「うぅぅぅぅ。スマン、おかみさん、ヴォルビック持ってきてくれ」

「いいけど、どうしたの?」

「足がつって、動けない」

「あらあら、それはそれは。で、水でいいの?」

「ミネラルウォーターには、マグネシウムが入ってテテテイテェ」

「効くのね、それが」

「御意」

「ハイ、どうぞ」

ゴキュゴキュゴキュ

「ぷっハァ〜!きっクゥ!スマンです」

「草取りと垣根の手入れしたから?」

「それ」

「天気良かったからね。水飲まなかったの?」

「飲んだよ、1リットルちょい」

「足りないのよ、それじゃ」

「そのようで」

「あした行くの?」

「どこへ?」

「釣りよ!」

「行くよ〜、2週空いちゃったし」

「風邪とおじさん?」

「そう。3日は、バ◯しかひかないという、夏風邪になり。10日は親戚のおじさんと野暮用で」

「そうよ。おじさんには、ものすごく、お世話になっちゃっているから、当然よ」

「ハイ、心得ております。風邪は、娘とおかみさんにうつしたんで、復活だよ」

「おかげで、娘は会社を1週間休むし、あたしゃ、頭ガンガンするよ」

「おぉ〜、こりゃ失敬!そんな訳で、あしたに備え、寝る!」

 

と、いった具合で、釣行もままならず。

27日にも、バラしたイワナをなんとかしたい!

19日で禁漁だし!

はたして…

 

本日の登場人物

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「足が持つのか?チョイ心配」

 

「うう、寒。カッパ着ようっと」

 

天気はイイし、無人貸し切り。

が…

「まったく、アタリが無い!マズイぞ〜、これは!」

 

「うぅぅむ。フライ?ハズレ?変えるか」

パシャッ

「やっと釣れた!ちっさいなぁ、20cmか?

贅沢言わない!釣れたんだから!やっぱり、フライだった!

マーチブラウン・パラシュート正解です」

 

「上流いくほどに、アタリが多くなってきた!

のは嬉しいんだけど、さらに小型化してきた。これまた、マズイぞ〜」

 

あの子達と関わらないよう、フライ変えよう。気持ち大きめなこれ。

マシュマロフライとボウボウフライの合体版です。

エルクカディス?みたいではありますが、巻くのが簡単で早いです。

ボディはCDCで、ウィングはフローティングヤーン。

頭のオレンジはマジック塗り。

おお!

「3連荘!」

朝はさっぱりアタラなかったのに。

時間なのか、瀬に流すと、こんな具合に。

相変わらず、あの子達もアタックしてきますが…

 

「大堰堤到着。ライズは…無いじゃん!飯だな、先ずは」

ザブン

ドブン

バッシャ~ン

「始まったよう、ライズが!」

 

が…

「ダメだ。相当やられてる感がある」

水が出ている所は諦め、デカイのバラしたあそこに移動。

 

「うぅぅぅ、自慢のボウボウフライ、不発!ヤバイ!むぅぅぅ」

 

「一服して、フライ変えるか。ゲッ!ウインドノットできてる。

前回、これを無視したら、イワナに切られた。ティペット交換!」

で、結んだフライがこれ。マーチブラウン・パラシュート

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「たのむよ〜、きょうで終わりだからねぇ〜!エ〜イ」

たいして飛んでねぇよなぁ…が、いないのに…

パシャッ

「オッ!でた!」

ギュ〜ン

「ん、な、なんだ、このヒキは!?スレ?」

ギュン!ギュン!ギュン!

「あ、あ、やめて〜、もう、いいから〜」

ギラン

「ニジ?ヤベ、網に入んねぇ」

「やっぱり、ニジマスだ!網に入らずもなんとか」

「40cm弱なれど、立派な体格。良かった、ティペット換えてて」

 

あとがき

いやぁ〜、うれしい!実にうれしい!

2週間、おあずけの甲斐がありました。

2回もバラしたイワナ、ではないものの、充分です。

メチャクチャ暴れてくれて、もうたいへんでした。

「バレんなよ〜!」とか「切れんなよ〜!」と、叫びつつ…

堪能です!

禁漁直前、最高な終わり方、有終の美、飾りました〜!

とは、言うものの、その後もチョイネバちゃいました。

跳ねていたイワナが、デカかったので。

「うん、欲張ってる場合じゃないな、いいの釣ったし。よし、撤収!」

と、いさぎ良さげな事は無く、アタリ途絶え、腹は空いたし、足はツリそう…

が、本音でありました。

2週間で、こんなにも弱っちくなるの?

いかん!体力増強せねば!

よし!スケート再開!

と、釣りとは全然違う方へ向かいつつ!

来週はバス!

あの山田くんと、臼井ペラ男くんとで。

釣りになるのか?

はなはだ心配ながら、お楽しみに!

では、また来週〜!