「ダーリン、月曜は行くの?」

「はぁ?どこへ?」

「釣りよ、釣り」

「あぁ、行くよ、渓流。町内会役員仕事の、第二弾もこなしたし」

「そうね。まだあと3回あるわよ」

「だよね。よって、今のうちに楽しんでおく」

「あらっ!いいわねぇ」

「『いいわねぇ』って、映画に、ご招待したじゃん、火曜日」

「ああ」

「あれっ?イマイチ?『ミッション・イン・ポッシブル』

オレら世代にはバッチリじゃね」

「まぁ」

「そういった訳で、機会を見つけ、またご一緒しましょう」

「はい」

 

と、町内付き合いも、奥方のご機嫌うかがいも、どうやら済まし、

その間げきぬって、フライ巻きました。

たいていの方が『これ…なの』と、

あきれ顔になる、シンプルフライ。

人よんで『ボウボウフライ』

専用ケースも作って、これを完璧と呼ばずして、

なんとする。

またもや、自画自賛しつつ、行ってまいります。

 

「うん?あっ!ベスト忘れた!あんなに確認したのにぃ…

高速乗って30分、よかったよここで。

現地じゃ無くて。速攻、戻る!」

 

本日の登場人物

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「雨も降ったらしい!メラメラ🔥🔥」

 

「おお!きょうも貸し切り。しかも、この天気」

若干の増水、先週よりは。

とは、言っても、去年とはだいぶ違うなぁ、空梅雨だったせい?

「ああ、いかんいかん!過去にすがること無く、現状満喫!」

 

と、カッチョええセリフを、はいてみたものの

サッパリ釣れない。

アタリはある、そこが問題、小さいのばっかりで。

それがまた素早い!全然、合わない!

「弱ったなぁ…うん!歌っちゃうか?歌ちゃお〜!!」

「あっつ!ガンガン歌っただけなのに、

これじゃ下界はスゴイんだろうなぁ」

ここらは、比較的平坦なので、丹念に、入念に、

そう、しつこく、ソロ活動だからねぇ〜

おお!

結果!ウグイ…しんみり。

「ソロシンガーのファンは、君だけなのぉ〜」

「いいや、そんなはずは無い」と、さらに上がると…

ゲェ〜!でかくなってるじゃん、巣が!

勝手に命名した『蛙石』の目みたいになってる。

「くわばらくわばら、あっち側じゃ無くてよかった」

 

「フウウ、大堰堤に到着」

朝、1時間余計に走った、にしては早いか。

先ずは、早めのお昼をとりつつ、観察して。

 

「よぉ〜し、先ずは、手前からねぇ」

えぇいっ

パシャッ

「イェ〜イ、いただき〜」

「ウグイ君でした。まぁまぁの大きさで、そこそこ引きました。

ちが〜う!おぬしとはここまでに、充〜分楽しんだ!」

 

「アッツツツゥ、水も残りわずかだし、撤収だな。

また来週来なくっちゃ!!」

 

あとがき

「お疲れ〜」

すげぇ、疲れた。朝の1時間が効いてきた、今頃に。

JRの方達並みに、『…よぉ〜し』って、指差し確認したのに、

ベスト忘れるとは…ソロ活動でよかったよ。

その遅れが良かったのか?大堰堤のライズが

「届くんじゃね?」って、距離。

そうです、ラインもコートランドに戻し、メンテナンスもガッツリ。

ええ、10年モンなので、そこはしっかりと!

この時用に温存した「コ・ボウボウ・フライ」投入です。

で、いきなりのウグイ君。

「まぁ、手前は浅いし、緩い流れだし。本命行くか」

し〜ん

「マジですかぁ〜?」

色変え、大きさ変え、巻いてあるCDCを、むしってみたり。

し〜ん

「だめか…移動」

今期最大ヤマメが釣れた場所に。

「あれぇ、フライどこ?ラインがアレ?んじゃ、おおっ!

かかっちゃってるじゃん!!」

ぴょ〜ん

「デカ!36はかたい!」当然、慎重に寄せてきて

「間違いなく36cmだ!ヒクヒクゥ〜、も、もう、いいから」

ぴょ〜ん

「あっ!」

切れました、ティペット。

「嗚呼…」

 

てな、訳で来週も行きますよう!

奥方にカラマレようと、アメッチョにすがられようと、

捨て置きです。

おお、フライを巻かねば、アタリ針を持っていかれたし。

こうしちゃいられない、巻き巻き巻き巻き!

じゃぁまた来週〜

 

ちなみに、フライはこれでした。