「もしもし、6月15日から2泊で、予約してある者なんですが」

『あぁ、はい』

「大丈夫ですか?」

『ナニが?…です』

「『ナニが?』って、宿泊はできますか?」

『なんで?…です』

「はぁぁぁ?コロナですよ!」

『あぁぁ、それねぇ、全然平気ですから、どうぞ』

「は、はい、じゃ、うかがいますんで」

『お待ちしてます』

プープープー

 

「てなわけで、行けるね八郎。ぺ君、喜んでくれ」

「これ、実話なんです?」

「あのさ、オレ、キミ、だます。おもしろいかよ」

「いえ。だましてたら、社長も一緒に、ドツボはまりですよ」

「だよ、同行者だかんね」

「会話、しゃべりが本当なんですか?って事っす」

「実録!カンポ宿!だね」

「アヒャヒャヒャヒャ〜、映画みたいですけど」

「オレも話してて、ビックリしたよ。予約した時と全然違うんで」

「同じ人じゃ…」

♪♪うぅう〜ん、と飛んでく、べ〜つ人、2ぅ8号〜

「違う人だったんですか」

「そう、予約ん時は女性だったよ、やさしげな」

「今回は男の人だったんですか」

「たぶんねぇ、会ってないから、想像するに、ではなかろうか…と?」

「それにしても、すごい温度差ですよね?」

「まったくな。♪赤道直下ココナツのぉ〜♪♪

♪♪あなたっ、変わりはなぁいですか?くらいに

「男の人の方は、コロナ眼中無しって感じですよ」

♪ 眼中ぅぅ、おぉれの肩を抱きしめてっくれ〜♪♪

「それ、♪オンチュウ〜♪♪ ですよ、社ッ長」

「おっ、ノッてきたねぇ、ようやく」

「14日、12時前にきますから」

「あれ?そんだけ?」

「ええ、からむと長いし、歌っぽいの古すぎて、からみようもなかったんで」

「なんだってぇ。よぉぉし、かくなるうえは、道中、聞かせまくるかんなぁ」

「みなさん、今年も八郎潟釣行です。自分、去年行けてないんで、

その分、爆発の予感ありです。楽しみ〜」

「悪寒になんなきゃいいけどな」

「社長〜」

 

本日の登場人物

 

_20171110_180424ぺ君

「ウキウキ、八朗、イェ〜イ」

行きは良い良い、帰りは

「知らないんで、平気でぇぇす」

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「去年は、記念すべき20年目。が、散々なめに」

「俺、不参加だったんで」

「で?ナニ?」

 

「到〜着〜。早かったね、予定より」

「安達太良がやってなくて、車中食になっちゃったからじゃ」

「まさかの早じまいでなぁ、いきなり想定外だったよ」

「ええ、想定外に釣れちゃいますよ」

「願うよ。おっ、Oh屋さんきてるよ」

「おはようございます」

「おはようございます。早かったですね」

「安達太良SAが早仕舞いってのが、でかいですね」

「えっ、サービスエリアは、まだそんな感じだったんですか」

「です。すみません、朝も早よから。仕事まで休んでもらっちゃって」

「いえいえ、こちらも楽しみなので」

「そう言っていただけると。あっ、これあいさつがわりです」

「おぉ〜、雅亭さんのパンですね?社長がよく食べてる」

「はい、弁当にどうぞ、ご堪能ください」

「すみません、これも楽しみですよ」

「飲み物は、『船上カフェ・ノーバイ』

自慢のドリップコーヒーが出ますんで」

「きょうは、雨模様で寒そうなんで、ありがたいです」

「こいつ、ペーヨン・加藤が、雨男ですみません」

「はじめまして、加藤です。自分、晴れ男だったのに、

社長といたら、雨男にされてしまいました」

「ははは、Oh屋です。よろしくです」

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「ホイじゃぁ、行ってみっかい。ぺ君」

「はい!爆釣ですよ」

 

「良い景色だよなぁ。心、洗われる気がするね」

「アヒャヒャヒャヒャ〜、社長、思いっきり洗ってください」

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ガバッ

「見たか、ぺ君。心洗われ、邪念の無いオレのに、メガバイトだで」

「見ましたヨォ、ルアーを飛び越えて行く小バス。アヒャヒャヒャヒャ〜」

「ま、まぁ、アタリの割には、小ぶりではあった。

が、まだ数投でコレ、ドッキドキじゃん?」

ガバッ

「えいっ!おお、のったでぇぇ!」

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「幸先イイですね、社長。ルアーは?」

「モペットペンシル・チャートオイカワ。

毎回、助けられちゃうね」

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「ありがとう、41cmあるよ」

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「あぁ、ぺ君。ギラギラと邪念光線出してね?」

「・・・・」

「よう!」

「はい?」

「雨も強くなってきたし、木の下で休憩するべよ」

「はぁ」

「まだまだ時間は、たっぷりあるしヨッ」

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「ほれ、『船上カフェ・ノーバイ』自慢のカフィー」

「ありがとうございます」

「あんパンも焼くから。Oh屋さんもどうぞ」

「スゴイですね。ここで、ドリップコーヒーとは」

「いえいえ、通常業務ですから。のう、ぺ君」

「はい、今では。初めはおどきましたけど」

「そうそう『砂糖とミルクは?』とか、言っちゃってなぁ」

「はい、それが今では、すっかりブラック派です」

「なごみますね」

「でしょ!しかも、この景色!心洗われ、心豊かに!

ぺ君、アライグマのごとくな!」

「いえ、アイツは凶暴ですから」

「なんだよ、素っ気ねぇの」

「わぁ〜!ラスカル〜!!わ〜い!ですか」

「完全遊ばれてる。んじゃま、いくかい?メガバイトたずねに」

「ええ、行きましょ!」

 

「風出てきたんで、反対きたら良さげじゃね?」

「ええ」

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「社長、小バス、メッチャいますよ」

「承知!そんな時はコレだ!エ〜イ」

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「なぁ。さっすが、メガバス・コアユ」

パシャッ

ピシャッ

チャプッ

「ほぼ入れ食いだね。ぺ君、コアユにしてみ」

「投げてます。けど…」

「色か?オレのと取っ替えるべ」

ピシャッ

パシャッ

「ぜんぜん釣れるじゃねぇかよ」

「自分のはイマイチで」

「色じゃなくって、ぺ君、キミがダメダメなだけ」

「はぁ」

「心洗われ、そうだ!アライグマになれ!」

「・・・」

「無視かよ。こういう時こそ、遊び心がだなぁ」

「よっしゃ〜!」

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「社っ長!つ、釣れました!」

「24cmか、リッパな小バスだ!おめでとう!」

「30cmですよ!!」

「うんうん、アライグマの心だ」

「ヤバイ!社長の暴走が始まった」

 

「釣れたし、雨もおさまったこのすきに、撤収するか?」

「はい、あしたにつながって、イイ終わりです」

「Oh屋さんもきたよ」

「あがりますか?」

「はい、アライグマの心わしづかみした、ぺ君も釣れましたかから」

「はぁ…」

「社長、飛ばし過ぎです」

「そうでもしないとよ、ココからの撤収はよ」

「ですねぇ。でも、社長、10匹以上釣ったんですから」

「おお!そうだった!元気モリモリ、コンバンワ、森・進一です」

「また始まった。社長!撤収!」

「おお、山岡な」

 

あとがき

「社長、顔色悪いですよ」

「フ〜ファ、フ〜ファ、ゼェェ、

なんとでも言ってくれ。年寄りらしさ全開だ」

「キツイですよね、ここは。新井さん達もゼェゼェでした」

「新井さんがそれじゃぁ、社っ長、無理ないっす」

「返す言葉も浮かばない」

「アヒャヒャヒャヒャ〜」

「あぁ、ぺ君、圧倒的敗者はキミだ」

「そこまで言われちゃいますか」

「口だけ元気な年寄り状態だから」

「アヒャヒャ、で、勝者の証しはどちらで?」

「Oh屋さん、寿司は大丈夫ですか?」

「はい、いけますが」

「決まり!回転寿司」

「承知いたしました」

「モリモリ食って、森昌子〜」

「と、いうわけで、無事3人とも釣れ、

一人10数匹の社長は、一人暴走していくのでありました」

「いやぁ〜、近年に無い、良い初日だわ、のぉ、ぺ君」

「ハイ。あしたも願いたいです」

「アライグマになれ!」

「いえ、あしたは、まったく風景が違うので」

「そうであった。が、あしたこそ、空の近さを感じる、

いつもの八朗青空、期待しちゃうね」

「いえ、それだと日焼けが心配に」

「たわけ!それこそ!八郎潟!」

「まぁ、ほどほどで。社長の電話、鳴りっぱなしですけど」

「ツイッターにチョイチョイあげてみたんよ」

「それでぇ。反応楽しみです」

「ではみなさん、この続きをお楽しみに〜」

つづく