「おはようございます」

「相変わらずの時間厳守!さすがは山田くん。おはようです」

「ええ、オトナですから。雨ですね、社長」

「すまん、雨男で」

「ええ、そこも慣れてますよ、社長」

「実はきのう、みやび亭さんへ行ったら、そんな話になったんよ」

「アッ!美味いパン屋さんの」

「はい。『たくさん買っていただいて、遠足見たいね』って」

「ウォッホッホッホ、まぁ、当たってますけどね」

「でしょ。なんで、返したわけ『そんな感じの、実は釣り』と」

「ほう、ほうほう」

「おっ!久々出ましたねぇ、ほうほう星からの使者、山田くん」

「ええ、続きはどうなんです」

「で,『お天気だといいですね』なんて言われちゃって」

「ああ、普通はそうきますね」

「です。『雨男なんよ、オレ。しかも、強烈な』って、返したわけ」

「受けたでしょ?」

「ばかうけ!『あラァ、あたし、絶対行かない、一緒にぃ』だって」

「ウォッホッホッホ、一緒に行く理由がありませんね、はじめっから」

「釣りはね。が、雪山遊びがある!定休日おんなじだし」

「スノーボード?」

「ご夫妻はスキーなんだけど、お子さんがスノーボードをやりたいと」

「ほう!ホウホウ!!」

「なんで勝手に興奮してるわけ?」

「ウォッホッホッホ、社長の胸の内を、さっしたんですよっホッホッホ」

「がはははは、妄想だね、そりゃ」

「まぁ、近所のローソンねえちゃん同様、適当に絡むのが楽しいですかね」

「御意でござる」

「が、ちょっと行ってみますかね、パン屋さん」

「いいね!いいね!『こんにちわ、ヤマダと申します』とか、言っちゃってね」

「ええ、言いませんけどね。『社長に教わった』くらいは、言いますが」

「ダメダメ。オレ、あそこんちじゃ『ジェームスさん』と、呼ばれてっから」

「ウォッホッホッホ、それはまた古風な。007ですか」

「それ!」

「またなんで、そんなことに?」

「おぉっと、到着だ。その話は船上でのお楽しみ」

「ええ、釣りますよ!」

 

本日の登場人物

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山田くん

「八郎潟、行けない分、爆発しますよ!」

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「ああ、そうでした。オレ、八郎一人旅」

 

「水少ないですね」

「はい、真冬以下です」

「まぁその分、ポイントわかりやすいですから」

「ガンガンに攻めてくださいな。オレはコレでいく!」

スイ〜スイ〜、ス、ス、スイ〜

「おお、いいじゃん」

「社長、なんです、それは?」

「サプライズルアーですね」

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「アレッ!ソレは」

「はい、山田くんご所望の『涅槃像(ネハンゾウ)』です。『完成したから待ってけ』と」

「お嬢がですね。しかしですよ、なんで社長が、先に使っちゃうわけです?」

「シレッと使ってたら、ウケッかなぁ…と。釣っちゃったら、さらにだよねぇ」

「おお!でた!」

「またまたぁ、冗談はマイケルで…あれっ!実話!」

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「ウォッホッホッホ!出だし最高です!」

「だよね。開始5投目だし。だけどさぁ、船おろした、すぐ横だよ」

「ええ、まさか出るとは」

「前は高反応だった場所だけどさぁ、ホント、まさかの出来事」

「ええ、ええ、確か早川栄ちゃんと3人で」

「それそれ、開始30分で、3人とも釣っちゃった」

「ずいぶんとたちましたよ」

「そうね、ゲリラ豪雨なんてのが、言われ始めた頃だよ」

「豪雨は困りますが、ひと雨欲しいですね。

見てくださいよ、よどんでますから」

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「まったくだね。川とは思えない、よどみっぷり」

 

 

「休憩しませんか?社長」

「もうかい?早くね」

「最高な出だしも束の間で」

「はぁ、お疲れなわけね。んじゃま、寝ますか」

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「寝るには、申し分のない日であります」

 

「ひどいね、あっちもこっちも」

「ええ、ええ、休憩して、パワーみなぎってますけどね」

「これじゃあ、パワー空まわりっすか?」

「ええ、まぁ。でもやりますよ!釣りますよ!」

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「うおっ!」

「見たよ、オレ。家政婦じゃないけど」

「見られましたか」

「飛んできたルアーが、見事なボディブローになってた」

「ええ、引っかかったルアーの回収は、危険ですよ」

「ナイロン糸の宿命だね。オレのルアーも、それで壊れた。

朝話してた、3人釣行で大活躍した、思い出深いルアーが」

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「ときに社長。八郎釣行用の、新作マジックブレンド51ですが」

「延期ですね、行けないから」

「いえいえ、それはそれで制作続行で」

「毎度!どんな感じか気になるでしょ?そんな気がしたんで、

比較動画作ったから」

「社長、自分は試投しましたから、しっかりと」

「でした。が、再確認で見てよ、竿が曲がって反発するのって、

投げてる時は見らんないっしょ?」

「おお、確かに。肌で感じて決めましたが、見てみるのもありですね」

「あっ、右が新作の高弾性51だから」

 

あとがき

「お疲れさまでした。すみません、社長。半端になっちゃって」

「いやいや、問題なしですよ。電話の話しっぷりの方が心配ですけど」

「うぅぅん、まぁ、念には念を入れてって内容でした」

「じゃあ、いよいよ、術、ですか?」

「ええ、今週金曜です」

「心配ですね、八郎行ってる場合じゃない」

「いや、実を言えば、術後2週間で八郎じゃないですか」

「あれっ?強行突破!なわけ?」

「ええ、それもアリかと、一瞬思いましたよ」

「それはさすがに、オレも止めるよ」

「ですよね。そう思って、きょうなわけですよ、社長」

「お見事な1匹でした。涅槃像で釣りたかったよ、オレも」

「ウォッホッホッホ、そうはいきません。わたくしのですから」

「うぅぅぅ、無念。勝者の証しはどうしますか?」

「きょうは上がりましょう。次回に持ち越しで」

「承知!きょうのところは、コンビニでアイスですね」

「はい」

 

「社長、レジで盛り上がってましたね」

「そうなんよ。いきなり吹き出してっから、なんだい?と」

「不倫したくなるような、妙齢な女史でしたが」

「御意。一瞬『おっ!』って、なった」

「その女史が?」

「オレに興味あったわけじゃなく、Tシャツだよ、理由は」

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「NIKEのふりしたNEKO、に、やられちゃったわけだ」

「ウォッホッホッホ、そこですか。じゃあ、次は『ラコステ』ならぬ

『起こして』Tシャツで」

「ワニがあおむけな、お茶目Tシャツ」

「ええ、それですよ、自分も持ってますから、ペアで攻めましょう」

「おお!って、会えりゃいいけど、あっちのおじさんが、担当しちゃうかもよ」

「その時は、見るな!って言ってやりますよ」

「そのてがあったか。とっとと帰って探さなくっちゃ」

「みなさん、ごきげんよう」

「来週はまたもや、野暮用でお休みです。17日からの八郎釣行を

お楽しみに〜」