「ヨッ!お元気?」

「あっ、社長、おはようございます。先週は?みえませんでしたが」

「あぁ、先週ねぇ、無念の中止だよ。久々に3人で、バス釣りのはずがよ」

「はぁ」

「雨続きでさぁ、川は危険な状況だったわけね」

「あっ!そういう事だったんですか」

「ニュースでやってるじゃん、『川を見にいった、〇〇さんの行方が…』て」

「あれって、流される訳ですか?」

「そう。水の力、恐るべし!」

「はぁ」

「あれ?いまひとつな感じかい?」

「経験が無いんで」

「がはははは!経験したら、ここにいられないよ!」

「はぁ」

「行かね?一緒に。『経験』はヤバイから、遠目に見るくらいでヨ!」

「いやぁ〜」

「一人は寂しいしヨ、どう?おりぎり、格別な味になるよ」

「8個ですよ!完食ですか?」

「たいていは。ミョウに釣れちゃったりすると、忘れるね、食べるの。まぁ、なかなか無いよ、そんなことは」

「あははは、そうなんですかぁ。僕は仕事に! 社長はソロ活動に!で」

「チェェ〜、まとめちゃったね、うまいこと。残念である」

「気をつけて」

「アッザァス。また誘うからよ」

「あははは、大丈夫です、僕は応援で」

「がはははは、うまい!ジャアネェ〜」

 

本日の登場人物

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「コンビニ兄ちゃんにもフラれ、本日も一人っきり」

 

おお!すっかり水も退いてるよ、イイんじゃね〜。

やや多い? かな。雨のおかげで、邪魔っけな『ノロ苔』無くなってるし。

ヤバイ、気合が…メラメラメラ🔥🔥🔥

 

完全なる空回り!気合入りすぎだよなぁ…

こんな時は〜、 おにぎり!

先ずは、ヴォルビックをゴキュゴキュっと。

うぅぅむ、うまい!で、おにぎりをモムモムモムっと、うますぎる!

おお!ナンジャあれは!?

サメが獲物くわえた?!みたいな石…いや、岩か。

今まで、全然気づかず。よし!勝手に命名!

鮫之助岩

ウゥゥゥん『鮫太郎石

アァァァァ『食いしん坊・鮫男くん』違う!

ジョーズロック

おお、フライマンっぽい、横文字で。

 

もう、半分くらい来ちゃったよなぁ。

アタリはポツポツあるんだけどぉ〜空回り。

マズイなぁ…おにぎり…イヤイヤ、大堰堤での楽しみが無くなる。

おっ!タバコ!そうだ、夢中で忘れてた!

一服つけて、静かなる気合を。

そうです『エイトマン』のように…って、わかる人がいるのかは、さておき、一服一服〜!

 

 

よっしゃ〜!ノったよ〜!バレンなよ〜!

フゥゥ、釣れました、ようやく。抱卵中のメスヤマメのようです。

ありがとう〜!いっぱい産んでよお〜、ヨオ〜、YO〜

とりあえず、1匹釣れて良かったぁ。目標達成!

 

 

うぅぅぅ〜む、かなり様子が変わってる。

いつもライズしてた淵が、半分くらい埋まってたし、ここらも浅くなってる。

前回まで、枯れて溝だったところが、川になっちゃてるよ!

試しに『エ〜イ!』

ピシャ!

うわっ!出た!

かわいい子が釣れました。キレイですねぇ〜、小さい時は〜、ヒトと同じですねぇ〜

 

うわっ!こんなリッパなオス・ヤマメが…無惨に、自然界はきびしいです。

 

あれっ!?釣り人?なんで?車なかったのに!

気づくまでお昼にするか。

あっ、ルアーマンなのね、先行の方は。

うまいなぁ、キャスティング!デカめのミノーが、岩盤ビッタリ!

岩盤・ギリヂリガールズ!(古過ぎ?それに、男の人だし)

おっ、こっち向いた

「こんちわ〜」

「あっ、どうも。いつからそこに?」

「ほんのチョイ前ですよ。お見事なキャスティングをサカナに、お昼ご飯ですよ」

「いやいや、どうも。やらない?となりで」

「ありがたいですが、まだ、おにぎりに夢中なんで。気にせず、ガンガン攻めちゃってください」

「そう、じゃ、遠慮なく」

 

ピュン

「さっすが!のキャスティング」

チャッチャッ、チャチャ…

「緩急つけた、トゥイッチング!これまたお見事!」

ビシッ

「あっ!かけた!」

「やりましたねぇ!」

「ありがとう、ピッタリ30cmだね。ネットがメジャー代わりで、端から端で30cm」

「いやぁ〜、立派なオス・ヤマメですね」

「実は、少し前に、こんなも釣ったんだよ」

「デジカメですか、どれどれ。ジェジェジェジェ〜のジェ〜!!」

「48cmのイワナ、すげぇ!引いたんだよ」

「でしょうねぇ。実にうらやましいです」

「ここんとこの雨で、すっかり様子が変わっちゃったけど、まだまだいるね、いいのが」

「ってセリフは、よく来てるわけですね?」

「そう、毎週!」

「それは、オレも同じで毎週ですけど、何曜日です?」

「火曜日なんだけど、月2回月曜も休みだから」

「で、バッティングですか」

「先週、できなかったからねぇ」

「ですね。オレも諦めましたよ。ときにどっから降りたんです?車なかったですけど」

「あぁぁ、あそこに鉄筋の階段あるよね」

「えっ!?あっ!ホントだ!全然気がつかなかった」

「あれを上がると、手摺りのついた階段があって、その後、斜面をチョイ登ると道」

「道って、ネットフェンスがあるじゃないですか?そこを乗り越えるのは」

「そう。乗り越えるのは、NG!大人として、釣り人としても、イカン!」

「ですよねぇ。じゃ、どのように?」

「フェンスの横に、若干隙間があるから、そこをスッスッと…」

「がはははは、すげぇ、グレーですけど、アリですね」

「でしょ!後で確認してみてよ」

「早速、きょうの帰りに。おっ!ライズだ」

「やりませんか?そろそろ。あの落ち込みも休めたし」

「ありがとうございます。とりあえず、あのライズ狙ってみますよ」

「ああ、その方がいいかもです。ミノーは、ライズと相性が悪いみたいなんで」

「スプーンはやらないんで?」

「プラグ好きなんですよ。デカイのが釣れる気がして」

「わかります。オレは普段バス釣りなんで、トップウオータープラグばっかり投げてますから」

「オトコですねぇ」

「いえいえ、この歳なんで。散々色んなことして来たんで、もういいかなと」

「俺は、梅雨明けまで中禅寺湖なんですよ」

「あっ、じゃ、デカ・レイク狙いで?」

「本音はブラウンなんですけどね。最近はレイクが多いですかね。あっ、またライズですよ」

「ちょっくら、やってみますか?」

「その方がいいですよ」

「じゃ、早速」

 

 

あとがき

お疲れ〜、レレレのレ〜でしょうか(これまた古!)

結局、ライズは物にできませんでした。

聞けば、ルアーの方が、最初に攻め抜いたそうで。

どうりで。

そのルアーの方、話の途中から『敬語』になりました。

どうやら、(こいつ、すげぇオッサンじゃん)と、気がついた様子…

がはははは、別にいいのに、そのまんまで。

ルアーの方、キャスティングもすごかったけど、道具もいでたちも、超高級。

相当にノメっちゃっているようでした。

『あしたも来る!』って、言ってたんだよなぁ、オレも休みだけど。

カブっても辛いし、かと言って、家にいるのもなぁ…。

あっ1違う川に行きゃいいわけだ!そうでした!

そうと決まったら、あの『ワープルート』見に行ってくるか。

DSC_0634あった!階段だ。

あぁ、なるほど!フェンスに30cmチョイ隙間が!これなら、立ったまますり抜けられる!

ゲェ!上から見たら!こんなんになってる!

淵が狭くなっちゃって…

あしたは、別の川!

はたして!?

お楽しみに〜