「こんにちわ」

「わっ!秋山…さん!違う…か?」

「ええ、違いますよ、似てますけどね」

「ですよねぇ。こないだも、がってん寿司の人達が、

笑いこらえてたもんね」

「ええ、ええ、失礼しちゃいますよ。『なに?秋山っぽい?』って、

言った瞬間、吹き出しましたから」

「顔も似てるけど、姿、体型、で、声までだよ」

「ウォッホッホッホ、どこ行っても言われますよ」

「ヨッ!有名人!嬉しいねぇ、そんなお方がご来店で」

「社長、もうそのへんで。それよりも、釣り行きましょうよ」

「オレは、毎週行ってるで」

「いえいえ、バスですよ、ブラック」

「イイですねぇ、オレ渓流ばっかで、バスは八郎以来」

「自分なんか、4月の開幕戦だけですよ」

「決まりですね。二人はさみしいよね」

「ええ、ええ、お願いしますよ、あの方を」

「承知!」

 

本日の登場人物

山田くん改めR・秋山

「半年ぶりのバス釣りですよ」

「あぁ、色々あり過ぎだったもんね、秋山さんは」

 

川島君(右)

「僕は一年ぶりです」
「そんなにかい?早いねぇ、時が経つのは」

「秋山さん?あっ!あの!」

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「がははは、気がついた」

「はぁい、お笑いの」

「正解です。ロバートの秋山さん」

 

「到〜着〜」

「あの方も到着してますね」

「おはようございます」

「よう、久しぶり!すまんね、いつも突然で」

「いえ、お誘いありがとうございます」

「ご無沙汰ですね、川島さん。おはようございます」

「ホントですね、もう、1年たっちゃいましたから」

「ウォッホッホッホ、じゃあ、一年分楽しみましょう」

「あはははは、よろしくお願いします」

 

「夜も明けたところで、行ってみるべ、おのおの方」

「行きましょう。先ずは下りますか?」

「御意。チョイ下りぃので、のち、延々上がる」

「社長、『延々…』って、どこまでです?」

「ウォッホッホッホ、秋山さんちまでですよっ!」

「ええ、まったく方向が違いますけどね」

「あはははは、良いですね、この感じが」

「川島さん、まだまだ序の口、これからですよ」

「楽しみです」

 

「いやぁ〜、随分と様子が変わっちゃたよ」

「木が少なくなってますね」

「ホント、ずずぅぅっと奥まであったのが、チョロリだよ」

「ええ、ポロリじゃあないですよ」

「あれ、いきなりそんな話って事は、秋山さん、お盛んですね」

「ウォッホッホッホ、言ってる意味が解りませんね」

「アッ!」

「おお!やった!お盛ん秋山さん、網、網、すくってあげて」

「お任せください」

「あははは、そんな大きさではないので」

「いやいや、安全策で」

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「はい、獲れましたよ」

「秋、いえ、須田さん、ありがとうございます」

 

「ええっと、31cmですね。おめでとうございます」

「ありがとうございます。まだ数投しかしていないのに」

「幸先イイじゃん、この調子で、ねぇ、秋山さん」

「ええ、ええ、釣りますよ!」

 

「あれっきりだね」

「ええ、サッパリです」

「でも、僕は楽しいです」

「おお、結構だね!楽しいのが、イチバ〜ン!

「社長、ハルク・ホーガンの真似しても、無理ですよ」

「ダメか、残念〜ん…は、どう?」

「微妙ですね」

「ウケないか。んだば、コーヒーブレイクと行きますか」

「ええ、ええ、そうしましょう」

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「お待たせ、『船上カフェ・ノーバイ』へ、ようこそ!

アイスコーヒーと本日はモーニングサービスも」

「おっ、これはまた」

「うわぁ、これ、あそこのですか?」

「ハイ、あそこです。ああ、秋山さん、『ア・ソ・コ』では、

ありませんので」

「ウォッホッホッホ、言ってる意味が不明ですよ、社長」

ですかぁ?ま、それはさておき、ブレックファースト的に

ご用意いたいしました。雅亭(みやびてい)さんのサンドイッチに、

常盤珈琲(トキワコーヒー)さんのアイスコーヒーです」

「社長、船上カフェ、イイですね」

「美味しいです」

「川島さんには、おミヤもあるから、家でも食べて」

「嬉しいです」

 

「暑いよね?」

「ええ、とても」

「明日から10月なのに」

「アタリもないし、早弁といきますか?」

「そうしましょう」

「我らの前に船いるし、間あけた方がいいよね」

「僕、カップ麺ですが、お湯は…」

「ウォッホッホッホ、川島さん、心配ご無用。

ここは『船上カフェ』ですから。ねぇ、社長」

「ノープロブレム!ようこそ!船上カフェ・ノーバイへ」

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「ああ、社長、毎度言いますが、『船上カフェ』は良いのですが、

『ノーバイ』は、どうかと思いますが」

「新事実!『秋山さんのみ、ノーバイト!』実録だよ、うってつけじゃん」

「ええ、まぁ、きょうは、今のところ、ですが」

「がはははは、ノープロブレムだべ。沸いたよ」

「では、お願いいたしましょう」

「ん?『豆腐ラーメン』初めて見た」

「ウォッホッホッホ、岩槻生まれのグルメチャンピオンですよ」

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「あっ、蓋の裏に色々書いてあるけど、おにぎりで見えねぇよ」

「ご説明いたしましょう。誕生は古く、岩槻市内のスーパーでは、

山積みされてますよ」

「はなはだ簡単なご説明、いたみいります…って、あっさり過ぎて、わかんないよ。

もうチョイ、なんか無いの『ダシが効いてる』とか『豆腐がうまい』とか」

「ええ、ええ、美味いですよ、県内グルメチャンプですから」

「川島さん、知ってたぁ?」

「はぁい、美味しいですよ。いっとき、僕もハマっていました」

「県北民のオレ、まったく知らず。今度、秋山さんちへ、食しに行くよ」

「いえいえ、お届けしますんで、ご自宅でご堪能ください」

「いやいや、オレとしては、秋山さんちの庭でバーベキューしつつ、

締めでソレいただきたく、名付けて『潜入!秋山家!

深まるナゾが、いま解き明かされる編』と、言うわけさ」

「社長、寝ますよ。その後、メガバイトですから」

 

「あのさ、秋山さん、ここポッパーが相性良いのよ。

持ってきてるよね?オレから奪った『鯉のぼり・チャート』」

「ええ」

「じゃ、そいつをだね、カレコレシカジカ…で、やってみてよ」

「なるほど」

ガソゴソガサゴソ

「おいおい、それ違うで、ルアーが」

「ええ、まぁ。からまってて、とりずらそうなんで」

「こらぁ〜!年長者の意見、たまには聞いてみ」

「そこまで言われるなら」

ピュ〜ン

チャポチャポ、チャポン

ガバッ

「アッ!」

「見たね、きょうも、家政婦じゃないけどさ」

「ウォッホッホッホ、久々のアタリにビックリしちゃいましたよ」

「もったいねぇなぁ。この先でもう一丁」

ガバッ

「ウォッホッホッホ〜!!」

「よっしゃ、すくうデェ」

「いえ、バレました」

「残念、カンペキだったのに。さっき、オレのにビッグバイトあったじゃん。

そこでやってみてよ」

「お任せください」

ガバッ!ギュ〜ん!

「おお!スゴイ!引く〜」

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「どうです、社長!ゴッツイですよ!」

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「41cm、太いね!」

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あとがき

「おつかれ〜」

「ありがとうございました」

「ウォッホッホッホ、お疲れ様でした」

「なんか、一人ご機嫌な方が」

「ウォッホッホッホ、そうかもしれませんね」

「うわっ、勝ち誇っちゃってる」

「ウォッホッホッホ、そんなことはありませんよ」

「あはははは、楽しかったですから」

「川島さんは違うね、秋山さんとは」

「いえいえ、わたくしも楽しゅうございましたよ」

「そりゃそうだろ、3匹かけたから」

「そう言う社長は、バイト王じゃないですか」

「そうね、1っ回もノラず!でしたが」

「ウォッホッホッホ、そんな日もございますよ、ねぇ、川島さん」

「はぁい、そういう日の方が多いですね、僕は」

「だ、そうですよ、社長」

「だすか。まぁ、ガイドとしては、『良い仕事』かね?」

「ええ、ええ、カフェのマスターとしてもですね、ウォッホッホッホ」

「あれっ、喜び隠せず…ですか」

「ウォッホン。そ、そうでもないですよ」

「あはははは、良いですね。次もまた誘ってください」

「もちろんですよ!ねぇ、社長」

「当然ですね。秋山さんとオレじゃ、脱線しまくり千代子で」

「社長だけですよ、それは」

「あはははは、そこも楽しみのひとつです」

「川島さんがいてくれると、『ヒン』があるというか、

『格式高い』というか、別次元ですよ。ねっ、社長」

「まったく。鳥のさえずり、草花、木々にまで、造詣深い」

「ええ、ええ、ナチュラリストですよ」

「オレもだで。ナチュラルに秋山さん合わせでよっ!」

「ウォッホッホッホ、これまた、別次元」

「あはははは、本当、楽しいです、毎回」

「社長、ハードル上がっちゃいました」

「ノープロブレム!ビー・ナチュラルだかんね」

「ウォッホッホッホ、『やかん』ではないですよ」

「あはははは」

「撤収するべ、キリがねぇから」

「ええ、ええ、これも毎回、社長のせいですけどね」

「よっし、川島さん、山岡です」

「はい、鉄舟ですね」

「さすが、ぺ〜・加藤だと、こっからまた、長くなる」

「社長、充分ですよ」

「おお、スマントルコ」

「…川島さん、お疲れ様でした。お気をつけて、お帰りください」

「はい、お二人も」

「では、また、次回に」

「はい、ありがとうございました」

「おお、スマンサンコンさんどうしてるかね」

「ええ、ええ、見ないですね。なので、帰りましょう」

「おお、すまなぎさ」

「大島渚さんですか、お亡くなりですよ」

「もう無理だな、ネタ浮かばずなんで、帰るよ秋山さん。もう薄暗いし」

「それもすべて、社長の所行ですけどね」

「おお、スギとピィーコ!」

「社長!」

「鉄舟、じゃあ、また来週〜」

「ええ、自分はおりませんが、社長の一人釣行をお楽しみに」