「すまーん!ペラッチョさん。2度寝した」

「あははは、気持ちいいですから、2度寝は」

「ギリギリかなぁ」

「いや、ピッタリで良いと思いますよ、社長」

「開幕戦だっちゅうのになぁ」

「社長、朝イチから古いですよ」

「えっ!なにが?」

「『だっちゅうの』ですよ、パイレーツの」

「はて?」

「アレ?知りません?」

「あぁ!20年くらい前の」

「ええ、ボキャブラ天国ですよ」

「あったねぇ、そう言われたら、モグモグ、モグ」

「もう食べてんです、にぎりめし」

「おお!3個目。おっ、見えたじゃん、船おろしてるよ」

「ホントですね。社長、完璧じゃないですか、時間割り」

「恐縮です」

 

本日の登場人物

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金井君

「お久しぶりです」
「近頃は、年に1度だもんな」「はい。七夕状態ですね」

%e3%81%ba%e2%88%923%e3%80%800226ぺーヨン

「俺も久々です」
「そうかぁ?まぁ、 邪魔すんなよ」

CIMG1818飯ちゃん

「開幕戦は、2回目です」
「あぁ、フミ監督と」

「ハイ。きょうは白井さんとで」


薄いペラ男さん

「うまいこと、現場が片付きました」
「飯ちゃん親方のおかげだね」

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山田くん

「ウォッホッホッホ、みなさん、ごきげんよう」
「毎年の山田さんです」
「ええ、ええ、釣りますよ」

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「今季初バス釣り」
「アッ!オカッパリ・バス、行ってませんね?」
「サッパリなんで、渓流行ってた」

「楽してましたか」

「すまーん、皆の衆。オレが2度寝で遅刻」

「ウォッホッホッホ、ピッタリですよ、社長。おはようございます」

「これはこれは、山田さん。暑そうですね」

「ええ、ええ、船下ろしと道具運びで、ヘロヘロですよ」

「アヒャヒャヒャヒャ〜」

「ヤバイ!!危うし!ぺ君…アレ?スルーです?」

「ええ、あんなタワケ野郎は、放置ですよ」

「良かったじゃん、ぺ君」

「何がです?社長、おはようございです」

「はい、ございですね。わかんなきゃいいよ」

「社長〜」

「おお!飯ちゃん。スマン、今頃で」

「問題ないです。それより、ズンズン、準備しましょう」

「承知!」

 

「6人もいると、早いね、もう出船だよ」

「みんな、慣れてますから、動きに無駄が無いですよ」

「まったく!年寄りのオレには、大助かり。アレ?山田さん、花粉?」

「ええ、ええ、デビューですよ、ついに」

「がはははは〜」

「笑ってる、社長の方がヒドイですから」

「恐縮です。ツラいね」

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「アヒャヒャヒャヒャ〜、2人デビュー」

「ああ、そうだ、夢の共演だ。デュエットでもするかね」

「アヒャヒャヒャヒャ〜、デコボコ・コンビでお笑いですね。

歌じゃなくって」

「社長、そのタワケ野郎、落としちゃってください」

「いいの!?じゃ、ここ掴んでみ、強く。おっ、そうそう、いいね、いいね」

「なんかされちゃいそう」

「そうね、軽くね、じゃあ、いくよ!」

「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ」

 

「ホラァ、飯ちゃんとペラ男君、行っちゃったじゃん」

「社長が、あんなことするから、2人は『お先に!』って、なっちゃたんですよ」

「オレのせい?ペ君、おぬしが変な事言うから、ちょいと新技をだなぁ」

「もう、やめてくださいよ、ホント、落ちそうだったんですから」

「がははは」

「金井さん号も行っちゃいましたよ」

「あれ、いつの間に、しかも下ってるじゃん」

「飯ちゃん号が上ったんで、仕方なくじゃないすか」

「んじゃま、我らも下るべ、予定どうり」

「ハイ!お願いしまっす!」

 

「社長、金井さん達、ユーターンしてますよ」

「ああ、下流を見切ったんだろ、この減水っぷりじゃあ」

「いいんですか?」

「なにが?」

「下流で?」

「開幕だヨォ、釣れないのが恒例じゃん」

「えっえぇ!?俺、釣りたいっス!」

「そりゃ、オレもだ。しっか〜し、この状況で…ゲッ!釣ったんじゃね?」

「アッ!金井さん釣ってる!」

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「46cmです」

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「ルアーは『ダグワークス・トンボ』です」

 

「社長、アタリ無いですね」

「無い」

「社長、どこまで行くんです?」

「原宿まで」

「アヒャヒャヒャヒャ〜、ホントですか!?」

「ご希望ならな」

「いえ、希望はアタリです」

「じゃ、原宿あたりまで」

社長〜!

 

「ムムムムゥ、ここでダメかぁ、ムムムムゥ」

「と、言うと?」

「下流史上、最大の見せ場が、ココ」

「原宿ですか?」

「銀座でも、ある」

「途中、『人柄の木』とか色々やりましたけど」

「そうね、ことごとく裏切られ、ココまで来たわけよ」

「じゃあ?」

「そう、寝る」

「エッエ〜!!」

 

「誰からも連絡無いと思ったら、電話が圏外だよ」

「おかしいですね、俺のはビンビンですよ」

「なんですと!同じスマホだろ?」

「はい、まったく一緒のソニー製」

「壊れたか?速攻で戻るから」

「はい?」

「風、ピュンピュンだろ、唯一の風裏に賭ける!」

 

あとがき

「ホラァ、ペ君、みんな、上がっちゃてるじゃん」

「我ら待ちだったんですね」

「おお、スマ〜ン、またしても遅刻で」

「問題ないですよ、社っ長。どうでした?下流は」

「オレ、ツーバイ、ペーがワンバイ」

「あはははは、アッパレじゃないですか」

「そう言うペラ男君は?」

「俺も飯ちゃんも、1バラシ。俺のはデカかったんで、

スゲェ残念ですよ」

「飯ちゃんのは?」

「あははは、ナマズですね、アレは。3回目で、やっとノッたくらいですから」

「ちゲェよ!バスだって!」

「山田君は?」

「ええ、ええ、バラシましたよ、金井君の直後に」

「本年の開幕勝者は、またも、ラブラブ金井君か」

「ええ、ええ、年に1回しか来ないのに、たいしたもんですよ」

「そう言う山田君も、似たり寄ったりじゃね」

「ええ、まあ」

「やむなき事情もあるからねぇ」

「ええ、八郎は行きますから」

「おっ!ぺ君、おぬしはどうなのよ?」

「八郎っすか?まだ聞いてないです」

「たわけ!さっさと聞けよ」

「それが、なかなか…」

「言いづらい?あぁ、二児になっちゃたからなぁ」

「はイィ、でも聞きます。『年一の事だから、良い』的な事言ってましたから」

「ううん、甘いね、ペー君」

「母は強いから、劇的に!なぁ、飯ちゃん」

「そうそう、白井さんの言うとうり」

「でも、2人で行くんでしょ、八郎?」

「行くよ。それには辛い日々が続いて、やっとだから」

「とにかく、聞いてみなよ」

「うぅぅぅぅ、気が重い」

「ときに社長、その竿は?」

「流石、ペラ男君、気がついた?」

「いえいえ、去年も使ってたじゃないですか」

「そうだ!川島君と3人で」

「ええ、テスト中とか言って、社長だけ44釣って、ご満悦」

「おいおい、人聞き悪いじゃん」

「あははは、ポイント、さんざん譲ってもらいました」

「どんなんですか?」

「ぺ君、見てたろ?」

「はい、いつもどうりに見えました。ポップXもdepsのデカイのも」

「マジックブレンド45LLの新型。あえて、高弾性カーボンモデル」

「えっえぇ〜!!?あんだけ、『低弾性カーボン』って、言ってたのにです?」

「そう、ペ君、良い質問ですね」

「また池上さんに変身ですか」

「はい。低弾性カーボンはCTB-Sから始まって、10数年やってきたろ。

で、解ってきたわけさ、『こうしたらどうなの?』って」

「はぁ…」

「ああ、社長、ペーには無理ですよ、投げてもいないし」

「えっ、山田さん知ってたんです?」

「山田じゃぁないけど、知ってたし、投げたし、注文もしたから」

「ホントっすか?」

「素材も技術も進んで可能になる!って事もあるわけだよ。

栄ちゃん試投の動画、見てみてよ」

 

 

「左が新作の高弾性45LLで、右が今までの低弾性45LLだよ」

 

「52gも投げてもらったんだよ」

「なんか余裕ですね」

「52gの比較動画も作ってみた。左が高弾性のMB-H45LLで、

右が今までの低弾性MB-45LLだよ」

「ねぇ、低弾性の方でも投げられたけど、安心感が違うね」

「うぅぅぅ、試し投げに行きます」

「まぁ、その方が良いよ。45LLと51Lがあるから」

「あれ?48Lは?」

「後日ね」

「おお!」

「盛り上がる前に、ちゃんと聞けよ、八郎話し」

「ズゥゥゥン」

「社長、来週は大下さんと?」

「いや、『草取り』の大役」

「ウォッホッホッホ、まさに大役ですね」

「6日も赤い日だから、13日からお一人釣行再開。お楽しみに〜」

「ウォッホッホッホ、みなさん、ごきげんよう」