「寒っ!」

「ウォッホッホッホ。社長、すぐに熱くなりますよ」

「そうッス。船おろしが待ってますから」

「そうなんだけどさ、心配じゃね?」

「なにがです?」

「反応だよ!きのう、あんなんだったし」

「ウォッホッホッホ、楽しかったですね、連日」

「アヒャヒャヒャヒャ〜」

「あぁ、何かな?ぺ君」

「あっ、ノーバイ社長には、酷な一言。けど、楽しかったぁ、アヒャヒャヒャヒャ〜」

「ああ、ノーバイだ、事実だ。が、楽しかったのも、事実。言い訳っぽいけどよ」

「ああ、良かった。またナンチャラキッ〜クって、やられちゃうかと」

ビュン

ドスン!!

「これか?」

「うゥゥゥゥ、結局、やられた〜」

「ウォッホッホッホ、後ろ回し蹴りだ、ぺ〜。楽しんでる?」

「うゥゥゥゥ」

「強い子のミロ、飲んだんだろ?じゃ、平気ジャン」

「うゥゥゥゥ、買い忘れてぇ…」

 

「ようやく開始だよ。長かったよね、ここまで」

「ええ。道具はいつもより少ないのに。ぺ〜が、変なこと言うから」

「俺っすか?須田さんじゃないですか」

「黙れ!」

「ヒャッホ〜!きたよ〜!3投目で〜」

「見なよ、この体つき!」

「オォ!ナイスバッディーですね〜」

「34cmとは思えない!トランジスターグラマーなバス」

「ああ、社長、それはもう、誰にも通じないって、言いましたよね」

「言われた。しか〜し、あえて言ってみた『由美かおるさん』みたいダ〜!」

「須田さん、どうしたらいいですか、こんな時は?」

「おお!」

「どうだ!ぺ〜」

「立派ですけど…34cmですよ」

「マジで!?」

「顔、隠してズルしても、ダメですね」

「ウォッホッホッホ〜」

「笑ってごまかすのも、ダメですよ」

「あっ!」

「俺にもきました!社長並のが」

「なに!?『由美かおるさん』か?」

「ぺ〜、余計なこと言うな!せっかく、やり過ごしたのに」

「ス、すいません、嬉しかったんで」

「なに!?『由美かおるさん』がか?」

「ああ、社長。ぺ〜も34cmですよ」

「ありゃリャ。またしても、3人ならび」

「ええ、楽しいですね」

「須田さん、きょうはヤンないんですか?きのうみたいに」

「なにを?!」

イエェ〜イ!!

「アヒャヒャヒャヒャ〜、社長がやってくれました」

「忘れてたよ、オレも『イッエ〜イ!!』だけで、30分つなぐんだろ?サンシャイン…」

イエェ〜イ!!

「アヒャヒャヒャヒャ〜、きのうっぽくなってきました」

「ペ君もヤれ、きのうもヤってねぇんだから」

「社長、きのうは釣れなかったんで、やらなかったわけですよ」

「じゃ、オレは?ノーバイなのに、叫んでたし」

「ウォッホッホッホ、イイんですよ社長は、アレで」

「二人して大騒ぎで、俺、心配でしたよ、通報されんじゃねぇ?って」

空〜前絶後のバス釣り人〜…

「ヤベ、社長のスイッチ、押しちゃったみたいっス」

 

 

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「絶好調じゃね?」

「ええ、

空〜前絶後の〜

って、感じですよ」

「ああ良かった、そこまでで。また始まっちゃうのかと、思っちゃいましたよ」

「やる?見たい?ヤりたいんだろ?ホントはよ?

空〜前絶後の〜

ホレ、どう?ご一緒に〜、3、4」

「いえ、ここは冷静に」

「だってよ、山田くん」

「ええ、大丈夫ですよ社長。こいつはこの後、エビ反って、横っ飛びしますから。なぁ?ぺ〜」

「いやぁ〜、とても俺には、

あっ!!

でた」

「ありがとうございます、須田さん」

「うわっ!なんてブットイの!」

「ええ、社長、『なんじゃこりゃ〜』って、感じですよ」

「スゲェ〜引いたんですけど、38cmなんですよ」

「えっ?ホントだ〜。まさに!『由美かおるバス』だな」

「社長、『シ〜ン』と、なっちゃいましたよ」

「おっかしいな?ここは

イエェ〜イ!!

って、なる場面だろ?」

 

あとがき

「11時と、まだ早ぇけどお昼にしよう」

「あっ、空模様が怪しいからですか?」

「そのとうりです、山田くん。飯食って、様子見しつつ、だね」

イエェ〜イ!!

「なんだよ、ぺ〜!うるせェなぁ」

「あれ!?社長、話が違くないですか?空〜前絶後の〜」

「ううぅ、やっぱダメだなこりゃ」

「ええ、冷やっとした風がきましたし、ヤバイですよ、社長」

「よし!撤収だな」

「あれ?完全無視な上に、終了ですか?」

「そうなるね、ぺ君。2日間雨無しだから、絶対くるよ」

「ウォッホッホッホ、3人できて、雨無しは考えられないだろ、ぺ〜?」

「俺も思ってました。変だな、って」

「だろ?よって、即!撤収!」

「山岡〜!出すね」

「字が違うだろ、字が!」

「あれ?社長、いつも叫んでたのに」

「ホレ、金鳥サッサで帰るぞう〜、ぺ君」

「あ、はいぃぃぃ」

 

「社長、抜群のヨミでしたね、降ってきましたよ、雨が」

「です。さすがオレ…か?」

「アヒャヒャヒャヒャ〜、髪の毛よりも、年の…」

「アァン、なんだそりゃ?」

「社長、ぺ〜は『亀の甲より年の劫』って、言いたかったんですよ」

「そうなの?褒めてくれたわけだ、ぺ君」

「エッ?えっ、まぁ…」

「わかって無いくさいけど、とにかく良かったよ、濡れずにすんで」

「ええ、まったくですよ」

「本日の勝者、勝利の雄叫びをどうぞ!」

イエェ〜イ!!勝者は俺ですね〜

「おいおい、それでいいのかい?」

「はい、充分です」

「あっそう。本人が良いなら。じゃ帰りますか、各々方」

「ええ、帰りましょう、堪能したんで」

「野池のバス達、順調に育ってくれよ〜」

「楽しみです」

「じゃあ、また来週〜」

「イエェ〜イ!!勝者は俺ですね〜」

追伸

八郎潟はイマイチでしたが、野池は反応抜群です。

地元の方達も『また来てね!』と、好意的で、来年が楽しみです。

「ウォッホッホッホ、社長、鬼が笑っちゃいますよ」

「大笑いなくらい、釣れること、祈っちゃいますよ〜」