ。面白かったです」
「おお、そうだったね金井君、ありがとう。好評だったらしいよ、カミ合わない話しが」
「ハハハハ、社長と反対の釣り方をすればいい、の法則どうりでした」
「まったくなぁ。オレはいつも、引き立て役。だから、取材ん時は、いつも、来てもらってたわけよ」
「ええ、僕は釣りますから」
「はッはぁ〜、そのとうりでございまする〜」
「ファア〜、ファッファッファ〜、眠!」
「金井君さぁ、濁ってない?これ」
「ファア〜、ファッファッファ〜、眠!ねむ!ネム・・・・」
「ええ、濁ってますし、流れも、過去最弱です。最低ですね」
「おいおい、また無視かよ?」
「なんですか?社長は」
「あ、はい、眠いなぁ…なんて」
「金井君さぁ、この先は・・・」
「ああ、わかった、わかったヨ!ズンズン、ズンドコ行きゃいいんだろ?」
「はい、釣れそうな所まで」
「チョット早ぇけど、昼にするべ。それから、ガンガンにギンギンに行くから」
「変わらないですね、その良くわからない、形容詞は」
「はっ!恐縮です!楽しいだろ?ワイルドだろぅ?」
「金井君のは、これかい?昼飯は」
「完全なる無視。変わんねぇな」
「社長、コーヒーの用意は?」
「できてますですよ。いつでもおっしゃって、くださいな」
「いいですね、船上カフェは」
「うまいだろ?本格ドリップコーヒー。AGFの『チョット贅沢なコーヒー』」
「ええ。あれ?なんか香ばしい香りが」
「パン焼いてっからよ、食うだろ?」
「まだ食べるんです?僕は十分なんで、社長単独で」
「そうかい?そりゃ残念だね、評判のパンだで」
「そんな食べてばっかりだから、眠くなるんですよ」
「燃費が悪いのよ、オレは」
「あっ!社長、車の色が白に変わってましたけど?」
「色だけじゃねぇよ、車が変わったんだよ」
「あれ?そうだったんですね」
「そう、4年も合わねぇうちによ。色々、変わったんだよ。一番は、ほぼ一人遊び!」
「あれ!当てつけです?」
「ああ、そうだ。釣りもスノーボードも」
「僕は、どっちもやめてませんよ」
「ナンだってェ!?」
「たまたま、同行出来ないだけで。スノーボードも数回行きましたよ」
「ああ、そういや、シノさんが言ってなぁ『会いましたよ』って」
「ええ、ゆかり姉さんも一緒で『社長パワーアップしてた』言ってましたよ」
「そんなことはネェけどさ。来年は行くかい?」
「ええまぁ、行けたら」
「行かねぇな」
「よう、こんだけやって、ノーバイ3人組じゃん」
「ええ、問題ですね、ガイド的には」
「あれ?責任転嫁なわけ」
「いえいえ、事実を」
「なので、最後のポイント行こうかと。そこで完全燃焼」
「いいですね。燃え尽きて灰に、ならないでくださいよ、社長」
「言うねぇ、サラリとさぁ、まぁいいよ。金井君、全速で下りっから」
「了解しました」
「どうよ、完全なる風裏。両側一周して、ダメなら帰っからよ」
「3時半ですか、ちょうど良いですよ」
「しかし、ここも、まったくってくらい、流れがねぇな」
「石、いらないですか?」
「ああ、そうだね、金井君。ダメな時は、王様、蹴落としてくれ」
「ハハハハ、釣れそうですよ」
「アァァァァ」
「ホラァ、変なこと言うから、片側ノーバイで終わっちゃったよ」
「ええ、もう半分ありますから。スゴイ、釣れそうですよ」
「ウゥゥゥゥ」
「うわっ!デタッ!!」
「マジで!?」
「たいした大きさじゃねぇ、抜くっ、オリャッ〜」
ポロリン
「あれ!ハズれた」
「はい、ナイスキャッチです」
「おお、網か、アッザ〜ス」
「32cm、ドッグXだよ」
「ヨォ〜し!釣れそうです!!」
「あれ?帰んないんでしょうか?」
「んなわけないっしょ!もう一周してください」
「あっ、ですよねぇ。オレには決定権ないですよね」
「何もせず、見てると・・・ってのも、ツライな。オレもやるべ」
ピュ〜ん
チャプ
クイックイッ
モワ〜ン
「うわっ!デタッ!!」
「またぁ?」
「スンゴイ引く!雷魚?」
「社長!バス!バス!うわぁ!デカッ!!」
「51cm。コブッピィーですよ」
本日のヒットルアー
左:メガバス社ドッグX(ダブルフックの逆付け、ポイントむき出し絶対掛けるゾ!!仕様)右:ガウラクラフト社『コ・ブッピー』(頭部に蛍光反射テープ貼りで、視認性向上!!)
昨年、ガウラさんに、いただいたものの、ノーバイ続きで…、ついに!!今期登場回数が 上がりそうな
あとがき
「社長、やりましたね。最後に」
「嬉しいねぇ、30分で2匹。後は、パッタリ」
「まさに、ジアイでした」
「なんか、総てがうまくイっちゃったよ」
「ええ。上を見切って、全速で来たことが、大正解でした」
「完璧ジャ〜ン、ガイド」
「いえいえ、ガイドが釣っちゃ、ダメじゃないですかぁ」
「イイんじゃね、初めてだで、逆転は」
「ええ、下々の者になりまして。太鼓持ちですよ、社長の」
「ガッハハハハ〜、正義は勝つ!!ってかぁ!!最高!!!」
「金井君さぁ、二人ともノーバイだけど」
「はい、昼寝もせず、投げ倒したのに」
「ガッハハハハ〜、気分いいね。よっ、飯は家で食うんだろ?二人とも」
「食べて帰りましょうよ」
「イイの?」
「ええ、社長のおごりで!」
「はっ?なんで?オレ勝者じゃね?」
「ゴルフでも、あるじゃないですか?」
「あぁ?なに?あっ!ホールインワンか?」
「ええ、それですよ。同じじゃないですか、ホールインワン的な最後で」
「しょうがねぇな、おごっちゃうか!気分イイしよ!」
「じゃ、お土産もお願いしますね」
「おお!まかしとけっ!!て。いやぁ〜最高〜!!」
「金井クンサァ、疲れたね」
「はい、メチャメチャ。でも、楽しかったですよ、お二方の会話は、最高でした」
「カミ合ってた?」
「ぜんぜん!!そこが。また来ましょうよ」
「あたりまえじゃん、このままじゃ、社長の太鼓持ちだし」
「おお、帰るぞ〜!行くぞ〜!バーミヤン」
「金井君、ノリノリだよ、社長」
「はい、でも来週からは、また一人遊びですから」
「あらあら、それはまた」
「なんか言ったかぁ」
「いえ、別に」
「うん、終わり良ければすべて良し!の言葉どうり!最高〜!じゃぁ、また来週〜」
「王様はコイツ、旦那西牧。次回はいつのことやら」
追伸
「社長、おめでとうございます」
「山田さぁん、ありがとうございます」
「ちょっと、クレームを」
「ほう?なんじゃらほい」
「画像を見ると、バスの口が、半開きでしたよ」
「うん?おおっ!ぺ君なみになぁ」
「ええ、マズイですね」
「うぅん、まぁ、そうだね」
「言ってますよね、社長はいつも『口閉じの、尻尾は開く』と」
「はは、はっハァ〜。ってことは?」
「50って、とこじゃないですか?まぁ、かなり譲ってますけどね」
「みなさ〜ん!だ、そうですぅ」
「じゅうぶんじゃないですか?自分は、まだ釣ってませんから」
「そうね。それにガウラさんに、いただいたルアーで釣れたんで、ホントよかった」
「ええ、次は自分の番ですよ、ウォッホッホッホ〜」
「これまた、お楽しみに〜」