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先週の再現なるか!? in 渓流(2017.06.12)

watanabe 2017年06月15日 

「社長、バス行きましょうよ」

「行かねぇよ。19日から八郎潟だし、そこまでは渓流だから」

「エッ〜!?行きましょうよ」

「いやいや、決意は固いから、ジャッアネェ〜」

 

と、こんなお誘い断ってまで来たのは?!

そうです!先週は、たいへん良い釣りを、久々に。

残念だったのは『寒い』でした。

朝の快晴ップリに、ヤラレてしまい…で、今週は学習。

今まで通り、ゴアライト・ジャケットをベストに忍ばせ、グローブまで装備!

天気予報も、ガッツリ確認!!

いざ!出陣。

 

本日の登場人物

DSC_0372 「先週を踏まえ、厚着もしたし、ヨッシャ〜!」

 

「寒」良かった、いっぱい装備してきて。

天気は、晴れ間も有り、雲も有り。

う〜ん、怪しい空模様。

まぁ、根っから雨男なんで、当然だわなぁ〜。

ど・ピ〜カンよりは、こんな具合が、釣り向き。

誰もいないし、釣れちゃうかも。

心配は『熊』か?!

 

 

「きょうは、チョイと下りてから、やってみっか」

「うわッ!いきなり出た。ヤマメっぽい」

全くアワセられず、大丈夫かぁ?

おおっ〜!

あぁ〜!

ウゥゥゥ〜

「ヤッベ〜、タイミングが…」

先週は完璧だったのに…、よ〜く思い出して〜

 

ビシッ!

ピュ〜ン

「ありゃ〜、ごめ〜ん、飛び魚にしちゃって」

綺麗ですねぇ、それは、小さいからですねぇ〜。

小さい時は、パーマークもハッキリで、美しさ際立ってます。

「う〜む、画像が。曲がってて、さらに小さく写ってる」

実際のところ、20cm。小さいですね。

「5発目で、ようやく釣れて、先ずはひと安心。アワセのタイミング戻ったか?」

 

どんより

「すっかり曇っちゃて、今にも雨が降りそうな…ん、釣れちゃうな」

 

いかんなぁ、上がるほどに、アタリが無いぞ。

先週は無かった、釣り人のゴミもあったし(拾ってきました)、

土、日で人が入った感じだ…ムムムゥ、ヤバイぞ〜

 

おおっ!

きたよ〜、ようやくの2匹目が!

画像が…イマイチな…、大きさ的には良かったのに…

 

「大堰堤に、到〜着〜、飯、飯〜」

 

いつもより多く食べて、満タン!ヨッシャ〜!!

あれ?

そこも?

こっちも?

さっぱり反応が無い!やっぱりそうだ!釣り人が入ってたんだ!

ならば、いつもとは違う角度から

エ〜イ!

シ〜ン…

いやいや、そこから下まで流して…ポ〜ズ!ボ〜ズ…じゃないよ〜

「なジェ?出ないの!?」

あっちかなぁ?

ガボ!!

「で、出た!!ウリャッ」

のった!あっ、バレた〜

「よそ見はダメだな、しっかり見る!遠いとこは、よ〜く見えるし(近いのはメガネが…)」

もう一丁頼むよ〜、

どうりゃ〜!

シ〜ン…

またぁ?今度も下まで流して…ポ〜ズ!

「…出ない…かぁ?」

シャボ!!

「出た!今度は見逃さず、フン!」

ヨッシャ〜、いただき〜

「バレた」

ドヨ〜ン

 

あとがき

ああ、疲れた、釣れないから?

いや、2匹は釣った。

が、後が続かずで。

大堰堤下で5匹もバラし、その後は全く合わず、結局18発のアタリで、2匹の5バラし…

ハァ〜、なさけなや…な、日でありました。

マズイぞぅ、アワセのタイミングが、ズレズレ!

来週の八郎潟まで、引きずらないように…って、その前に、アタリが有るのか?が心配。

じゃ余計にヤバイ!少ないアタリをハズシたら…恐ろしい。

あぁ、ダメダメ、そんな行く前から、悲観的のは!

近頃の八郎潟釣行は、ワイワイ楽しく旅行した、ついでの、釣り!

くらいの気持ちで行かないと。

うん!切り替え、切り替え。

はたして、八郎潟は?はたまた、その後は?

お楽しみに〜!

「じゃあ、また来週〜」

 

本日も晴天なり in 渓流(2017.06.05)

watanabe 2017年06月11日 

「おはようす」

「あっ、社長!」

「きょうも、一人っきりだ」

「ソロ活動も、板についた感じですか?」

「そうね、さみしくもあり、お気楽でも、あるかな」

「ハァ、そんなもんですか…」

「そう。哲学的、でもある」

「哲学…ですか」

「アイアンじゃないよ、フィロソフィーの方ね」

「は?」

「先週はさぁ、こんな感じで、長話になったじゃん」

「そうでしたっけ?」

「そうだよ、珍しく来客が途切れて、オレだけ」

「ああ!そういえば!」

「なので、きょうはここまで。フィロソフィーについては、次回までの宿題」

「エッエ〜!それは無しで」

「がははは、だよね。んじゃ、行ってくるからよ」

「お気をつけて」

「おお!楽しんでまいる」

「……」

 

本日の登場人物

「体調万全!うっ!?って、ことは、釣れない時の言い訳が…」

 

あれ!原チャリだ。初の先行者がいるのかいな?

視界の限りには、誰もおらず…だねぇ。

天気最高!元気モリモリ!行ってみよ〜!(注:心の中で叫んでおるわけで、声は出してはおりません。ただし、大声で叫んだ方が、気分は爽快になりますよ!たまにやっております(^^)v)

でた!

ピュ〜ん!ポテ!

アッチャ〜、ベイビーヤマメだ。ごめんねぇ、鬼アワセでぇ。

写真は無しでいいな、あまりに小さいし、まだまだイケんだろ、たぶん!きっと!ゼッタイ!

(天気につられ、強気です)

 

ううっう〜、寒!

朝一の天気が、気がつきゃ、日、陰ってるし。ロンTいっちょうは無謀だったか?

 

でた!けど、喰ってない。もう一丁、エイ!

あれ?また! オリャ〜!

おいおい、またぁ〜? うりゃ〜!

で、なんと!7発目で釣れた、おとぼけ君。

あれ〜?写真うつりが…、実物は、結構リッパだったのに。残念〜ン!

 

連荘!今度はヤマメ。これまた写りが…

 

先行者じゃなかったんだな、原チャリの人は。じゃなきゃ、こんな、アタリはないだろうから。

山菜採り?の人だったのかも。

 

いや〜、腹すいた!ここで飯?

う〜ん、もうチョイで大堰堤…か、耐えるか。

 

 

ゲェ〜! 大堰堤下の淵にデカイ「ウキ」が、浮いてる!

先行者だったんだ、原チャリの人は。

いた!端っこでルアー投げてる。こっち向いた。

「どうも。こんちわ」

「あっ!その、ぶっ込み竿、どかしますから」

「いえ、大丈夫です。昼飯しようかと、ここにきたんで」

「ま、そう言わず。餌付けてやってるのに、アタリはゼロなんですよ」

「えぇ〜?それはまた、信じがたい」

「でしょう。おまけにルアーまで、何にも起きずで」

「さらにビックリですね、それは!原付バイクの方ですか?」

「そうです。ってことは、同じとこから入ったわけで?」

「ですね」

「朝5時にここまできて、やってるんですよ」

「それで、ヘッドライト付けてるわけですか」

「ええ。途中はどうでした?」

「おかげさまで、3匹釣れました、ヤマメとイワナが」

「アァァァ。毛針の方がいいのかなぁ」

「いやぁ〜、餌じゃないですか?一番は」

「の、はずなんですけどね。もう帰るので、どうぞここで」

「えっ!いいんですか? じゃ、腹ごしらえして、遠慮なく」

モムモム、ゴキュゴキュ、

プッハ〜!

「最高な! で、食後の一服と」

シュボッ!

「フ〜、至高の嗜好だな。世間と、裏腹ではありますが」

「じゃあ、お先に失礼します〜」

「あっ!お疲れ様でした〜」

なんとも、ご丁寧なお方で。

しかし、ここで、餌で、ルアーで、5時間以上も、アタリが無い…って。

 

ティペット交換もしたし、先ずは端っこの落ち込みへ、エ〜イ!

うん、出ないのか…?

パシィッ!

いるジャ〜ン、一投目でヤマメ。あの人呼んじゃう?

あっ、もうあっちの方まで、行っちゃったのね。じゃ、いいか、ガッカリするだろうし。

じゃ、続いてくれよ〜、エ〜イ

パシィッ!

連荘!またまた、ヤマメ!

おお!この調子で、ドンドン!イっちゃお〜

いったい、あのお方は、ナニを?!

1時間ちょっとで、5匹、素晴らしいの一言。まだまだ、イケるんだけど…寒!!

うん!帰ろう!十分です!

 

「十分な」と、思いつつも、良さげな所は打ちたくなる!はい、釣り人なんで!

で、なかなかなイワナが。最高〜

 

あとがき

お疲れ〜、だけど〜、最高〜!!

アタリが15発。

で、11匹。バラシが2匹。

先週とは大違い。それは、体調はもちろんで。

実は、アワセのタイミングを、ほんの少し遅くしてみました。

バスのトップウォーターほどでは無いのですが、先週よりも少し。

1匹目の子ヤマメの時『遅れた!』と、思ったら、釣れたので、

そこから、気持ち遅めにしたわけです。

これが、よかった!?きょうは。次はどうなの?

次?来週? あっ!『草取り』来週の大役を、仰せつかってた。

奥方指示だから、絶対です!う〜ン…う〜ン…、

そうだ!早起きして、毎日やれば!それだ!

「なせば成る」大末監督です。

(わかんないですよね?東洋の魔女と賞賛された、東京オリンピック、女子バレーチームの監督さんですね)

決〜めた。早めの大役こなしで、来週もココ!

てなわけで、お楽しみに〜!

(果たして、早起きできるのか〜!?)

 

 

またソロ活動に… in 渓流(2017.05.29)

watanabe 2017年06月8日 

「よっ!」

「あっ、社長、おはようっス。きょうは、現地集合っスか?」

「残念なことに、一人に戻ったんだな、これが」

「ソロ活動ですか?」

「おっ!いいね!その響き!寂しさ半減だね!!」

「あはは、じゃ良かった。ときに、気になっていたんですが?」

「ナンざんしょ?」

「毎回毎回、この、おにぎりは、社長一人分なんですか?」

「そうだよ。なんで?」

「9個ですよ」

「少ねぇだろ?いつもより」

「えっ!?そんなことは」

「船でやるときはサァ、おにぎり8個に、赤いきつねと、パンが1つ、だったろ。少ねぇじゃ〜ん」

「あはは、そうですけど…完食…ですか?」

「だよ。渓流だと2〜3個あまるかな。全喰いすると、猛烈な睡魔がくるから」

「寝ないんですか?」

「おいおい、川原で寝てたら通報されるよ『釣り人が死んでる!?』って」

「あははは、獣も心配ですか?」

「それ!会ったことはないけど、絶対いるよね」

「船釣りの時は?」

「食べる、寝る、の繰り返しだね」

「えっえ〜!釣りしてないじゃないですか」

「その間隙をついて、ヤルのが、オツなわけよ」

「オツって。ほんとですかぁ?」

「そう。スイ、粋(イキ)とも、言うね」

「ドンドン嘘っポクなってませんか?」

「あぁ、そうね、現場知らない人にはね。9割がた事実だよ」

「あははは、若干のツクリが入って」

「よく言われんのよ『どこまでホントなんだか?』って」

「で、どうなんです?」

「う〜ン、8割強ってとこか、冗談が」

「あははは、獣に気をつけて」

「おお!いざ出陣!」

「・・・・」

イカンイカン、コンビニ兄ちゃんの、暇つぶしに付き合っちゃったよ。

珍しい、あの時間に、お客さんオレだけってのも。

イイ事あるかもよ〜

本日の登場人物

「先週は、まさかのデコチン!きょうは…メラメラメラ〜🔥」

 

到着〜。先行者いない事だし、チョイ下りてから、釣り上がるかな。

 

「天気も最高!心はずむね、コリャ〜」

 

ここまでで、アタリは15発!

まだ2時間しか、やっていないのに。

しかも、釣果『0』ヤベェ、またしてもデコチン!?

まいったな、どうもアワセが、ズレてる。

せっかく、いいポイントきたし、おまけにライズまでしてる。

先ずは、水飲んで、一服つけて…だな。

よっしゃ〜!やっと掛けた!

大きさ的には、『…』なれども、うれしい〜!!

優しくリリ〜ス『デッカくなってね〜』

 

あとがき

お疲れ〜、ホント、お疲れ〜でした。

結局、アタリは30発!

釣果は!1匹のみキック!!

う〜む、イカンなぁ、どうも『勘』が悪い。

「おお!最高のコース取り!」と思えば、出ないし。

「う〜ん、ここもダメ」って、ピックアップの瞬間『パシッ!』って、出るし。

「よし!完璧!」の、はずが、空振り。

「なジェ?」

あっ!疲れてる!そうだ!

土曜日、久々にスケートやったんだ、まる公さんと、しかも2時間!

それだ。だんだん思い出してきて、調子こんじゃってた。

ここは、石もデカくて、歩くのもタイヘンで、上げるほどにダメダメ度が増してた。

そうときたら、じっくり風呂入って、入念なるストレッチと、かつ、丹念なゴリゴリマッサージあるのみ!

ウン!復活は見えた!!

じゃあ、また、来週〜!

「お楽しみに〜」

(ホント単純です。我ながら。はてさて、その結果やいかに!?)

15年ぶり? in 渓流(2017.05.22)

watanabe 2017年06月3日 

ピロリロリ〜ン♪♪

あれっ!珍しい人から、メールが来た!

なになに、

『僕も月曜日休みです。釣り、ご一緒しませんか?バス、トラウト、どちらでも』

おお!吉報だね、こりゃ。早速返信せねば!

 

本日の登場人物


石綿さん

「てっきり、バスかと思いました」

「ガッハハハ!いいバス釣っちゃたんで、八郎までは渓流っス」

DSC_0372

「10数年ぶりッスか?ご一緒は」

「たぶん、そのくらいかと」

「到着でございます」

「意外に近かったような」

「そう感じてもらえるよう、チョイ踏んでみました、アクセルペダル」

「あぁ、運転が僕と似てて、いい感じでした」

「エッ、エッ〜!雑なんです?運転」

「はい、とても」

「思えないなぁ。物作りは、あんなに丁寧なのに…」

「僕のは趣味なので。時間も手間も、好きなだけ掛けられるので」

「ガハハハ、言われてみれば、そうですね。運転は『人を変える』とも、言いますしねぇ」

「はい?そうなんですか?」

「失敬!これは、オレの、勝手な言い分でした。それに、オレの場合は『そのまんま』って、よく言われるので、当てはまんないですね、ガハハハ」

「いえ、僕にはちょうど良いです」

「そりゃあ、なにより。じゃ、その調子で釣りも、いっちゃっいましょう」

「はい」

 

「うわ〜!石が大きいですね〜」

「でしょ。オレも、最初はビックリでした」

 

 

DSC_0480「ガンマン?ではありません。ジャック・デニスばりのウエスタンスタイル」

 

 

ウオッ!でたっ!魚がでた! けど…空振りかぁ。

8Xティペットが効いたな。後攻者なので、渋目の設定です。

「あれッ!?石渡さんの竿が、スゲェ曲がってる!」

 

「ハァ、ハァ、ゼェ、ゼェ、やりましたねぇ、良いヤマメじゃないですか…、あれ?ニジマスだ!」

「はい。すごく引きました」

「ですよね〜川のですから。ヒョイと見たら、メチャメチャ竿が曲がってたんで、急いで上がって来ました」

「僕は、やりとりが精一杯で、気がつきませんでした」

「ニジマスもいるとは…」

「ジャック・デニスばりです」

「どなたですか?その方は」

「アメリカのフライフィシャーマンで、ウエスタンな方です」

 

 

「あそこで折り返しですね」

「そうっす。大堰堤の下で、結構ライズしてますから」

「それはまた、楽しみな」

「なので、先に、飯休憩しちゃいましょう」

「はい。アタリがポツポツあったので、暑さ忘れてました」

「そりゃヤバイです。日陰でチョイと休みましょう」

 

「気持ちいいですね、涼しいし、風景も」

「はい。獣が出そうでもありますが」

「はい」

「眠くなるんですよね、こういう時。そうなる前に、チャチャっと釣っちゃいましょう」

 

 

「うぉ!ヒクヒク〜」

プチッ!!

「あっ!切れた」

「大きそうでしたね」

「たぶん、ニジですね。オレのティペットは8Xなんですよ」

「えっ?そんなに!」

「はい、渋めで。また結び直すので、この辺やってみてください」

「はい、では」

 

「あっ!」

「バレましたか?残念!ニジでしょうか?」

「はい」

 

 

「釣れました、イワナです」

「#12のスペントフライです」

「あっ、結構流れてました、そんなのが」

 

「おお!いるいる子山女魚たちが。デッカくなれよ〜!!」

「って、写ってねぇし。でも、いっぱいいました。」

 

あとがき

「お疲れ様でした。いかがでしたか?本日は」

「はい、ありがとうございました。十分楽しめました」

「そこですよね〜。釣ってない、オレが言うと、負け惜しみみたいですけど」

「すみません。いっぱい、譲ってもらっちゃって」

「いやいや、そんな事はありません。アタリは、そこそこありましたし、2匹バラしてるんで」

「そう言っていただけると、楽になります」

「先週釣りましたから。それに、来週もあるし」

「はい。一ついいですか、聞いても?」

「はは、なんなりと」

「派手なリールですよね」

「あっ!これね。よく言われます」

「あれ!エーベルなんですね」

「はい、実は。『エーベル?なんでこんな色の買うかね?』って、言われます」

「僕は、いいと思います。似合ってますし」

「おっ!ありがとうございます。初めててですよ、褒められたのは」

「いえ、褒めたわけでは。ただ、似合うかな、と」

「やっぱり。まぁ、本人は、たいそうな、お気に入りなんで」

「それなら、良いじゃないですか」

「はい。で、調子こんで、こんなのも」

「はぁ?」

「ポリカーボネート製なんですよ、透明な」

「普通はそうですね。軽くて丈夫な素材とか」

「です。マジック塗りしてみました、エーベル調に」

「はいっ!?」

「この透明な感じが、良いかと。並べて見ると、ほら〜」

「ハァ〜」

「ダメだなこりゃ。オレはお気に入りで、管釣りで使ってます」

「なら、問題ないですね」

「はい。お気に入りです。オレも質問です。本日のフライは?」

「はい、12番のスペントフライと、10番のカディスでした」

「ハイッ?デカイですね。オレなんか、16番のパラシュートで、最後は、18番のCDCですよ」

「大変じゃないですか、小さいフライは。巻くのも結ぶのも」

「はい、たいへんです。が、16番は、極普通の大きさじゃないですか」

「いえ、僕には…ちょっと…。きょうは、ちょうど良い大きさの虫が、流れていたので良かったです」

「流れてはいましたけど、食われては、いませんでしたよ」

「はい。そこがまた面白いですね」

「確かに!そこを踏まえて、来週また来ますよ」

「羨ましいです」

「いやいや、オレは月曜ですけど、石綿さん、水、木、休みですよね」

「はい」

「じゃ、オレより前に、来られるじゃないですかぁ。車も山仕様に変わってるし」

「はい、では、そのように」

「です。ンじゃま、帰りますか、途中イブニングやりながら?」

「えっ!?やるなら、付き合いますけど?」

「すみません、無理っス。弱っちくなっているんで、近頃」

「いえ。とてもそんな風には、見えませんでしたが」

「あっ、そこは根性で、持ちこたえました」

「はい?こ、根性?ですか?」

「はい、今時言いませんよね」

「昭和な感じです」

「バリバリな。『巨人の星』世代ですから。歌いながら帰りましょう『♪想い〜こんだ〜ら試練の道を〜♪』」

「…」

「あれ?『あしたのジョー』の方が好きです?」

「…」

「あぁ、じゃあ、80’ロックでも聴きつつ、帰りましょう」

「はい、ぜひ」

「ですよね。じゃあまた来週〜」

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