「到〜着〜、モグモグ。無事到着〜、ゴキュゴキュ」

「アハハハ、社長、また食べてるんですか?」

「…プッハァ〜…はい」

「そんな、ウーロン茶を、ビールみたいに飲んじゃって」

「飲み食い中に、話しかけっから、そんなんに、なっちゃった訳ね」

「イヤイヤ。社長が、食いながら、飲みながら、話しかけたんですよ、社長が」

「あぁ、ドピュ!っと、フィニッシュ間近だったから、しゃべったのよ」

「またそういう擬音入れても、ノリませんから」

「モグモグ…、ダメ?ゴキュッ」

「いつものコンビニ出る時『朝ご飯はしっかりとね』って、

先輩口調で言いつつ、食ってましたよ」

「…プッハァ〜…アレは前菜」

「ほらぁ、見てくださいよ、ライズ!行きましょ、ササッと用意して」

「あぁ、そういうのはイカンね。食事は、ちゃんと噛んでとらないとね。

と、須田さんこと山田先輩も言ってたよ」

「アハハハハ、その先輩が誰よりも、早食いなんですけど」

「あぁ、君ほどじゃないけどね、ペラッチョッ君」

「もう先輩のマネはいらないですから。行きましょ、早く」

「まだ食うから、先に行ってちょ。天気も良いし、

景色を楽しみつつ、優雅に…あれっ?ホントに行っちゃったの〜!」

 

本日の登場人物


薄いペラ男さん

「今回も、フライ巻いてきました」

「ボウボウフライ?」

「ボウボウ改!ですね」

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「あれっ?改って、改良?」

「はぁい」

「自信満々だ。はたして!?」

 

「お待たせ。やっぱり、貸し切り?きょうも」

「っぽい、ですね」

「天気最高!雪も無くなって、春爛漫!」

「アハハハ、じゃ、ヤバイじゃないですか?花粉。周り、杉だらけですから」

「花粉症ではないから、オレは。時っ々、クシャミ、くらいだから」

「それが、花粉症ですね、俺もですけど。ただ杉じゃなくて、稲系なんで平気です」

「奇遇だね。オレは、N系」

「700ですか?新幹線ですよ、それは」

 

 

「きました!やっとですよ」

「チョイ小ぶりです」

「イヤイヤ、元気いっぱいだし、イイんじゃね、きょうも」

「意外に渋いんですよ」

「アッ!T田さんだな、そりゃ。土、日で攻めぬいた!?」

「アハハハハ、そりゃ、手強いですよ〜!」

 

「おお!でた!ヒャッホ〜!ブラボ〜!

ベイビー・ボウボウフライ強し」

 

「あっ!お客さんだよ」

「初めて遭遇しました」

『おはようございます、ドライですか?』

「おはようございます。はい、ユスリカ風のドライです」

『ティペットのサイズは?』

「6Xです」

『エッ!?6!です?』

「はい」

『取れます?』

「まぁ、なんとか」

『ありがとうございます…6X…かぁ…』

「社長、初客人あっちの方まで、行っちゃいました」

「秘策があるんじゃね、オレみたいな」

「ダメそうですね、それじゃ」

「オイオイ、爆発したじゃん、先週」

「でした。でも、きょうはイマイチですよ」

「ここが『今市』だからネェ〜、がはははは〜」

『社長、今から餌やりしますから。忙しくなりますよ、準備しててくださいね』

「心得ました!」

 

「魚デカくて、ヒキも強くて、ありがたいんだけど」

「ええ、効率悪いっス」

 

「ガバガバやってっけど、フライは見切られてる」

「エエ、餌タップリと浮いてますから」

「だよねぇ。そんな時は、『T田さんフライ改』で!」

「アレですかぁ?マジック塗りの」

「ヨッシャ〜!」

「マジっスかぁ?」

「どう?オレのペレット・ドライ?」

「ふやけたペレット…にでも、見えたんですかね」

「ペラ男クン、連荘だよ」

「T田さん様々ですね、社ッ長」

 

 

「よう、どうかね?」

「渋いっす」

「1時間寝て、スッキリ!バリバリ釣っちゃうぞ〜」

「社長、現実はキビシイですから」

「バリバリ伝説じゃないの?オレは知らないけど」

「バイクの漫画ですよ。社長世代じゃわかんないっしょ」

「バイクか『ワイルド・セブン』だな、オレは」

「古っ!!!!!」

 

「久しぶりに、山側にきたら、寒!」

「おお!一投目で!ヒャッホ〜!T田さんフライの真似〜!」

ギュン、ギュン、ギュン

「あっ!バレた!」

 

 

「コンニチワ、ペラオサン」

「なんですか、急に怪しい外国人みたいな」

「ウケた?さみしそうだからさ、楽しい?」

「向こう側、アタリあったですね」

「5発。で、キッチリ見切られました」

「アハハハハ。で、寒くなって、コッチです」

「卓球!卓球!卓球!です」

「またそれですか、面倒な。みなさん、『卓球』は『ピンポン』デスね。

で、続けると、ピンポン!ピンポン!ピンポン!

つまり、正解!正解!正解!と、言いたいわけです、社長は」

「今、無言で社長がうなずいております。

勝ち誇ったかのように。みなさん、すみません」

「あれ?面倒な説明してたら、社長はルアー投げてます」

「フン!フン、フン!」

「マジで〜!この、まったりタイムに!」

「グアッハッハッハ〜、正義は勝つ、黄門様のごとく!」

「年齢的には、黄門さまですね」

「クラピーシャローの超低速巻きですよ、ペラ男君」

「俺のフライには、アタリが無いので、『スゴイ』と

言ってあげ…ああダメだ、からむと長くなる。無視無視」

「キンチョールかい?虫、虫、コロコロ、キンチョール」

「無視無視」

 

 

「社っ長〜!突然、始まりましたよ〜!」

「あぁ、何かな?ペラ男くん」

「アハハハ〜、って、俺も笑ってる場合じゃ無いし、

先輩の真似しながらでも、やった方がいいですよ、社っ長〜」

「何がナニして、やっちゃって…ギョギョッ!ボイルっちゃってる」

「意外に、フライ、選びますよ」

「だねぇ…ならば、あの吐き出しの向こうへ、トウ〜!!」

「アハハハ、飛ばしましたねぇ、見えます?フライ」

「フン!」

「あれっ?見えてたんだ、20m先の18番フライが」

「遠くは見える!中年の証し!よっ!ナイスミドル!」

「アハハハハ〜、ヨォ〜!老〜眼〜ン」

「イヤ〜、たまんないね〜、ヒクヒク〜」

「ええ、あっ!でた!」

ビシッ

ギュ〜ン!ジィ〜!

バッシャ~ン

「うわっ!飛んだ!初めて見た、ここで飛んだの!しかも、デカ!!」

「ウゥゥゥぅぅぅ、あ、あ、あ、も、も、もういいから」

「65は余裕であるよ、ペラ男くん」

「ええ、スッゲェ引いてて、止まんないですぅ」

「あの褐色っぷりは、ドナルドソンじゃね」

「ヤベ、ヤベ、ヤベェ〜、バッキングラインが」

「いいから出しちゃいなよ、ドピュドピュッとバッキングも」

「イヤ、チャンと結んで無いんですよ、ラインとバッキングを」

「ありゃりゃ!じゃぁペラ男くん、キミが走るしか無いじゃん」

「あ、あ、あ、あぁぁぁ・・・・・・」

 

あとがき

「放心状態ですかぁ〜!」

「アハハハ、『元気ですかぁ!?』って、言ってくださいよ、社っ長」

「聞くまでも無ぇべ」

「はぁ」

「バラしちゃったもんなぁ、残念ながら」

「ハァ」

「6X。切られるよなぁ、あのデカさだし」

「ええ」

「だから、食った!ってのも、あるんじゃね?オレの4Xは、見切ってたし」

「たぶん。ギャンブルで、6Xにしたんで」

「ココは、きょうで終わりにして、来週からは野釣り!が、ゆらいでんじゃね?」

「ええ、メチャメチャですよ。野釣り並みに難しくって」

「楽しいよね。でも、オレは終わりにして、11月にまた」

「ですね、俺はバス行こうかと」

「実は悩んでるタ〜ル人、なんだよね、オレも」

「ネアンデルタール人ですか、飛びますね、いきなり」

「そう、ホモサピエンス。イヤ、これだと勘違いされそう」

「アハハハハ、バスか渓流とで、悩んでるんでしょ、ようは?」

「ハイ。で、悩んでるタ〜ル人」

「もういいですよ、それは。バスじゃないですか」

「そうねぇ、先週も『渓流は…』で、ココだから」

「オカッパリですね、開幕に備えての下見。頼みますよイイとこ」

「お任せください。15連敗中の身ですが!」

「アハハハハ、期待、薄っぺら!」

「そりゃ、キミだよペラ男君」

「アハハハハ『同じだよ〜』って、ローソン姉ちゃんに

言われましたよぉ、俺と社長が」

「ハイ、そうでした。おっ、池番さんだ。帰りま〜す、お世話んなりました」

『あっ、きょう最後で秋に、でしたか』

「はい、その予定です」

『社長のコーヒー、飲めなくなるねぇ』

「川が増水したら、予定変更できますから」

『待ってますよ』

「こっちの芸人は、ピンで来るかもですよ」

「アハハハ、芸人じゃないし、ピンでも来ません。社長の運転で来ますよ!」

「だ、そうです。ではまた」

『気をつけて』

「どうも〜。さて、ペラ男くん、余いんを楽しみつつ、帰るか」

「はい、社長の運転で!」

「あぁ、わかってるって、最短記録ねらうから」

「あはは、それじゃ、また通り過ぎますよ。普通で」

「ラッジャーです」

「来週をお楽しみに〜!16連敗かと思いますが〜、ね、社っ長」

「むむむむ、言い返せない。が、また来週〜」

 

本日大活躍のフライ達と唯一のルアー

上段左から

ペレット・ドライ(作・T田さん)、

ペレット・ドライ改・マジックスペシャル

中段左から

コ・ボウボウフライ、コ・ボウボウフライ改、ベイビー・ボウボウフライ

下段左から

ボウボウフライ・改(ペラ男くん作)、同・カディス風

唯一のヒットルアー、クラピーシャロー

ワドナ専用ケースを自作です。

「社長、見れば見るほど、差がひどいですねぇ」

「あぁぁん、なにがよ?」

「出来がですよ、T田さんのと」

「それは、『あえて』だね。プヨったペレットだから」

「言いますねぇ、そうきましたか。じゃぁ、ボウボウフライは?」

「おいおい、オレのオリジナルじゃん、それって」

「いえいえ、俺のとじゃなくって、社長の3個とも違うじゃないですか」

「良い質問ですね。これには、しっかりとした意味があるんですね。おわかりですか?」

「あははは、池上さんに、成りきっちゃいましたね」

「伊達に、東大は出ていないからねぇ、オレは」

「エエ〜!?東大出なんですか?社長って!?」

「ハァ?いやいや、『出ていない』って、言ったろ」

「あっあ〜、ですよねぇ、出ていないですよね」

「赤門までは行ったよ、サラリーマン時代の営業途中に」

「あっ!サボリーマン」

「だよ。で、左が普通、真ん中と右は、『別誂・手ちぎり』品だね」

「・・・・・?」

「ホラァ、状況は刻々と変化する、難しい時代じゃん、今は」

「・・・・・?」

「よって、現場で『いい具合』に、『ちぎる』おあつらえが、してあるんだな、これが」

「アハハハハハハハ〜!!」

「笑いすぎ」

「笑うしかないでしょ、『そこまで言う』か?ですね」

「これこそ、CDC!唯一無二だよ。ハックルケープじゃ、こうはいかない」

「なんだか、池上さん風だけど、ただ難しいこと言っただけ、って感じですね」

「薄い?」

「はい、ペラッペラ。でも、むしって調整は有りかな」

「ありありのオオアリクイ」

「薄!」

「あぁあ、『同じだよぉ』の、声が聞こえてきた」

「アハハハ。ハイ、同じです。あのケースはいいですね、やっつけ感が」

「善は急げ!って、言うだろう」

「いえ、意味が」

「ま、まぁ、何はともあれ、物作りは楽しいよね」

「ですね。やっぱり、同じです。アハハハ〜」