うぅぅ〜…トイレ。ゲゲッ!!4時半だ!寝坊した。

4時20分の目覚ましに、まったく反応しなかった…

けど、ギリギリ間に合うか!?

 

「おはようでござる、薄いさん。お待たせ」

「社長、おはようございます。時間ピッタリですよ」

「目覚ましに、気づかずでさぁ、危ういトコだった」

「それじゃあ、ワイパーと同じですよ。ヤツは『目覚まし無駄じゃね』って、くらい起きませんから」

「スゴイのと、同じになっちゃったねぇ、大物になれる?」

「アハハハハ、あの域には、なかなかですよ。だけど、よく起きられましたね」

「ああそれ、自己暗示だよ。『4時20分に、絶対起きるぞ!!』って、言い聞かせて寝る」

「ヘェ〜」

「あれ!疑ってる?」

「いえいえ」

「バカにしてる?」

「チョロっと」

「ホントだよ。たいてい、目覚まし鳴る前に、起きられっから」

「それって、たんに早起きなだけじゃないですか?社長が年寄りになって」

「まぁ、そう言えなくも無いな、がはははは〜。じゃ、行くか!」

 

 

「あれ?なんで2車線なんだ?東北道…」

「ああ、そうですねぇ、いつの間にかなりましたねぇ」

「ゲェ〜!通り過ぎた!分岐を!」

「エッ!?」

「ほれ、あそこだよ、日光方面に行く」

「ああ、左へ行く!?」

「そこそこ。何事もなかったごとく、通り過ぎたけどよ」

「ああ、俺とまた行けるんで、舞い上がっちゃいましたね、社っ長〜」

「ああ、そうだ、舞い上がってなぁ。なってみたいよ、モンシロチョウみてぇにさ」

「ええ!蝶々です?どうせなら、鳥にしましょうよ!トンビとか」

「トンビ?ハヤブサがいいな、カッコ良くね…って、盛り上がってどうする」

「アハハハハ、社長がフルからですよ」

「次の、サービスエリアが、スマートなんちゃらだろうから、そこで降りる」

「社長、朝から色々ありますね、きょうも。釣れちゃいますよ!」

「そのための早起きが、無駄になっちゃう」

「アハハハハ。すべて、社長が原因ですね」

「ああ…どうなるのか?朝一のライズに、間に合うのか?」

 

本日の登場人物


薄いペラ男さん

「ガッチリ、フライ巻いてきました」

「オレも巻いたよ」

「あれでしょ?ボウ…」

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「そう!新作であり、秘策でもある!画期的なフライ!」

「ククククク(笑)」

「コラ〜!!」

 

「フゥ〜、お待たせしましたペラ男さん、到着でございます」

「なんか、『たどりついた』って、感じですね」

「まったく。自作自演の一人舞台、♪♪ 迷い道く〜ねくね 〜♪♪ か?

「アハハハハ、名演技でしたよ、社っ長」

「これが実話だからねぇ、困ったもんだよ」

「まぁまぁ、ありますよ、こういう事も。でも、時間的には、バッチリですね」

「かなぁ。早速、1日券買ってのぞいて見るか」

「ええ、そうしましょ」

 

おお!水キレイ!魚うわずってますよ!

ホントだ!いるいる!

「キッタァ〜!自信作のドライフライに〜!」

「俺も〜!!」

「入れ食い〜!!」

「ダブルヒット〜!!」

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「社長、魚の元気、あり過ぎじゃないですか?」

「です!デカイってのもあるけど、前回よりも、はるかにモリモリだよ!う〜ヒクヒク〜」

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「社長、もう5分以上たってますよ、掛けてから」

「ウゥゥゥ、スゴイのよ、きょう一番だと、思われる…」

「先に上がっちゃいますよ」

「ウゥゥゥ、あぁぁぁ、もういいから、充分だから、寄ってきてくれ〜!」

 

あとがき

「うう、ベリベリタイヤードだね、ペラ男さん」

「ハイ、とっても疲れましたよ」

「T田さんの情報通り!」

「ああ、わざわざ伝えに、来てくれましたよねぇ、日曜日」

「そう。土、日、連荘で釣りしてから、お越しいただいた」

「ええ、お疲れな、感じでした」

「無理もない。連荘だし、この魚のヒキだもの」

「ええ、T田さん『スゴイよ!!』って、言ってましたけど、まさか!ここまでとは」

「実録!今市ワドナ・激闘編!」

「アハハハハ、映画ですよ、それじゃ」

「映画みたいだったじゃん、ヒーヒー言っちゃって」

「ええ、『やめて〜!』とか『行かないで〜!』とか、叫んでましたよ、社長は」

「そう、迷演技のお役者だから、オレは」

「アハハハハ、きょうは、ソコにいきますね」

「だってよぉ、2週間で、『こうも変わるのかい!』だったじゃね?」

「ですね。ドライフライにガンガン出ましたから、一時」

「その出かたが、またイイし」

「でした。でも、フライは選んでますねぇ」

「ソコですよ、ペラ男さん。ハマるとスゴイけど、なかなかハマらない!

風俗のようには行かないねぇ、お金払っても」

「アハハハ、情報ですよ、やっぱり。風族も情報誌、いっぱいあるじゃないですか」

「あっ!それなら心配無用だね。生きのイイ、しかも、お好みの『ミチ』ここが大事ね、そにこも合わせた情報を持っている人、オレ知ってるから」

「アハハハハ!俺も、よ〜く知ってますよ、その人。せ〜の」

先輩!」「ヤマダ君!

「がはははは、やっぱり!」

「アハハハハ、でしょう!って、また、変な方へ、話がいっちゃいましたよ、社っ長」

「失敬!バリバリ渓流マンのT田さんが、解禁したのに来ちゃうのわかるよねぇ」

「ですよ。ちまたの菅釣りとは、全然違いますから、通用しないんですよ、ほとんど」

「ネェ、ビックリだよ。あんなデカイのに、マラブーもルアーのミノーとかにも、たいして興味なく、ひたすら、虫!」

「それも、18番とかですよ、満たされるんですかね、あの体で?」

「ユスリカだよね。もしかして、美味いんじゃね?栄養満点とかよ」

「アハハハハ、社長、食してくださいよ、今度」

「いや、オレはベジタリヤンだから…がはははは、ダメだ自分でウケた」

「社長、もう一回来ましょうよ、天気のいい日に」

「アレ?後ろ髪引かれちゃったんだ」

「引かれるっしょう、これじゃあ」

「すいません、実を言えば、オレも」

「決まり!12日ですね」

「いいの?仕事は」

「ちょうどいいんですよ、打ち合わせ済みですから」

「結構!ああ、ヤマダ先輩も来ないかネェ、聞きたよ、『熱闘・風俗甲子園』」

「アハハハハ〜、社長、そんなのは無いですよ。それに月曜は無理って、言ってましたから」

「だったネェ、残念。解禁したとはいえ、川の水量は少ないし、放流場所が中心みたいだから、ここだね来週も」

「社長、今更確認しなくても、すでに決定事項ですよ!」

「でした。次回もお楽しみ。じゃあ、また来週〜!」

 

本日の活躍フライ

1. T田さん作、ペレット・ドライ 2. 3. ベイビー・ボウボウフライ 4. コ・ボウボウフライ

5. ビーズヘッド・オレゴンエッグ

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「社長、ありがとうございました。ボウボウフライ、大活躍でした」

「だろ!無敵だから、これは」

「いえ、前回はサッパリでしたよ」

「それは、『ベイビー』じゃなかったからよ。大きさね」

「俺のは、『ボウボウフライ・改』です。バツグンでした」

「でした!」

「社長の分も巻きましたから」

「うれしいネェ、気持ちだけいただくよ。オレには秘策があるから」

「あははは、それって、いつもダメダメですよねぇ。素直に使ってください」

「じゃ、コッソリと」

「あっ、かえしがつぶしきれてないので、ソコは自分でお願いしますよ」

「了解っす!アッザ〜す」

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