「あれ!?」

「こんばんわ」

「ペラ男さんじゃないですか、珍しいね」

「ご無沙汰です」

「忙しそうで、なによりで」

「はいぃっ、体もたないですよ」

「ああ、灼熱だからねぇ」

「それ!」

「内仕事で、ホントよかったよ、オレは」

「ええ、うらやましいです。社長、遊んでますネェ」

「し、失敬なこと言うなよ、マジっめに働いているyo」

「あははは、それが、もうダメダメですね」

「いや、その、それなりに…だねぇ」

「あははは、八郎釣行記、未だにでしょ?」

うわ〜!

「デカイ声だしても、ダメですよ、社つ長。いっそのこと、遊びましょ、俺と」

「は?」

「釣りっス」

「いいねぇ、八郎から行っていないし」

「でしょ。バス、行きましょ」

「ええ!渓流じゃないノォ!山は涼しいデェ」

「暑いの、誰よりも好きじゃないですか、社長は」

「まぁ、どちらかと言えば、好きだけどさぁ」

「あははは、炎天下に、ノーガードで爆睡できる人ですよ、社長は」

「ああ、本能のおもむくままに…なんだけどよ」

「あははは、そんな人いませんから、社長以外」

「て、テレルなぁ〜、褒められると」

「あっ!それ勘違いですよっ!!」

「ビシッときたねぇ、いいけどよ。ときに、二人はさみしくね?」

「ですよ。社長誘ってくださいよ、あの方を」

「おお!素晴らしい!彼とは初だわ、オレも」

「でしょう!?」

 

本日の登場人物

 

ペラ男君(左)
「楽しみですよ、きょう」

「結構だ!」

川島君(右)
「お誘い、ありがとうございます」

「いやいや、スマン、突然で」



「八郎以来だよ」
「釣行記は?」
「…」

「おはようございます」

「よう!無理言っちゃって、ゴメン」

「とんでもないです。すごく、楽しみです」

「おお、まかせて。ここで、デコった事無いから、オレ」

「おはようございます。川島さん」

「あっ、白井さん!どうも」

「んじゃま、早速行ってみるかい?ホンジャマカじゃ無いよ、ペラ男君」

「はははは」

「川島さん、反応しちゃダメです、長くなるんで」

「あぁ、何かね?ペラ男クン」

「社長、だいじょぶです、行きましょう!」

「そうなの…」

「天気、最高ですよ、社長」

「実に!」

 

「ファアァァァァ」

「起きましたか、ようやく」

「おっお〜」

「1時間釣りして、爆睡でしたよ」

「1時間寝たから、1対1で引き分け〜」

「川島さん、無視してくださいね。じゃないと、釣りどこじゃなくなるんで」

「そうなんですか?」

「あぁん、なにが?川島君」

「あっ、社長、操船変わりますか?」

「♪ 運転手はキミだ!車掌はボクだ ♪」

「いえいえ、♪ 車掌じゃなくて、社長です〜 ♪」

「うまいなぁ、そう言われちゃあ、♪ 運転手もボクだ〜 ♪」

「こう言う事なんですね?」

「ハイ、スンナリいって良かったですよ」

元気ですかぁ〜!?

おお!

「はい」

「結構!おおいに、結構!ダァ〜!といってみよう」

「川島さん、気にせず、投げてください」

「いいんですか?」

「いいです、いいです。俺も投げますから」

「いいです…と、言えば、イイデス・ハンソンさん、元気かね?」

「きましたよ、反応しないでください」

「アレ?古過ぎた?」

「社長、わかんないんで。それより、投げてください」

「おお、元気モリモリだかんね。モリモリ…とくればぁ〜!こんばんわ、森進一です」

「はは」

「シィ〜、無視無視で」

 

 

「あのさぁ〜、ペラ男君」

「なんスか?」

「キャスティング、冴えわたってるね、おぬし」

「きょう、調子いいっス」

「ただ者ではない!と、前々から思っていたが、伊賀者か!?」

「いえ、甲賀者でござる!」

「ぬぬぬぬ、おのれ!くせ者」

「ヤッベ、反応しちゃった」

「いや、ここは集中集中、川島さんに来てもらったわけだし」

「ハイ、そのせんで」

「ん?どの線?ここは常磐線?」

「社長!集中!」

「お、おお!」

「暑くないの?川島君は」

「いちおう、サラサラ系の物を着ているので、なんとか」

「グローブまでしちゃって」

「日焼けすると、疲れ方がひどいんで」

「アハハハハ〜!!全然違いますよ、社長と」

「そうなんですか?」

「『日焼けは健康の源だ!』とか『風邪ひかない!』で、極めが『よく眠れる!』ですから」

「そうなんですか…昔はそんな事だったみたいですね」

「社長、今は違うんですって」

「うぅぅ、オレも、薄々は感じてたけど、小麦色は娘は健康そうだし、だいたい当たってるだろ?」

「風邪云々はともかく、『眠れる』は、日焼けで、疲れ果てたから、じゃないでしょうか」

「アハハハハ〜!!社長、尽き果てた結果だそうですよ」

「そうなのかぁ。じゃ、風邪引かないのは?バカだから?」

「それは、単に丈夫なんじゃないでしょうか?」

「アハハハハ〜!!川島さんが、上手にフォローしてくれましたよ」

「おお〜!」

 

 

「風、強くなっちゃたね」

「ですね」

「水質って、いつもこんな感じなんですか?」

「色はこんなんだけど、減水してるし、ヨドんでるね」

「ですね。エサ釣りの人もいないし」

 

「いよいよだな」

「なにがです?」

「ウゥン、満を持しての登場だよ」

「アハハハハ〜!!いつものアレです?」

「それ!」

「何か始まるんですか?」

「アハハハ、たいしたモンじゃないです。川島さん」

「コラ〜!ペラッちょ、勝手に決めるな!きょうのはスゴイよ!」

「川島さん、毎回のように『きょうの秘密兵器』ってのを出すんですよ」

「そうなんですか、楽しみだなぁ」

「アハハハハ〜!!川島さん、これが、当たった箏ないんですよ」

「ははは。でも、楽しみです」

「社長、だそうです。川島さん、やさしいですね」

「ああ、キミらとは根本から違うね。じゃあ、お披露目〜」

「またそんな、半端なリアル物。だいたいバズじゃ、沈んじゃいますよ」

「がはははは、凡人はそうくるね。ただのバズじゃない!浮くのよ!」

「へぇ」

「また小馬鹿にしてんな。キミの大好きな、ダブルスイッシャーじゃん」

「それは、アメリカ生まれですか?」

「卓球卓球卓球です、川島君」

「発想力が違いますね、やはり」

「さすが、川島さん。卓球に触れずそっちにいけるのが、スゴイ」

「ルアーが気になっちゃって」

「卓球話しはテッパンなんですよ、社長の」

「そうだったんですか。でも、なんで卓球なんですか?」

「アッ、ダメです、聞いちゃ」

「いいよ、もう。オレ、これ使いたいから」

「どうぞ!」

 

あとがき

「お疲れ〜」

「お疲れ様でした」

「ありがとうございました」

「デコっちゃたねぇ、初めてだよ、ここで釣れなかったの」

「ええ。俺も、自信満々だったんですけど」

「ペラ男君、あんだけ攻めてたのにねぇ」

「ええ、それは社長もですよ」

「あっ、寝させてもらったんで、力が抜けたんだよ」

「川島さんどうです、炎天下ノーガード睡眠?」

「本当に寝ちゃうんですね、あの状況で」

「きょうはノーガードじゃなかったよ。途中で顔にタオルかけた」

「そう言えば、確かに」

「水しぶきがさ、顔にさぁ」

「顔射ですか」

「はい、『おお!顔射!それオプションよ!お客さん!』って、言われちゃう」

「川島さん、流してください、無視で」

「悪かったねぇ、川島君。こんな暑い日に、来てもらっちゃって」

「いえいえ、とんでもないです。キャストの重要性、再確認できましたから」

「そりゃなにより。きょうもペラ男君は、できる子だったもんねぇ」

「はぁい、スゴかったです」

「ナンだけどぉ、釣れず。あたりのみ」

「社長、俺、ノーバイっす」

「あれ?ナイスキャストに、バイト無し男君だったの」

「あははは、社長もですよ」

「おいおい、一緒にすんなよ。オレはアタリ一回あったから」

「おなじだよ〜って、コンビニねぇちゃん、言ってましたよ。釣れてないですし」

「またそれかぁ。一生、言われるな」

「言いますよぉ、アハハハハ〜!!」

「あぁあ。オチもついたし、帰るかい?」

「ハイ、僕はここでお別れです」

「おお、そうだね。気をつけてよ」

「はい。きょうは凄く楽しかったです、また誘ってください」

「結構!そこが一番!ねっ、ペラッチョさん」

「ええ、ソコソコソコ〜ですよ」

「あのさ、そういう話は、山田くんとやってくれ。健全な川島さんに失敬だから」

「あははは、先輩は不健全ですから、お似合いです」

「よっしゃっ、撤収〜」

「川島さん、すぐリベンジしましょう」

「はい、是非とも」

「おお!ご覧の皆さん、どうやらこの続きがありそうです」

「社長、当然です」

「だよね、お楽しみに〜。んじゃ、秘密兵器、探さなくっちゃ」

「あははは、無くてもいいでしょう。どうせダメダメ君だし」

「♪ あし〜たがある、あし〜たがあぁるぅさぁ〜♪」

「次は違うってわけですか、だと良いんですが」

「はてさてどうなりますか、それでは、また次回まで」