「おぉっす、悪りぃねぇ、お迎えさせちゃって」
『おはようです。いえいえ、きょうはVIP待遇ですから』
「ホント?かつて無いね、それ」
『楽しちゃってください』
「部っ長さん並みに、甘えちゃうよ」
『お任せください、そこは慣れっこです』
「ここ?」
『はい。大下さんとアッキーも来ました』
「アッキー?森さん?船長の?」
『です』
「おはようございます、社長。初ですね、釣り」
「おざぁ〜す、ですね。お手柔らかに」
「何をおしゃいますか、こちらこそ」
「社長、おはようっす」
「よう!大下氏、初バスイけるかね」
「ご安心ですよ」
『じゃ、準備していきましょう。社長はのんびりしてて』
「いやいや、手伝うよ。じゃないと、寝そうだし」
『出発で〜す』
今回の登場人物
稲村さん。 「社長と船乗るの、久しぶりですよ」 「そうねェ、10数年ぶりかい?」
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大下さん。 「俺はアッキー船長と?」 「ですね」
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森さん。 「楽しみですよ」 「そりゃ、全員そうだよ」 |
ワタクシ。 「まだ、バス釣れてない」 「ご安心を!初バス、ゲットです!」 |
「流れ、ほぼ無しだよねぇ?」
『ええ、これから、下がっていきますよ』
ボフッ
『出たっ!っけど、バスっぽくな』
「雷魚っぽい音だよ、いるの?」
「怖いね。苦手だよ」
『アッキー号も釣れたみたいですよ』
「確かに。大下さんか?」
「釣れたよ〜」
『アッキーも釣ったそうです』
「なんですと〜、んじゃ、ワタクシのみ釣ってない?」
『いえ、僕もまだです。この下流がオススメなんで』
「よぉ〜し、ならば、メガバス 総動員で!」
『社長、来ました僕にも』
「あれ?いつの間に」
『小バスが、嬉しいです』
「船首にいて、好き勝手投げてっから
楽チンで、アタリもあるのにノラない」
『小バスっぽいですよね』
「そう、ワタクシが、元祖!小物釣り師」
『ハハハハハ、そんな話しもありました』
「うぅぅぅ、無理、寝る」
『そうですね、静かになっちゃいましたから。
日陰に寄せますか?』
「んにゃ、お気遣いは無用だよ、炎天下の爆睡は
得意技だから」
『マジです?』
「ご心配なく…グオ〜」
『早!もう寝ちゃった』
「ウゥゥゥ、暑っ!」
『でしょう、この日差しですから』
「飯、食うか」
『そんな時間ですけど、起きて即ですか?』
「冬眠から醒めた毛者(獣)状態か?」
『ハハハハハ、それって、危険です』
「ご安心めされよ、腹すき過ぎて、子猫だよ」
「食ったネェ〜、でも、暑過ぎて、カップ麺完食できず」
『おにぎりは?』
「1、2…6個だね」
『えぇ!!』
「朝からだし、普通じゃね?」
『いえ、違うと思いますが』
「ま、それはともかく、食ったら寝る、ケモノは」
『ハハハハハ、ごゆるりと』
「グォ〜」
『瞬間芸だ』
「うぉ〜、寝たなぁ〜、すんごいスッキリ」
『でも、30分くらいですよ』
「あぁ、そんなモンだったの。睡魔が来た時は、
たった5分、10分寝ただけで、全然違うよね」
『確かに!』
「よっしゃっ、キャストしまくり千代子だ!」
『えっ?』
「いいのいいの、聞き流して」
『デスかぁ、じゃぁ、ここから上流戻ります』
「了解!お〜りゃ〜」
ショボッ
「またかよ、ルアー 消えないの何回目…と思ったら」
バッシャ〜ン
「食ってたの?バレんなよ〜」
『おめでとうございます、36cmです』
「やった、初バス。八郎潟遠征前に釣れたの久々だよ」
『ルアーは何です?』
「困ったら、メガバス 。『ドッグX・クイックウォーカー』
自分で塗りましたバージョン」
『ええ?社長塗り』
「そう、色数豊富なコピック塗りだよ」
『なんか、見たことないカラーと、思ってました』
「って事は、バスも知らないだろ、そこ、大事」
『いつもはチャートですよね?』
「先ずはソレ。で、ヒカリ物にいき、リアル系となり、
結局チャートに戻る」
『ハハハハハ、わかる気がします』
あとがき
『お疲れ様でした』
「いやぁ、楽さしてもらったおかげで、釣れたし
感謝だよ」
『たまには良いじゃないですか』
「はい、うれしいです、ありがとうござんす」
「社長、釣れた?」
「おお、稲村ガイドのおかげで、1匹釣れたよ」
「じゃあ、4人全員釣れたわけですね」
「快挙だよ、大下さん。ここ関東ではさ」
「ですね」
「近頃じゃ、遠征しても、釣れっか怪しいかんね」
「ですです」
『社長、遠征といえば、七色ダムの話し、盛り上がってます』
「行くの?」
『はい、アッキー、大下さん、僕』
「ほう、3人で?」
『いえいえ、現地に久しぶりなお二人も』
「うん?現地?関西の人?でお久?」
『解っちゃいました?』
「サッパリ納品できない、ルアー製作者の彼な。
んで、もうお一方は、スーパーレジェンドなのに、
冗談しか言わない、年長者だ」
『ですです!社長、行くと6人で、船割りもいいですし、
にぎやかになります』
「行きましょうよ、社長も」
「昔さぁ、そのスーパーレジェンドと行ったよ、
池原も、七色も」
『行ってましたねぇ、どうだったんです?』
「不調な中、後で静か〜にモソモソやって、チャッカリ
釣ってるのよ、スーパーレジェンドは」
『ほう?』
「投げてないのに、なんで釣れんの?と、様子見てたら」
『はぁ』
「ドラッギングしてたの、ゲーリー ワームで」
『ええ!?』
「上からタックルボックス見ると、ご自身作のルアーばっかりなんよ」
『でしょうね』
「よく見ると、両面式なのよボックスが」
『はいぃ…』
「裏っ側見せんかい!って、見たら」
『見たら?』
「ほぼ、ゲーリーワーム」
『ハハハハハ』
「あり?って聞いたら、『こういう時のために、秘策は必要なのよ』
と、きたもんだ」
『やりますネェ』
「ねぇ。で、ボート屋さんで買ったよ、カットテールワーム」
『現地買いですか』
「もらうの悔しいじゃん」
『釣れました?』
「釣った、カットテールワーム万歳!」
「笑っちゃうね」
「だろぅ、大下さん。その後よ問題発言は」
「なになに?」
「アタリ、すっかり途絶えて釣れないからさ、聞いたのよ、
スーパーレジェンドに」
「なにを?」
「バス、とってるんですかね?って」
「うんうん、ありえる」
「しばらく沈黙して、『上に学校あるから、バスとおって…』」
「はぁ?」
「『バスは、通っている』と、そのバスじゃねっ!!
ブラックバス、採ってますか?!」
「『えっ?なに?そっちのバス?』ときたモンだ」
「バス、通学のバス?アハハハハ〜らしくて、良いじゃないですか」
「そうよ、アタリ途絶えて、重苦しかったのが、大爆発だよ。
もう、釣り、どうでもよくなっちゃてさ」
「さすが、スーパーレジェンド」
『じゃぁ、また一緒に大爆発しましょうよ』
「きっと、釣れねぇんだろうけどなぁ…久しぶりに、会いたいのはあるね」
『7月しょっぱなです。空けといてください』
「おいおい、チョイ間千草薫」
「えっ?八千草薫さん、亡くなりましたね」
「反応、ありがとう、大下さん」
『そういう事ですか、わかんなかったぁ』
「稲ッチさぁ、普通は無理よ。俺もギリギリ」
「返事はチョイ待ちで」
『期待してますから。じゃ、ラーメン食べて帰りましょう』
全員釣れた後のラーメンは、格別でありました。
ではまた。