「ヤッホ〜、白井です」
「おお、ペラっちょさん。その様子じゃあ、爆釣だね、八郎潟」
「アハハハハ、反対。ぜ〜んぜんですよ」
「釣爆?なんだそりゃ」
「社長、おもしろくないですよ、それ」
「ヘンだなぁ、渾身の返しなんだけど」
「社長、そのへんで。月曜、来ますか?八郎」
「ああ、あたり前田のクラッカーだ!」
「また、そんな、わかんねぇ話しは、どうでもよくって」
「じゃ、なんだべよ?」
「どこらへんの人ですか?社長は」
「キミとおんなじ、埼玉県北部人。どうだ!」
「どうだ…って、自慢しますか、それ?」
「する。地味ぃ〜な県だけど、映画にもなったし。ガクト様だで!」
「ハイハイ、もう、ホント、そこで止めてください」
「シ〜ン…無無無無無」
「社長、正解!バイトが無いんですよ、八郎」
「えっ?もしや、ノーバイピーポ〜?」
「アハハハハ、いやいや、そこまでじゃないですけど」
「えっ?じゃさぁ、どこらまで?浅草?」
「その手には乗りませんよ、社っ長。突然、浅草とか言っちゃって。
ダーター忘れないでください。そればっかなんで」
「あっ!言ってた、お客さんが。6日、7日で行って、ダーター祭り!」
「祭り?ホントですか?どこで?」
「浅草。三社祭」
「もう!切りますよ!」
「まぁまぁ、そうおっしゃらず、もうチョイとお付き合いくださいな」
「うぅぅぅ、じゃあ、チョットだけ」
「♪♪タァ〜ン、タラリララ〜ン♪♪チョットだけよ、あんたも好きねぇ〜」
「ホント、切りますよ!」
「ダメ?加トちゃんのギャグ」
「加トちゃんは、わかりますけど、そのギャグ、なんだかは、わかんないっす」
「やっぱりかぁ…40年以上前だかんね」
「で、どこらへんです?祭りは」
「西部。だからって、劇でもなけりゃ、球場でもないよ。あははは」
「ええ、当然です。西部の北は行きましたよ、初日に」
「祭り?」
「ええ、アオコ祭りでしたよ」
「アオコ?6月だよ」
「この1ヶ月、まともな雨がないんですって」
「じゃあ、減水も?」
「ええ、野池は1m以上。八郎は、そこまでじゃないですけど」
「アジャパッ!行く気が薄れてきた」
「社長ひとりでしょ?たどり着きます?ここまで」
「そこです。今のオレは、2時間運転がいいとこ」
「それじゃ、福島県ですよ」
「そう、安達太良SAあたり。その先は、記憶がなくなる」
「アハハハハ、それは寝てますね」
「はい、2時間で限界。ウルトラマンよりは長いだろ」
「ええ、3分ですから。どこへも行けませんよ」
「そうねぇ、4軒隣りのローソンで、ピコ〜ン、ピコ〜ン、
カラータイマー鳴りっぱなし」
「あのですね、今、大事な話し中なんで、そういう、しょうもないのは、
暇な時に。あぁ、アメッチョ君とやってくださいよ」
「我が家の演技派な猫とね」
「何時頃です?こっちには。遅いと帰っちゃいますよ」
「朝8時前には着くよ」
「ホントですか〜?2時間ごとに寝てたら、昼ですよ」
「強力な助っ人が参上!したんよ」
「それは無い。仮に山田君じゃあ、オレより早いよ、寝るのが」
「アハハハハ、確かに。じゃあ誰です?」
「着いてからのお楽しみぃ」
「うぅぅん、気になるなぁ」
「月曜は、いつもの野池めざすから」
「わかりました、近くなったら、連絡してください」
「承知!」
本日の登場人物
まる公さん 「八郎潟、10数年ブリです」 「まさにサプライズ!ありがたや〜」 |
私 「オレ、危うく八郎一人旅だったから」 「突然ですが?」 「大歓迎!!釣果は二の次だよ」
|
「社長、ここら辺ですか?野池は」
「ふわぁぁぁ、あぁ、あれ?ここはどこ?」
「社長が、ナビに登録した野池あたりです」
「もう!安達太良の後、記憶なし。ああ、あそこらじゃね」
「このナビが、迷走しちゃってて、もう一台のナビ頼りで」
「またか。肝心な時に迷走なんだよ。ならば、スマホで…おお、あれだ!」
「ウワッ!1m以上減水してる」
「船だしますか?」
「いや、爆風だし、オカッパリするべ」
(なぜか?画像上では超静かです…)
「あれ?誰か来ますよ」
「農家の方じゃね」
『こんつあ』
「こんにちわ」
『くまがやナンバー、初めて見た』
「えっ、あぁ、埼玉県から来ました」
『ずいぶん遠くからなぁ』
「はい!楽しいんで!」
『暑いんだろ?』
「はい、灼熱です。こっちは涼しいですね」
『ああ、x△◯◆△◯◆x△◆』
「はぁ、はいぃ…はい」
『x△◯◆△◯◆』
「ですか」
『x△◯◆△◯』
「ああ、はぁぁ…」
『うんだばっ、気いつけて』
「うんだばっ!ありがとうございます」
「はははは、社長、よく会話できましたね」
「会話?ぜんぜん!」
「えっ?僕は、理解不能でしたけど、社長は、話してましたよね」
「初めはね。チョイ、なごんできたら、お父さん、全開になっちゃって」
「おかしかったです、日本じゃないのか?って」
「どうやら、『雨が降らず困った』と」
「アッ!そこわかりました。放水用の穴が4番目だって」
「そうなの?わかんなかったよ。ただ、『水は毎日流さねば』って」
「とっても、友好的でした」
「それ!だから来る!が、話がなぁ」
「はははは、いいじゃないですか、馴染んでるってことで」
「おお!だな!よっしゃ!準備、準備」
「はい」
ピロリロリーン
「うん?ペラッちょだ。なんだべよ?
あ?ふむふむ、ほう、承知!」
「白井さんです?」
「です。5カ所回った結果、こっから近いとこが、良い、と」
「はい?」
「そこで、船だしてやりましょう、ってわけね」
「なるほど、ここは、ビュンビュンの風ですしね」
「これから行く川は、風裏が多いのよ、そんなのもあってじゃね」
「僕はどこでも」
「ここは最終日にやるべ」
「わかりました」
臼井ペラ男さん(前) 飯ちゃん(後)
「お待たせしましたぁ。あっ!まる公さんだったんですね」
「ごぶさたです。乱入者の荒井です」
「知ってるよね、斥候(セッコウ)のピート」
「はぁ!?なんですか、セッコウ人形職人のピート?」
「その石膏じゃねぇよ、前のりして、下調べする重要な人よ」
「はぁ…」
「ほれ、クリント・イーストウッドさん、あの方がそうだよ」
「マジっすか!?俳優の前職が」
「あぁぁん、ちげぇよ。『ローハイド』
♪♪ローレン、ローレン、ロ〜ハ〜イ♪♪の」
「はははは、まったくわかりません」
「俺、持ってるよ、社長んちのローハイド」
「あっ、ペラ男さん、ありがとうございます。
でも、それ違うんだよね、西部劇の話しだから」
「飯ちゃん行くべ、社長に付き合ってると、どんどん脱線だから」
「いいんすか?社長」
「おお、飯ちゃんかまわねぇよ。オレらは初日だし、
君らは最終日、心置きなく」
「言いましたねぇ、白井さん聞いたっしょっ」
「おお!」
「俺らは上流行きます」
「こっちは、チョイ下りぃので、上がるべ」
「社長〜、下は、魚がいっぱい、死んでましたよ〜」
「ああ?なんか言ってたけど」
「なんですかね。竿、新しいのが、間に合いました」
「マジックブレンドの高弾性ね」
「道具を、新しくした日は、釣れる!って、
僕のジンクスがあるんですよ」
「ほう、頼もしいね、ぜひ」
「なんか臭いですよねぇ?」
「うん、あれか?パイプから出てる水」
「そうですよ、濁ってるし」
「ここの事言ってたんじゃね、ペラ男君」
「ですね」
「ダメだ、上るべ、Uターン」
「寒いですね」
「まったく。まる公さんのネックウォーマーが、うらやましいよ」
「はははは、タオル巻いたらどうです」
「おお、ナイス!早速に…ううんと、おっ!」
「でた!けど、喰ってない!もう一回…よっしゃ!」
「やるねぇ、全部見ちゃったよ。ぺ〜君じゃ、釣れないバスだったよ」
「ははははは、最初の『モワァ〜ン』んてやつですか?」
「はい。ヤツなら、そこでビックリ合わせ」
「自分でも驚くぐらい、冷静でした」
「素晴らしいね『モワァ〜ン』を、見送り、誘いをかけて、喰わせた」
「嬉しいです。ジンクスどうりです」
「ルアーは?」
「モペットペンシルのチャートオイカワです」
「あっ、オレ、きょう投げてない。お助けルアーなのに」
「下りてきましたね、二人が」
「おお、どうだい?そっちは」
「飯ちゃんが3匹、俺、ノーバイピーポ〜!社長もでしょ?」
「たわけ!4発あったよアタリは。釣れてはいないけど」
「アハハハハ、ぺ〜君並みのビックリですかぁ?」
「んなわけねぇ!ビックリもしないほど、ショボいアタリでさ」
「アハハハハ、シブいですよ。冷たい雨が効きましたかね」
「かもね。オレ、斥候のピート情報信じて、一人ダーター祭り
開催してたんだよ」
「観客は無しと」
「ピート失格だな」
「イエイエ、失格もなにも、ピートじゃないですから」
「そうかい?いいじゃん、『ピート・ペラ男』最高だろ」
「あっはははは、いいじゃん、白井さん」
「ダメダメ、飯ちゃん、社長に乗っちゃ、エンドレスだから。
それも、わけわかんねぇし」
「それは、やや感じてんのよオレも、ジェネレーションギャップ」
「ははははは、僕はいいと思います、社長っぽくって」
「じゃ、まる公さんにおまかせして、俺らは先行しま〜す」
「オッ!」
「あれ、釣ったの?」
「はい、こんなのが」
「いいねぇ、ルアーは?」
「ジャイアント・ドッグXです」
「竿、いいですね『釣れた!』ってのもありますけど」
「気に入っていただけたなら、嬉しいよオレとしても」
「僕は、4’8”派だったんですけど、狙い撃ちは、この4’5”ですね!」
「だしょっ!そのあたりは別れるんよ。好みだったり、やっぱ心配
なんじゃねぇのかと、4’5”なんて短いの、馴染みがないっしょ」
「ですねぇ。僕も48で完結と思ってました。が」
「が?」
「ありです、45」
「動画作ってあるから、確認してみてよ。こんな感じなんだって」
「ぜひぜひ」
「こっちは、5/8ozプラグで、左が高弾性で、右が今までの低弾性」
「これは極端な例ね、1・6/7oz(52g)プラグを試投。
左が高弾性で、右が今までの低弾性」
「ショートロッドマジックだよ。使い方もあるけどさ」
「これは?」
「断面ね、肉厚が1mm以上あるんよ。このあたりに、
マジックブレンドのシークレットがあるわけさ」
「折れなさそうです」
「そう、ドラグを調整して、普通に使っていただければ」
「えっ?」
「ガチ閉めの人、結構多いんだよ。ナイロンなら伸びるけど、
PEラインだと伸びもほとんど無いっしょ。
で、竿やリールに無理が掛かるわけさ、40、50ポンドでそれは、
キツイよね。竿、リールの限界前ですべるよう、調整してから
お使いください。と、近頃は言うようにしているんよ」
「大事ですから、そこは」
「ちなみに、あっちの『ヤカラ』二人もガチ閉めだんで、
『ヤメて〜!強く責めないで〜!やさしく〜!ソコソコ〜!』って」
「…それって、なんか違わないですか?」
「いいんだよ、あの二人はただの『ヤカラ』じゃなくって、凄腕だから。
その彼らでさえ、ガチ閉めだから、ビックリしたんで、
本当は『たわけ!折るぞ!壊れるぞ!』と」
「ははははは、笑いましたけど、笑っちゃう場合じゃ無い話です」
「いいんよ、笑っちゃって。しっかり記憶して、実行していただければさ」
「僕はPEからのナイロン派ですけど、気をつけますよ、いい話しでした」
「そう、じゃあよかった。さて、勝者の証しはどうしましょ?」
「はい、儀式にのっとり、サンルーラルの中華で」
「えっ!いいの?」
「ええ、儀式ですから」
「承知つかまつってござる。あっちのヤカラコンビはどうすんだろ?」
「予定では帰る?」
「電話する。ハロ〜、ピート・ペラっちょ…はぁ?…ハァ〜い」
「泊まるって、オレらと一緒のとこ。よって儀式も参加で」
「ははははは、楽しそうです」
「うるせぇぞ、たぶん」
「いや、そのくらいの方が」
「だといいんだけど」
「あしたも楽しみです」
「願うよ」
つづく