「もしもし〜白井です」

「よう、どうしたい?来ねぇから、心配してたんだよ」

「今、終わったんですよ、仕事が」

「えっ〜!?10時半だよ」

「まいりましたよ、材料が無くなってて…すったもんだで、今ですよ」

「そりゃ、たいへんなことで、ご苦労でした。で、行くの?あした」

「行きますよ!絶対。ただ、呼び出しがありそうで。だから、ピンで行きますよ」

「ありゃっ、また一人ぼっち?」

「あはははは、社長、現地で会えますよ。池田さんにも」

「イヤ、一人がいいなぁ‥って」

「またまたぁ、寂しいでしょ?俺がいないと」

「まぁねぇ。いたらいたで、うるせぇけどさ。がはははは〜」

「あはははは。じゃ、あした現地で」

「了〜解。お疲れでした〜」

本日の登場人物

池田さん

「ご無沙汰しております」

「いやいや、先々週も合ったじゃないですか」

「いえ、社長じゃなくて、白井さんに」


臼井ペラ男クン

「すみません、やっと都合がつきました」


「俺なんか、3週連続だよ」

「ヤッホ〜!ペラ男クン」

「ヤッホッホ〜!臼井で〜す」

「あっ、自分で言っちゃった」

「違いますよ、白井ですよ〜、ヤッホッホ〜」

「朝から、ノリノリジャン」

「久しぶりですから、社長と釣りすんの」

「あぁ…アッ、去年の『海の日』か〜」

「そうですよ。楽しかったですねぇ、飯ちゃんと3人で」

「ひどいめにあった気がするよ、今にして思えば」

「あはははは、社長、勘違いです、最高でしたよ。3人仲良く、ワンバイトで」

「いいや!騙された記憶しかないよ、オレは」

「社長も言ってましたよ『ああ、オモシロかった!』って」

「話が、だろ?だいたい、『オレは行かね。赤い日は!』って、言ったのに、無理やり行かされてよ」

「チョット渋ってましたよね」

「おいおい、力の限り渋ってたじゃん。『荷物も積むし、運転も操船もヤル!』って言うから、

『そこまでされたら、行くしかない!』だったよね」

「はぁい、予定では」

「結局、オレが全部やらされた。やっぱり騙しジャンよ〜」

「あはははは、総て社長の持ちモンなので、『お願いした方が良い』と、飯ちゃんと相談の結果ですよ。あはははは〜」

「ウマイ!そうきたか。さっすがに、ペラ男クン調子いい」

「ペラペラペラペラ〜、あっ、池田さん、お久しぶりです」

「おはようございます。にぎやか声が聞こえたので、たぶん、と思ったら、やっぱりそうでした」

「ほら〜社長、声デカイから」

「オレじゃねぇよ」

「あっはっはっは、釣りの話しでしたか?」

「おはようございます、池田さん。実は、コイツとツレに騙されて、付き合わされ」

「あっはっはっは、ひどいねぇ、白井さんは〜、あっはっはっは」

「ひどく無いです、楽しかったですから、ねぇ、社っ長」

「ひどかった。2人とも、メチャメチャ上手くて、キャスティングが。オレはヤルとこ無く、単なる船頭ですよ」

「社長も素晴らしかったです、操船が。次もお願いしますよ」

「次?無いよ、君らはウマ過ぎだから。イカンイカン、話がスゲェ外れて、時間食っちゃたよ。行くべ行くべ」

「それもまた、社長のせいですね。ねぇ池田さん」

「あっはっはっは、白井さんだよ!あっはっはっは」

 

 

「なんで?2人はあっちの方にいるの。寂しいじゃん」

DSC_0368左がスノーボーダーみたいな、ペラ男クン。右がイングランドスタイルの池田さん

 

「社長が釣れてたんで、来ちゃいました」

「寂しいなぁ、と、思ってたのよ。アタリは多いよ」

DSC_0376「ほらねぇ、スゴイ引くよ、きょうも。サクラ?ギンザケ?」

DSC_0377「またまた!」

 

「社長だけですよ、調子いいの」

「チャートだね、本日も」

「またですか?」

DSC_0375「ねっ!おっ?うっすらパーマークがあるよ」

 

 

「社長、フライ変えたんですか?」

「うんにゃ。朝一つけた、チャートのまんまだけど」

「ボロボロじゃ無いんですか?かなり釣ったし」

「そうかも。投げると、必ずアタルもんね」

「ほぼ、入れ食いですよ」

「それは、2人もジャン」

「ええ。フライローテーションの結果ですよ、タイイングしたのが、ほどけたりしてたんで」

「どうやら、そのほどけ具合が、いいみたい。チャートカラーのフライ」

「マジっすか?だからって、朝から一個のフライって…11時半ですよ」

「どうりで腹空いたわけだ。飯飯〜」

「俺は、さっきレストハウスで食べましたよ」

「あら〜、ペラッチョ君早いねぇ。じゃ、オレは車でテレビ見ながら」

「寝過ぎないでくだいよ、社長〜」

 

「ヤァ!忠告も虚しく、気がつきゃ3時だよ」

「社長、爆睡でしたね。様子見に行ったんですよ、あまりに遅いので」

「ありゃま、池田さん、お気づかいすみません。食べ終わったら、気絶でした」

「あっはっはっは、健康的です」

「社長、何個です?おにぎり」

「今日は9個だね、ペラ男クン」

「えっ〜!?」

「でしょ、池田さん。思えないっしょ、社長の体型で?」

「いつもですか?」

「いえ、池田さん、8個です、通常は」

「えっ〜!?」

「池田さん、バスん時は、そこに『赤いきつね』が入りますよ、社長は」

「えっ〜!?」

「成長期かなぁ、オレ。背伸びるかも?」

「あはははは、社長、無いですよ!それは」

「それでいて、体型が変わらないから、スゴイですね。僕なんか、重くなったんで、10kg落としたんですから」

「ヤッパ、そうスか。あれ?って思ってたんスよ」

「ペラッチョ君もやれば、腹出てきたし」

「俺は自然のままで、あはははは〜」

 

 

「うわっ!見なよカラスが、椅子にあった袋、取っちゃったよ。食べ物か?」

「あっちもスゴイですよ。さばいた魚の残りを、取りに来てますよ」

あとがき

「お疲れ〜にする?」

「社長、俺も池田さんも、道具仕舞っちゃいましたよ」

「レレ、そうなの」

「社長『最後の一投!』が、最後じゃ無いから」

「がはははは、イヤ〜申し訳ない。ケムポップに出る出る、終わんな〜い!だったよ」

「ええ、見ててオモシロかったです。午後のトップウオータールアーも好反応で」

「3週連チャンだけど、きょうが一番!だったね、ケムもチャートだけ」

「ええ、3人とも、入れ食いでしたから」

「2号池の人は全員じゃね?」

「ですかね。この前の雨が効いてますか?」

「それだよ、きっと!2週目とは、全然違う」

「社長、俺と来たからですよ!」

ハァ!?

「だから、また来ましょ!次はタダしょっ?10ポイントで」

「そうだけどサァ、もう野釣りがいいかなぁ、って」

「イイじゃないですか、もう一回」

「僕も誘ってくださいね」

「ほらぁ、池田さんも、言ってるじゃないですかぁ」

「わかったよ、前向きで検討する」

「聞きました?池田さん、また来るそうですから」

「楽しみです。僕、来週は『白川フォレスト』なんで、よかったら、そちらでも」

「社長、迷っちゃいますね」

「ヤダよ、あっちは寒ぃだろ、スキー場の近所だし。スノーボードになっちゃうよ」

「あはははは、社長、なんなら両方ってのも、午前、午後で」

「おっ!イイね!って、わけ無いジャン。どっちかにするよ」

「あはははは、じゃ、釣りですね」

「じっくり検討!じゃあまた来週〜」

「たぶん、ここですね、俺も来ますよ〜」

 

本日使った、たった一本のフライ。ボディーもテールもほぼ無くなりました。

パターンは若干違いますが、真ん中のチャートフライと、同じようでした…無残、いや、本望です。(右画像)