『旦那さん。行くの?きょうも』
「はい!つり人ですから」
『強風注意報が出るけど』
「なんですとぉ!?」
『強!風!注!意!報!』
「またぁ~!?で、何時頃なんだい?そのビュービュー注意報は」
『さぁ』
「うぅぅぅ、行く!後は”運”まかせ」
『落ちないでね、風にあおられて』
「そんなに吹くのかよ~!ヨ~!YO ~!」
『グォ~、グォ~、グォ~』
「…すでに、おやすみな訳ね」

本日の登場人物

私。
「先週をふまえ、ルアータックルも装備。完璧だ!」
さて、到着。
だれもいない。
「ナンじゃこりゃあ!!」
と、思わず『太陽にほえろ・ジーパン刑事』の台詞を、叫びたくなる。
朝っぱらから、びゅ~ん、びゅん!! まさに、強風注意報。
当然だ、だれもいないの、こんなんじゃ。
帰ろかな…? 否、ルアーがある! 
イヤイヤ、それすら無理だろ、これは。
結局、あきらめて移動。
別の川へ到着ううう…、
「ここもかい!」
まいったな、やる気にもならないよ、これじゃ。

と、思いつつも投げてみるか「とお!」
ピュ~ン
「お~い、どこいっちゃうの?」
あぁあ、やっぱダメだなこりゃあ。ライナーで投げても、ながされまくり。

あとがき
「おつかれ~」って、まったくだ。何キロ走った事やら。毎週、風にやられっぱなし。
まぁ、春はいつもこんなんだよな、夕方になっても止まない。
『風と客は、夜止む』
って、むかしは言ったそうだけど、春の風は違うのか、どんどん強くなる。

さて、どうする?このまま帰るか?はたまた…。
『早かったねぇ。釣れなかったの。ふ~ん、じゃ、これ頼むねェ』

やっぱり、こうなるか。奥方は、容赦無く、攻め立てます。
「おつかれ~」なんだけどなぁ…。
と、素直に帰った事を、後悔するいちにちで、ありました。
はたして、いつになったら釣れるのか!

じゃぁ、また来週!