3日目ですね。
『今まで何してたの?』の声あり。
「ま、いつもの事じゃないですか」と、
いなしつつも、実は、海より深く反省の日々。
『海ぃ?干潟じゃねぇの』「いえ、深海です」
とか、『反省?猿でもやるぞ』
「はい、申(サル)年の、オレ」と、
今回も、オヤジギャグで颯爽とはじまりです!
ではでは、早速まいりましょう!
『ようやくかい』
「ぺ君、キミのご希望で、ココなんだけど」
「はい、八郎潟に来たら、ココですよ」
「あのさ、オレ、見た事ないのよ、キミがココでバス釣った姿」
「社長、失敬ですよ。実際、釣ってますから」
「そうかね…」
「見た事ないのは、社長が、同船してないだけですよ」
「おととし同船したで、山田君こと、今は秋山さんとで」
「あぁ、あの時は、たまたまですよ。調子でなくって」
「ほう、なぁぁんか、毎回な気がよ」
「『勝者の証し』は。自分いただきですから」
ジャバッ
「おおっと、さいさき良くきたデェェ、オレに!」
「社長、22センチですススゥ、アヒャヒャヒャヒャ〜」
「オメェよ、笑ってる場合か?」
「22ですよ、即行逆転しますよ!」
「逆転なぁ、リールが逆転しねぇようにな」
「それより、ルアーはなんですか?」
「これ。信頼のブランド、メガバスの、
ジャイアント・ドッグX 。色はオレ塗りだけどさ」
「また、アレですか、マジックなんちゃら」
「『マジックアート』な。オメェ、小馬鹿にしてね?」
「いえいえ」
「その続きは?『小馬鹿じゃなくって、バカ』か」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、違いますから」
「簡単、お手軽、マジックアート!先ずはこっからじゃね?」
「ですね。マジでやるには、投資と場所が必要ですから」
「社長、眠いんでしょ?」
「バレバレ?」
「船、蛇行してるし。朝から、あんなに食べるからですよ」
「バックバク食ったよなぁ、獏(バク)みたい?」
「いえ、本物のバク、知らないんで」
「オレもだよ」
「また始まった。社長の飛びまくり話し」
「よっ!お・ま・た・ってか。
知ってる?CMで、このセリフを言って、
一気にスターになった人」
「はぁぁ?」
「ヒント、その1、ここではずすと、コーヒー有料です」
「あ、ハイィ」
「旦那さんは、バス釣り好きです」
「えっ、うぅぅん、あっ、江口洋介!」
「ブッブゥゥ、旦那じゃねぇよ、奥さん!」
「奥さん、誰でしたっけ、社長が大好きな、あの人」
「正解は、森高千里さんですね。でも、ハズレです」
「ええ!違うんですか?」
「車の後ろの席から、助手席をまたぎつつ、あのセリフ言ったんよ、
ミニスカート姿で。森高さんは、そういうキワドイのしないから。
似た名前の森下千里さんが、そっちかな?グラビア系だったし。
余談ですが、こちらの森下さんは、大のカレー好きで、
釣り好き、ゴルフ好きでもあります」
「へぇぇ…って、じゃあ誰なんです?」
「第2ヒントです。不正解だと、10分間動画撮影係任命!」
「えぇぇぇ!」
「あてりゃいいのよ、いくよ、くるよ」
「お笑いですか?」
「いや、流れで、つい。いくよ、旦那さんは、
ドラマで上司と組んでおります。
その上司の奥さんは、元キャン◯ィーズです」
「元キャン、キャンギャル?」
「おいおい、上司の奥さんもヒントで、答えじゃねぇから。
それに、◯ィーズがついてんだろ」
「あぁ、キャンディーズ!」
ガバァ
「おお!出たでぇ〜、クイズの途中ですが〜」
「そんなぁ、ズルくないですかぁ」
「正攻法だよ〜、ヒクヒクゥ〜」
「ヤバイ、社長、46センチあります」
「さっすが、信頼のブランド、メガバス!
きのうバラした雪辱はたす、『アイ・ウェイク』ですよ」
「よう!答え、どしたい?」
「もういいっす、集中です」
「いかんなぁ、青いなぁ、それじゃぁ。
もっとだなぁ、心に余裕をよっ。で、回答は?」
「ええ、まだやるんで。うぅぅん…工藤静香!」
「ブッブゥゥ、おニャン子じゃねぇの、あの人は。
オレは、よくワカンネェけど。
旦那さん、確かにバス釣り好きだけどな」
「誰っすか?どうでもいいんですけど、俺的には」
「反町さんの奥さんだよ、松嶋菜々子さん」
「あぁぁン、相棒で水谷豊で蘭ちゃん…めんどくさぁ〜」
「またまた余談ですが、かのバス釣り全盛のおりには、
北海道、沖縄を除く、全国津々浦々の釣具店に、
バスルアーが並んだのよ」
「へぇ〜、それっていつ頃です?」
「1980年後半あたりからかな。で、営業担当者も、
年配者経営のお店まで、呼ばれて行ってたのよ」
「はぁぁ…」
「当時、トーナメントも盛んになり、バスプロも現れてきてさぁ」
「ほうぅぅ」
「ある時、ユニチカラインの人が、訪問したお店でよ」
「ふぁぁぃ」
「寝るな!そこの年配の社長さんが」
「社長ですか?」
「たわけ!オレじゃねぇよ、そんときゃオレも30代だし」
「失礼しました」
「で、その社長さんとユニチカマンの会話がこうだったんよ」
『近頃は、バスプロってのが、増えてんだって?』
「はい、そうなんです」
『アレだってなぁ、ほれ、韓国人のバスプロもいるってな』
「はぁぁぁ?僕は存じませんが、どなたです?」
『なんだ、知らねぇんか、有名だど『キム・タク』だよ』
「えっ?あっ、社長、それ…」
「アヒャヒャヒャヒャ〜、『キムタク』が『キム・タク』ですかぁ、
アヒャヒャヒャヒャ〜」
「この後、ユニチカマン、笑いこらえられず、営業諦めたってよ。
あんときゃ、若者全員、趣味バス釣りって、時だったしなぁ」
「力、抜け過ぎですよ、今の話で」
「よかったじゃん。んじゃま、操船交代、オレ寝るし」
「鳥と一緒ですね」
「ヤァ、クルルルルル」
「社長、それじゃあ鳩ですよ」
「ケキョケキョ、ホゥゥケキョ」
「早く寝てください」
「ふぁぁ、ふぁっ、ふぁっ、ふぁ〜
うぅぅぅ、よく寝たなぁ。釣れた?」
「一人静かに、集中しまくりで」
「おぉぉ、しまくり千代子さんでなぁ」
「ええ、そういう、難解なチャチャも無くです」
「難解?南海ホークス?あ、いや、いい、で、
集中しまくり千代子さんの結果は?」
「ええ、ビックリですよ」
「しまくりでビックリあわせ!?そりゃ千代子さんもビックリだなぁ」
「次はガツンといきますから」
「あれっ!?ぺ君、キミのリール、イカシテルじゃん!
2個1にして、ハンドルと色合わせしてある」
「ええ、まぁ」
「ほう、さり気なく自慢なわけね。良いの見た、
オレもやるべ、2500C、色々あるし」
「社長が寝てる時、風ひどくなっんで、
Uターンしたんですよ」
「あらら、まったく気づかず」
「ここらは、良い感じなので、なんかこう・・・」
ザブン
「うわっ!」
「おぉっと、声だし驚くも、竿は冷静にいったねぇ」
「社長、やりましたよ、心おだやかに」
「見てたよ、またしても、ビックリかよ、
と思わせるも、会心の合わせ!オミゴトでした」
「ありがとうございます。ルアーは、
ダグワークスのホッパーで、川島さんに感謝です」
「ぺ君も釣ったし、飯にするべよ」
「いえ、船下ろしたの、すぐそこですから、
そこまでやります」
「そうなの、腹空くと不機嫌人になるよ、オレ」
「耐えてください」
「程々でな、じゃねぇと騒ぐぞ、オレ」
「子供ですか?」
「そう、見ため年寄り、頭脳は子供、その名はコ…」
「その名は、社っ長〜!アヒャヒャヒャヒャ〜」
「ぺ〜!落としてやる」
あとがき
「お疲れ様でした、社長」
「おお」
「何も起きませんでしたね」
「ああ」
「あれ?ご機嫌斜めです?」
「うう」
「飯、食います?片付け先にしますか?」
「喰う!力でねぇし」
「ですね」
「喰うぞ〜バックバクと」
「社長、声デカイ」
「爽快だろ?空気が澄んで、空が近い!だから八郎潟。
ここで、叫ばずどこで、叫ぶのよ」
「いえ、社長は、いつでも、どこでも…って気が」
「川に落として、三平に合わしてやる」
「だれ?あっ、釣りキチ三平」
「ノオ〜!河童の三平。水木さんの」
「ダメだ、このまま付き合ってると、帰れない」
「オメェ、ボソボソじゃなくって、ドッキュ~ンと叫んでみ」
「そうだ!社長、本日最終日のTシャツは?」
「あっ、これね。初日の小型版でさ、色もいいよね」
「ピンク系、社長好みの」
「です。ぺ君、ありがとう、おぬしからのいただき物だよ」
「撤収完了!帰りですね、社長」
「お名残は尽きねども、なぁ。運転はオレするよ、国見まで」
「はい、じゃぁお願いします」
「今年も天候に恵まれず、つくづく、キミの雨男ぶりにあきれたよ」
「ええっ!俺じゃ無くて、社っ長ですけどね」
「そん中、良かったんじゃね、釣果は?」
「はい、ここ数年では」
「大、小、釣れたし、復活の兆しあり!だよね」
「ですよ」
「楽しみだね」
「はい」
「ほんじゃま、帰るべ〜」
と、言いつつ、野池に寄り道で、オカッパリ。
「社長、失敗でしたね」
「スマン、野池の選択を誤った」
「撤収しましょう、スタンド寄って」
「ここだと、いつも帰りに寄ってたスタンドだな」
「いますかね、あの人」
「いるよ、ほらぁ、ニコニコして来たよ」
『あらぁ!いらっしゃい、釣れた?』
「はい、楽しい釣りでした」
『良かったわねぇ。じゃぁ、また来てくれるのよねぇ』
「そりゃもう、来年ですけど」
『遠いもんね』
「ときに、そこの道の駅で、コメ売ってますか?」
『ウンニャ、そこは無いわね。買いたかったの?』
「はい、奥方の言いつけで」
『あらら、それは絶対果たさなくっちゃ』
「どっかありますか?」
『あたし持って来てるよ』
「はぁ?」
『精米するんで、20kg持参してるのよ、持ってく?』
「可能であれば、是非!」
『はいじゃ、これね、気をつけて帰ってね。
そうそう、うちで作った米は、100%秋田こまちよ』
「すばらしいです。混ざりっこなしじゃぁ。ではまたぁ」
「社長、良かったですね、ひょんな所で買えて」
「まさに。しかも格安。顔がたったね、奥方に」
「はい、めでたいです」
「今度こそ、ホントに帰るぞ〜」
「到〜着〜」
「社長、スゲェ〜!八郎潟から一人で運転!」
「ビックリだよオレも。釣れたし、土産も買い、
司令も果たし、で、気分最高〜!だったからじゃね」
「来年もその調子で、お願いします」
「鬼が笑っちゃうね。お疲れ様でした」
「はい、ありがとうございました」
サボってたから長編?いえいえ、出来事目白押しで、
『長編・実録・八郎潟』になりました。
ではまた。