「こんにちわ」

「よう!栄ちゃん、いらっしゃい

「ご注文のお届けです」

「おお、こりゃスマンです、極少の注文なのに」

「いえいえ、ありがとうございます」

「てっきり、サボリーマンかと思ってた」

「大義がありますから、大威張りで来ました」

「がはははは、なるほど。確かに『極少』なれど、大義だは」

「はイィ、それに渓流の話もしたかったので」

「ヤッパ、サボリーマンだ」

「ハイ、半分くらいは…。で、日曜行って来たんですよ、渓流」

「ホウ!ホウ、ホウ!!」

「それじゃあ、須田さんこと、山田さんですよ

「お、おぅ、思わず興奮したら、山田くんが乗り移って来た」

「アハハハハ、実はですね…」

「ホウ!ホウ、ホウ!!」

 

本日の登場人物

DSC_0372

「今週は雨もなし。いいんじゃねぇ〜と、前向きに!」

 

到着ぅぅぅ。8時だよ、あぁ〜あ。

3時ごろ、アメッチョッが

外で『ニャオ〜(開けて〜)ニャオ〜(開けて〜)』って、大騒ぎ。

で、入れたら『ゴニャ〜ン!(ご飯)ゴニャ〜ン!(ご飯)』

と、また騒ぎ、ようやく落ち着いたところで、二度寝したら、ヤッパリの寝坊。

まぁ、他に釣り人もいなそうなので、先ずは、ひと安心ではありますが。

はたして…

 

予想どうり!情況回復です。

 

フワ〜

おお!ヤマメが!浮いてきた!

パク!

おお!食った!?

ビシッ!

アレ?空振り?ビックリあわせ、しちゃった?…のかぁ!

 

アレっきりナニもなし。開始10投目で、反応あったもんだから、

『楽勝じゃん!』と、はなはだ勘違いも。

よく見りゃ足跡多いし、だいぶ、釣り人が入っている様子。

ウゥ〜ム、非常事態だ、去年と全然違う。

ならば、普段ヤラなそうなトコ丹念にィ〜で、

そこだ!いつもの横断ルート!

 

エ〜イ

バッシャ~ン

スッゲェ〜、メガライズだけど。

ギュンギュン

あれ!?掛かってる?オレのフライに出たの?

おおそうだ!やったやった!ヒャッホ、ヒャッホ〜!

ハイ、無事すくえました。

初ヤマメは24cmです、ひっじょうに嬉しいです!

ピョン

あっ、こらっ、逃げちゃダメ!撮影終わるまで!

よかった、捕まえられて。

網に入れて、ど〜れ…

バシャ、バシャバシャバシャ〜

あっ、こら、待て!

ああ、危なく逃げられるトコだった。

今度こそ、網に入れてぇ…

チュルン

アッ!あっ!あぁぁぁ…逃げられた…無念

 

 

ここかぁ、前回、滝みたいになってたとこ

  

放水された下あたりが、石だらけになってる。

ホント、渡れなくてヨカッたぁ!

 

 

大堰堤到着。先ずはごはんです。

おお、ライズもたまにある、いいね、いいね、

ゴロゴロゴロ〜!

えっ?雷?雨も?

ゴロゴロゴロ〜!

やっべ!雷だ!急がねば!一匹、一匹!

 

ゴロゴロゴロ〜!どぉぉん!

コリャいかん!釣りしてる場合じゃねぇ!避雷針持ってるし!(カーボンロッド)

 

 

あとがき

ドッバッア〜!

スッゲェ、雨降ってきた。よかったぁ、車にたどり着いてて。

大堰堤で、1発出たものの、跡が続かず、ならば!

と、ビーズヘッドのマーチブラウンウエットに。

実績抜群の。

すると、ピュ〜ンと冷たい風が。

こういうのヤバイんだよなぁ…と、思いつつヤルも、

リーダーからむし、思ったとこいかないし。

なんか暗くなってくるし…撤収!ホント、ヤバイ!急げぇ!

で、ギリギリ、セ〜フ。

撤収完了だけど、まだ1時だし、はて…

うん!雷雨の後は釣れる!うん、バスはそうだった。

渓流もイケんだろ!

よし、前から気になる、そば屋さんで食して、再開だ!

 

「こんにちわぁ」

「いらっしゃいませ。おっ!初めてだよね?」

「はい、お初です」

「誰かに聞いてきたの?」

「いえ、特には」

「ウチって、道から引っ込んでて、わかりにくいでしょ?」

「そ、そうですね」

「だからさぁ、たいてぇの人が、誰かに聞いて…って方が多いのよ」

「なるほど」

「よくわかったねぇ」

「そこの川に、ほぼ毎週、釣りしに来てるんで」

「あぁ、だったらねぇ。釣れました?」

「はい、ひとつだけ。去年の方が、釣れましたね」

「だろうなぁ、人が入ってるもの、今年は。毎週誰かきてるよ」

「そんなにですか?月曜のせいか、あわないですね」

「餌はアレかい?ミミズ?イクラ?」

「イエ、毛針です」

「あぁぁん、毛針かぁ〜い。で、何にします」

「はい、盛りそばと山菜天ぷらを」

「あいよ!!」

 

「ごちそうさまでした」

「おっ!またねっ!ありがとう!」

「はい。じゃぁ、また来週〜」

「あはははは、待ってるよ」

 

うまかった、そばも天ぷらも。また来なくっちゃ。

さてと、雨サッパリ止まないし、どうするかな?

って、帰るしかないよなぁ、あのフリじゃあ。

ピロリロリーン

「はい」

「旦那さん、早く帰ってきてねぇ、ジャアネェ」

プ〜プ〜

「切られた」

天気もこんなんだし、待望の一匹もあったし、帰るか。

こうなると、来週がむずかしい。

バス?ヤマメ?

ウゥゥゥムムムムム

と、悩みつつ、じゃあ、また来週〜!