シュッパッ!シュッパッ!

「おっ、ぺ君からメールだ。ナニナニ?『先に滑ってます』だってよ、部長」

「早いですね、きょうは。てっきり、寝坊メールかと」

「がっはははは、まったく。東海林が燃え燃えかぁ?」

「あはははは、社長の出番が増えそうっス」

「だなぁ…、よっしゃ、こっちも急いで行くべ。部長、遅れんなヨ〜!」

「またまたぁ、急いで着替えて、まったりコーヒー・・でしょ?」

「たわけ!雪、ゆき、ユキ〜だよ、この時季貴重な。マッハ2で行くぞ〜」

「ありえない」

 

本日の登場人物

ぺ君

「きょうで終わりっす」

「寂しいじゃねぇかよ」

 

東海林君

「トウカイリンです」

「あぁ、忘れてないよ、ショウジ、じゃない」

かねやん

「お久しぶりです」

「いやぁ、全くもって!」

伊藤くん

「4年ぶりです」

「えっ!そんなに?!」


部長

「自分も終わりです」

「ご一家は?」

「たぶん、終了です」

 


「さみしいねぇ」

「社長、お得意の単独!って、手がありますよ」

 「さみしさ倍増だろう、それじゃぁ」

「スゲェ、ガスっちゃってて、見えねぇよコリャ」

「はぁ、確かに」

「よし、作戦変更。入念なる体操、のち、ゆったりコーヒーを楽しむ」

「やっぱり。いつもどうりですか」

「アァァン、不同意?」

「いえ、大賛成で」

「なら、部長もやれ、入念なる体操」

「無理っス。自分なりにやります」

「手伝うで、オレがよ。がっはははは」

「あぁぁ、やめてぇ…あっ!シノさん夫妻が」

「あっ!」

「ご無沙汰〜、2人で?」

「どうもぉ、芳村ま」

「社長!無理ですよ、通じませんよ」

「えっ?なに?『芳村ま』って?」

「流してください、シノさん。社長の『タイムスリップ的な』話なんで。からむと長くなるんで」

「アッハッハッハ、いつものヤツゥ」

「それです」

IMGA0548「ううううぅ、きょうは硬いぞ、オレ」

「えっえぇ!どこが?スゴイよ!社長の」

「あれ、ユカ姉さん、久しぶり〜」

「意味深ですね、今の発言『社長の‥』次に続くのは…」

「なんだ?部長、オレが言っちゃっていいのかぁ?」

「いえ、おやめください。通報されそうなんで」

「アッハッハッハ、変わんないねぇ」

「はい、全然。きょうは、他に、ぺ〜、かねやん、東海林に伊藤君も来てます」

「社長、良かったじゃん、いっぱいで」

「最後にして、やっとですよ、姉さん」

「あははは、なにより」

「よぉぉし!体操もコーヒーも終わった。部長、行くよ!金鳥サッサで」

「また始まったっス、シノさん。あっ、はい、行きましょう」

「アッハッハッハ、行ってらっさ〜い」

「社長、タバコはいいんですか?」

「イカン、イカン!吸わねば、エイトマンと同じだからねぇ」

「また絶対無理っス!そんな50年前の」

「最初はな。その後、昭和51年ごろ、再開された気がする」

「話になりません。先に行っちゃいますよ」

「すぐ追いつくよ、エイトマン走りでよ! ♪ 弾丸(タマ)よりも速く〜♪ だからヨ!」

「…」

 

「マイッタねこりゃ。視界悪すぎで、危ないったらありゃしない」

「社長、パークは?」

「イクイク〜」

「使い方、間違ってますが」

「行く、見にね」

 

「ありゃリャ、無理だなこれは」

「ですね。何があるやら、さっぱり見えませんね」

「だよ。パークはあきらめるしかないなぁ。はてさて・・」

「社長、ぺ〜に電話してみます」

「あれっ、部長、持ってきてたの。じゃ、やってみてよ」

「もしも〜し、どこにいるの?フムフム、了〜解」

「チェックメイトキングIIはいずこに?」

「またそんな、ムチャ古な、『コンバット』でしたっけ?」

「なんだ、解ってんじゃん、アタリ。で?」

「喫煙所で合流になりました」

「よし、エイトマン走り行くぞ!部長、遅れんなよ〜!」

「着いていけません!そんなのには」

 

「よう、やっと会えたね、ごきげんよう」

「おはようございです」

「どうかね?東海林の進化ぶりは」

「そこそこ滑れます」

「どこにいたのさ?ゆるゆるコースも、探しに行ったんだけど」

「はぁ、この上でやってました」

「オイオイ、そりゃ無理だろう、急だもの」

「そうすか?」

「あぁ、しょうゆだ」

「アヒャヒャヒャ〜、超おやじギャグ」

「あとは、オレが面倒みるから、ぺ君達は遊んできなよ」

「エッ!マジッスか?部長、行きましょう」

「想定どうりになりましたね、社長、あはははは」

「えっ?なんスかなんスか?」

「なんでもねぇよ、早く行けって」

「じゃ。あっ、時々見学にきますから」

「よし、こっちも行くか、東海林君」

「はい」

 

「ここはレッドコース、練習に最適。チョットやってみ、東海林くん」

「はい」

へロ・へロ・へロ〜ン

「やっぱりなぁ、ぺ君じゃ、そうだろう。曲がり方悩み中だろ?」

「はい、きっかけが」

「だよね。伸び縮みが大事。そっからだな、オレの見て真似してみ」

「はい」

ザ・ザ・ザ・ザ・ザ〜

「いいねぇ、その調子」

ザ・ザ・ザ・ザ・ザ〜

「はい、伸び上がって、はい、縮んで〜いいよ〜」

「3回滑ったじゃん、どう?」

「はい、楽しくなってきました」

「だろ!じゃ、このコースは卒業です。もうちょい急なコースで再開」

「あ!はい!!」

 

「イエローコースだよ。さっきの調子で、GO GO ひろみ郷〜」

「・・・・」

「スマン。今のは忘れて、滑りに集中」

「はい」

「おぉ、いいよ〜」

「いいねぇ、転ばなくなったし」

「楽しいっス」

「ここも卒業です。おめでとうございます」

👏パチパチパチ

「ありがとうございます!」

「次はバイオレットコース、行ってみるか」

「はい、僕はどこでも」

 

「ここだけど、どう?だいぶ急だろ」

「はい。でも、なんとか」

「いいねぇ、若者は〜。じゃ、オレの真似しながら、行くよ〜」

「はい」

 

「スゲェな、東海林くん。きょうが2回目だろ?」

「はい」

「オレは無理だったたよ、2回目でここは。素晴らしい、実に!しか〜し、体力限界じゃね?」

「えっ、あっ、はぁ・・・」

「だと思うよ。若いからって、こんだけヤリャァなぁ」

「社長〜、どうすか?」

「ぺ〜、テメェ、今頃来やがって」

「おかげで、満喫です」

「もう上がりだよ、体力的に。時間もな」

「じゃ行きますか!最後にパーク?」

「行かね。足つりそうだし」

「またまたぁ、アクエリアスライト飲んだのに?」

「自分に合わせてねぇから、お世話に徹しちゃってる」

「はぁ・・」

「ポッカ〜んとしてねぇで、行くぞセンターハウスまで」

「東海林は大丈夫なんですか?」

「たわけ!滑り見て驚け、ホントに2回目〜?って、思うから」

「了解しました」

 

あとがき

「お疲れ〜、皆の衆」

「社長、歌はいらないですよ、歌は」

「そこまで言われたら、望まれてるきがする。3、4、♪ 皆の・・♪」

「ああああ!いりません」

「ぺ君、本日ここへは、君の要望でした」

「はい、パークやりたかったんで、リクエストしました」

「部長よう、どうだったんだい?ぺの攻略っぷりは?」

「あっははははは、攻略‥ですか?あっはははは」

「笑ってますが、ぺ君、何か?ご意見ございますか」

「無いでございです。ハァ(- _-;)」

「ヤラレの介な訳ね、部長?」

「あっははははは、やられた!って、ほどでは無いです。できなかった、ってくらいです」

「ハァ」

「最後、飾れずかい。引かれちゃうんじゃね?後ろ髪」

「あっははははは、社長もでしょ?」

「だよね〜。15年ぶりかなぁ、パーク行かなかったの」

「フリーだった時間が、ガスっててダメだったのが、イタイでしたね」

「部長、そのとうり。引かれちゃてんの、みんなじゃね?のぉ東海林くん」

「はい!楽しいっス」

「あの進化っぷりは、ガラパゴスだよ」

「たとえが変ですけど、ビックリしました。若さですね」

「ぺ〜、オレに当てつけか?」

パキ!ポキ!

「やめて、やめて〜」

ボフッボフッ

「うぅぅぅ、ワン・ツーがきた〜」

「若くって、体力もあったんだけど、感覚、よく言うセンスだね。非常にイイ!!」

「ハァ・・そうスか」

「もう一つは、ひとえに、オレの教え方!」

「アヒャヒャヒャヒャ〜、やっぱり、そこに行くんですね、アヒャヒャヒャ〜」

「笑った?ぺ君。よぉ〜し」

パキ!ポキ!

「いえ、そのとうりかと」

「まぁ、いいよ、教えがいがあって、うれしかったし」

「だってよ、東海林。でも、終わりだから、きょうで」

「あ、はい」

「こんなに雪があるのに、今季終了かぁ」

「社長、今年も頑張りましたね、お世話係」

「ああ、6回きて、3回お世話係」

「ええ、次につながりますよ」

「そうなってくれる事を、ひたすら望みつつ、今季は終了か」

「はい、再見〜んです」

「こっそり行ったりして、のぉ、部ッ長」

「ありません」

「なぁ、東海林くん」

「えっ、あっ、無いです」

「アァア、フラれちゃった。来年をお楽しみに〜、再見!!」

「鬼が大笑いッス、社ッ長」

ドスッドスッ

「うぅぅぅ、再見〜〜ん」